長距離トラック運転手のルベンは上司の依頼で、パラグアイからアルゼンチンの首都ブエノスアイレスまで、シングルマザーのハシンタとその赤ん坊の娘を乗せていくことになる。初めは母子を煩わしいと感じ、なるべく口を利こうとしなかったが、子どもに尽くすハシンタの姿や赤ん坊の笑顔に癒やされ、次第に2人に心を開いていく。
取り立ての厳しい貸金業者クレメンテがある夜帰宅すると、自宅に女の子の赤ん坊がいた。彼が関わった売春婦の誰かが母親だとうことで、母親を捜す間、隣人の女性ソフィアが赤ん坊の面倒を見ることになる。信心深いソフィアは赤ん坊が、10月に現われるという“奇跡の主”だと信じてしまう。クレメンテはソフィアや赤ん坊の存在を意識することで、自分に足りない人間らしさを意識するようになる。
あれから五年、拓の忘れ形見“龍虎”(市川麻里奈・子役)は、ナナ(小沢まどか)と小巻(佐々木彩)の愛情のもと元気に育っていた。おかまのサリー(野口雅弘)に見守られ、「女トラッカー」として大活躍の二人。しかし、三人の密入国者を拾った事から、ナナと小巻、そして愛する龍虎までがもが予期せぬ運命の激流へと巻き込まれていくのであった!
今日、拓(やべきょうすけ)が出所する!惚れた亭主を笑顔で迎える妊婦姿のナナ(小沢まどか)。一方、誇り高きストリッパーとして、ヤクザな健太郎(間天憑)を支え、懸命に踊り続ける姉貴分・恭子(松田いちほ)。ナナと恭子、若妻二人の劇的な再会が思いもかけぬ嵐を呼び、彼女たちの運命は大きくうねり始める。
高校中退で家出中のナナは、ホステス仲間の恭子の部屋に転がり込みながらも、惚れた男、拓の子供を身籠る。だが、仲間のためにケンカを買って腹を蹴られ流産してしまう。二度とケンカはしないと、涙ながらに拓に誓うのだが、敵は執拗に追い込みをかけてくる…。
思春期の少女たちの感情は難しい、大人は少女たちをどう扱うか。社会のルールや波にのせようとする大人たち。それに反発する少女たち。本当は素直になりたい、分かってる、けれど反抗と言う2文字が感情の邪魔をする。教師たちは見て見ぬふり、そんな中アツイ先生が現れる!ダチの様に接する先生に対し、少女たちは少しずつ心を開いて行く・・・家庭の事情・友達関係・大人とのしがらみを抱えている少女たちは次々とその先生に心を開いて行く・・・そして、切っても切れない友情が生まれ始める・・・
命とは、命の重さとは計れるものか・・・亡くなれば消えて無くなる、そんな当たり前な言葉が何故か重い。人の人生とは、ひとそれぞれ。育った場所が裕福であれば、それが当たり前。育った場所が貧しければ、それも又当たり前。裕福をしらなければ裕福だとは思わない。不幸を知らなければ不幸だと思わない。じゃあ、裕福からの転落とは?人生を転落しどん底まで行った少女たちは、立ち直る事・生きる気力さえ失いかけた少女たちが殺し屋と言う架空の仕事を通し生き方を教わる。命の大切さとは、人の命とは・・・
時代は変わっても不良は変わらない。形は変われどいつまでも生き続ける。ヤンキー達は何故喧嘩を?心の傷は、ほんのちっぽけな事で深い傷に変わって大人たちへ反発する。ヤンキーにはヤンキーを、昔悪かった先生がヤンキー達の傷を少しずつ埋めていく。昔も今も変わらない、アツイアツイ青春ストーリー!喧嘩・笑い・男泣き、ヤンキーだからこそ感情を素直に出せる。人間らしさ、社会への階段を登れるよう道を開くある先公。それにすがるヤンキー達。“先公よ、俺たちの卒業見てくれよな!”
今にもつぶれそうな寿司屋を営む荻原郁三は、ここ十年、口もきかない娘の果林と暮らしていたが、ある日かかってきた一本の電話が、ふたりの静かすぎた日々を終わらせた。巨大なグローバル寿司ネットワークから、看板シェフとしてヘッドハントされたのだ。新たな仕事を選んで羽ばたきたいが、それでも自分の城は捨てられない。六十三才の心は大きく揺れた。果林は、そんな荻原に対して何を思うのか。
若い頃ミス・ブルターニュだったベティーだが今では60歳を過ぎた未亡人で、レストランを営んでいる。ある時、彼女は、タバコを切らしていることに気づいて、客も従業員も気難しい母親も放って、タバコを買いに出かける。しかし、タバコ屋のシャッターは閉まっていて、タバコを手に入れることができない。彼女の愛人は若い娘の元に走ってしまっていたし、職場や母のところに戻る気も起きない。彼女は気晴らしにドライブを続けることにするが……。
【ニート・オブ・ザ・デッド】…一軒家の中で篭城をはじめた家族だったが、ヒキコモリの息子(金子鈴幸)がゾンビになっていることが判明する。なんとしてでも追い出したい父親(木下ほうか)と、大人しい子で人を襲わないからこのままでいいと主張する母親(筒井真理子)が激しく対立する。二人の争いはやがて、家族とは、夫婦とは何かを自問しながら残酷な運命に向かい始める。 【遺言】…ゾンビ化してしまった夫(小幡誠)を殺せず、介護を続ける妻、京子(中島菜穂)。夫を殺すべきか葛藤する中、京子は夫が生前に遺した遺言を目撃する…京子は、自警団に所属する男、佐藤(白石直也)に誘われ、ゾンビの処刑場へと足を運ぶ。そこで京子は、夫と同じ人間が射殺される光景を目撃する。
川島ミオはネットを中心に活動する3人組アイドルユニット【絶対領域】のセンターを務めていた。ファンも増え、充実した毎日を過ごしていた。一方、心に病を持つ青年、片山マサキは画面の中でキラキラと輝くミオの姿に心を奪われていた。彼は意を決して、ファンイベントへと向かった。次第にミオと片山は“アイドルとファン”を越えた不思議な関係になっていく。ところが、ある事件をきっかけにグループは解散に追い込まれ、片山も忽然と消えてしまった・・・
貿易商である父の仕事で東京にやってきた青年ボブ(ボビー・オロゴン)。ところが彼は来日早々、パスポートと現金入りの鞄をバスに置き忘れてしまった。途方に暮れるボブはサユリ(南沢奈央)に助けられ、その可愛らしさと優しさに一目惚れしてしまう。ひょんなことから面倒見のよい古田社長(六平直政)の解体屋で働くことになったボブ、仕事は順調、サユリとも再会を果たし貧しいながらも暮らしが軌道に乗ってきたが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。
昭和20年の初夏。東京郊外にある山村にアメリカ軍の飛行機が墜落した。村人たちの山狩りで猟の罠にかかった黒人兵が捕まり、村に連れてこられる。地主の蔵に閉じ込め、輪番制で飼うことになったが……。
新宿駅前で街頭劇を行う唐十郎。青年が紀伊國屋書店に入っていき、万引きで女店員に捕まる。青年は鳥男、女店員はウメ子。一方、酒場で性談義をする大鳥組の俳優たち。新宿の不穏な熱気は混沌と幻想を呑み込んでいく。
高知市。四人家族の姿がある。父は傷痍軍人、母は後妻、弟のチビ、少年の家族の“仕事”は走っている車にわざと当たり、示談金を得る当たり屋だった。家族は“仕事”を続けながら北九州から北海道へ旅を続ける……。
全共闘運動が行き詰まりをみせ大衆路線から離反し過激化しだした頃、ひとりの学生活動家が撮りかけの映画を残して死ぬ。彼は何を撮ろうとしていたのか?そもそも男は本当に実在したのか?
田満洲男は、親戚の中でも特別な存在であった輝道の死を知らせる電報を受け取り、親戚の律子を伴い、子供の頃過ごした島に帰る。その帰途、満洲男の意識は自分と律子、そして輝道を含む桜田家の一族の数奇な歴史を遡行していく。桜田家は元内務官僚で、一度は戦犯とされながらも復権した当主、一臣の独裁の下にあり、満洲男たちにとって祖父に当たる彼が、何人もの女に生ませた異母兄弟とその子供たちによって、複雑な人間関係が織り成されていた。満洲男は血縁が入り乱れた親戚たちに囲まれて、生活を始める。やがて一臣の強権的支配下にある桜田家にも時代のうねりが押し寄せる……。
大島渚最後のATG映画。素直子は父の婚約者でピアノの家庭教師でもある桃子と本土復帰直前の沖縄にやってきた。数ヶ月前、素直子は大村鶴男と名乗る沖縄の青年から手紙をもらい、自分たちは兄妹かもしれないというので、鶴男を訪ねて沖縄にやってきたのだった。下船した素直子はさっそく観光客に沖縄語を教えて金を稼ぐ青年と知り合い、親しくなる。実は彼こそが鶴男なのだが、彼は庭先で見かけた桃子を素直子だと勘違いしているので、二人はお互いに気づかないまま、すれ違いを繰り返していく。一方、沖縄人に自分を殺してほしいと、その相手を探す老人がいる反面、本土の人間を殺したいと願い、相手を探す男がいる。三世代それぞれの者たちの思いは交錯し、沖縄の青い空に溶け込んでいく……。
明治中期の北関東。兵隊帰りの豊次は、人力車夫の儀三郎の妻せきと亭主の留守に関係を持つ。儀三郎の目を盗んで情交を重ねる二人は、邪魔になった儀三郎を殺害する。やがてせきは儀三郎の幽霊を見るようになる・・・・・・。
ごく普通の仲の良い姉妹。姉は極上の不良・妹はエリート、そのギャップにはある理由が・・・1つ目の果てしなく続くレールが動き始める。一方、冴川ろあんは、仲間とつるんでいるが心は淋しい一匹狼。この2つのレールが何の前触れも無く交じり合ったその時、大きな喧嘩と言う変化が接触する。歯切れの悪い喧嘩、自分の感情とは真逆に戦わなければいけない女たち。時には喧嘩をして良い感情が芽生え彼女たちは成長して行く。心の傷と表面の傷、それはどちらが重いのか・・・
世代を超えてもヤンキー達の生命力は変わらない。周りに廻って行きつくところは一緒だが、奴等はアツい。アツいヤンキー達が大人になり、ヤンキー魂を伝える。大人と子供の境目をどう生き抜くか!ヤンキー達が先公になり伝え、そしてその又次の世代へ果てしなく続く。
関西で生まれヤンチャな不良たちが喧嘩で大きくなる・喧嘩で絆が深まる。日が経つにつれ、人は成長して行く。いずれ少年たちは大人になるがその階段の中で、どうしても通らなければいけない道。人間の本能、友情はあるがはたして恋愛に勝てるのか!?男と女のいざこざから始まる、そんな喧嘩もたまにはあるんじゃないか?!少年がこだわる理由、少年が逃げる理由、ヤンキーで喧嘩だけで生きてきた連中が恋愛に振り回される。やっぱり、彼等の解決方法は喧嘩か!?
少女たちは喧嘩をし、泣きワメキ、笑い、怒り、大人の道に進んでいく。ヤンキー高校生からヤンキー先公の道へ・・・ヤンキーだったからこそ、ヤンキーの気持ちが分かる。ヤンキーだったからこそ、ヤンキーたちを救いたい!それは男だけのものでは無い、女にもアツいドラマがある。人は人とつながり、助け合い生きて行く。喧嘩をして傷付いて来た分だけ人の気持ちが分かる、ヤンキーだからこそ、それを伝え教える先公たち!!
ヤンキー(不良)とは、1に根性・2に根性・3,4が無くて5に見た目。パンチパーマやリーゼント、ニグロにアイパー・金髪・剃り込み、昔はこうだ。時代が変わるとだんだんと洒落っ気が出てくる。カラフルな髪の毛や派手な服装、ただ1つ変わらないのが根性。これが不良の基本。昔ヤンキーだった奴等が、ガキの気持ちのままアツイ大人に。そして、次の世代へとバトンタッチ。だが、彼は・・・不良のかけらも無いただの秀才。その秀才が不良にあこがれ、真の筋の通ったヤンキーになる為試行錯誤するのだが・・・元ヤンキー達と1人の秀才のガキとの本当の心のタイマンが始まる!
一匹狼の三神天馬。生まれつき頭が良く、喧嘩も強い。小学校の頃から野球をやっていたが、ある事故で片方の聴覚を失いそのまま不良の道をまっしぐら。転校する場所場所で敵ばかり、だが天馬は頭を使い敵なし。そんな中、幼馴染が現れ戦うが実はその幼馴染は天馬が聴覚を失った事故の相手であった。彼等の中に、幼い頃からの痛みが・・・高校生になり、はがゆいまでの喧嘩になり戻って来た。
蘭城高校2年が危機を乗り越えひと段落。と思いきや今度は1年が…陳剛と甲田豪が戦力を弱める中、不動静香が立ち上がる。しかし、毎度の因縁やはり出てきた東下高校。裏で伊丹が糸を引いていたと思ったが、とんでもないどんでん返しが!そして、蘭城2年桜場・矢口・釼持・九々・四上・北川・北森が動き始める。B→ON史上初、後輩たち女子の大戦争が幕を開ける。再び蘭城と東下が・・・
背中に悔いを背負った男、安田松太郎。彼は傷ついた天使に出会い、旅に出る。しかし、社会はそれを誘拐と呼んだ。――主人公の安田松太郎は、高校の校長を定年退職した厳格な教育者。しかし、幸せな家庭を築けず、アルコール依存症だった妻を亡くし、一人娘から憎しみをかっている。人生に悔恨を背負ったそんな初老の男が、一人の天使に出会う。松太郎が引越したアパートの隣室に母親と二人で暮らしている5歳の少女。ボール紙で作った擦り切れた羽根をいつも背中につけた地上の天使は、母親に虐待され、誰にも心を開けなくなっていた。不幸な少女の名は、幸。松太郎はある日、幸を救い出し、一緒に旅に出る。行く先は、松太郎の遠い記憶のなかにある心のユートピア。青い空に白い雲がぽっかりと浮かび、大きな鳥が悠然と空を舞う、ある山の頂だった。しかし、幸の母親は娘が誘拐されたと、警察に届け出る。捜査の網の目は次第に彼らを追い詰めていく・・・。
少女は夢に生き、青年は夢を捨てて生きてきた――オペラ歌手を夢見、名門女子高の合唱部でソロを歌う岩田真理子(安藤サクラ)は、ふとしたきっかけで一人の青年(佐々木崇雄)に出会う。大事な楽譜をなくされた真理子は、その償いとして青年に学校帰りのボディガードになってほしいと頼む。次第に親密になっていく二人だったが、青年はいつまでたっても自分の名前を明らかにしない。在日朝鮮人三世、趙聖文(チョ・ソンムン)が彼の名だった。そんななか、真理子は合唱部のソロを降ろされ自暴自棄に。一方、聖文は悪事に手を染めるようになる。互いに惹かれ合いながらも溝が深くなっていく二人・・・・・・。
情緒溢れる町並みが、どこか時代から取り残された感のある愛知県瀬戸市。人のウワサがあっという間に広がりそうな片田舎で、43歳の警察官・友川と、15歳の中学生・陽子が恋に落ちた。警官でありながら拳銃をぶっ放して遊び、淋しい主婦とヨロシクやってしまう破天荒なおっさんだったが、知的障害を持つ陽子の兄・助政や、一人暮らしの老婆トヨといった、社会から疎外された人々に優しい目を向ける。そんなおっさんの自由だが一本筋の通った生き方が、胸に小さな傷を抱えた少女の心に安らぎを与え、孤独という心の穴を埋めていく。だが、ある事件をきっかけに二人の関係が周囲に知られてしまうことに。現実を突きつきつけられたおっさんと少女の愛の形を美しい映像でアヴァンギャルドに綴った奥田流抒情詩。
絶海の孤島、流刑の地、八丈島。不可能といわれた島抜けに、愛を賭けて男は挑む・・・。史実を基に描く壮大な歴史ロマン――「鳥も通わぬ」と謳われた絶海の流刑島・八丈島。かつてこの島に流人として島流しにされ、いつか再び江戸に変える日を夢見て必死に生きた女たちがいた。そして、愛する女のために、絶対不可能とされる“島抜け”に命を賭けて挑んだ男がいた。本作は流刑島史上唯一、“島抜け”に成功した実在の人物、佐原の喜三郎の物語を基に描かれた、壮大な歴史ロマンである。
大学生のハル(満島ひかり)はどこにでもいるふつうの女の子。ボーイフレンドはいるけれど、どこか満たされない、何かが足りないと感じる日々。そんなとき、ハルは、事故や病気で失った身体のパーツをつくるメディカルアーティストのリコ(中村映里子)に出会う。リコはちょっとミステリアスで、刺激的で、自分の欲しいものははっきりとわかっている女の子。なぜだかわからないけれど、自分を好きだと言ってくれるリコにハルは心を開くようになり、安らぎを感じていく。これって恋?愛って何?ハルはますます自分の気持ちが分からなくなっていく・・・・・・。心のスキマはどうしたら埋まるの?私のカケラはどうしたら見つかる?
「セーラー服と機関銃」「ションベンライダー」の異才・相米慎二監督の代表作。台風の接近に伴って、少年少女たちのやり場のない感情が高ぶってゆく様を、瑞々しく描き出す。東京近郊のある中学校、夜のプールではしゃぐ5人の女子中学生は、友達をからかい半分で溺死寸前まで追い込んでしまう。一見平凡に見える中学生たちが抱える行き場の無い不安定さは、台風で学校に閉じ込められたことによって、狂気へと走り出す。
映画の主人公「藪崎千華」は、母親の強い希望で幼い頃から音楽の道を歩むが、音楽社会の競争は厳しく次第に自信を失くしてゆく。やがて自分自身をも見失い登校拒否となり、大学中退を余儀なくされる。大学中退後、アルバイト生活に入るが、職場での人間関係がうまく作れず、仕事を転々とする生活を繰り返し続ける。そしてとうとう、一日中家に閉じこもるようになり、日毎の両親とのいざこざも絶えなくなってしまう。そんな自分を思いつめた千華は、千葉県の水田へ、「誰か私を助けてください。」と書いた紙切れをペットボトルに詰め、「心のSOS」として置いてくる。暫くして、この水田の持ち主でありペットボトルを拾った広瀬晋平から手紙が届く。その手紙の内容は真剣に千華のSOSに応えようとしていた。千華は、自分はどのような人間か、どうして他人と会うのが怖いのか、長い長い手紙を晋平に送った。こうして始まった千華と晋平の交流は、千華のひきこもり生活を徐々に変化させていくのだが・・・!
無口で孤独な殺し屋・レオンの元に、家族を惨殺された少女マチルダが助けを求めてやってくる。奇妙な共同生活の中で、二人は徐々に心を通わせていくが・・・
杉野諒一は小学四年生。九州最後の炭鉱の島・池島にたった一人で住んでいる。母の故郷である池島に来たのは一年前。しかし母は嵐の夜から行方不明になっていた。ある日、諒一はランドセルの中から石炭を見つける。3000グラムの石炭を「諒一の分」といっていた母。きっと母は島に戻ってきているに違いない。諒一は友人と一緒に立入禁止区域に入っていく。そこで大きな試練が待っていることも知らずに…。こうして一夏の「小さな島の大きな冒険」が始まった。
「何事もつつみ隠さず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合う。それが私たち家族の決まり」高度経済成長期に造られたニュータウンも今や「ダンチ」と呼ばれる集合住宅にすぎなくなっていた。京橋家の人々は“家族間では秘密をつくらない”という自分たちでつくったルールを守ることもできず、それぞれ誰にも言えない秘密を持っていた――。娘のマナは、学校をサボタージュし「ディズカバリーセンター」を呼ばれる巨大ショッピングセンターで時間を過ごし、時には見知らぬ男性とラブホテルに向かう。弟のコウもまた、学校に行っていないようだし、父・貴史は浮気に忙しく、長年の恋人・飯塚にストーカーまがいに付きまとわれたり、新しい恋人ミーナの若さに振り回されている。妻・絵里子もベランダのガーデニングに丹精を込めつつも、内心、母・さと子とのこれまでの関係に悩み、また、自分がかつてひきこもりの少女であった事実をトラウマとして抱え、生きている。ルールを言い出した彼女ですら、「わたしには、家族にたったひとつだけ秘密がある」――。ふとしたきっかけから、ミーナがコウの家庭教師として京橋家に乗り込んできた!“存在するはずのないお互いの秘密が暴露されはじめて・・・・・・・。
自称米軍パイロット、父はカメハメハ大王の子孫、母はエリザベス女王の双子の妹。ジェット機を操り世界各地を転戦。こんな嘘八百の経歴と巧みな変装で女たちから推定1億円を騙し取った男がいた。稀代の結婚詐欺師・クヒオ大佐と彼を取り巻く3人の女たちの人間模様、そしてあり得ない恋の結末。騙すことが愛なのか?騙されることが愛なのか?
吉原遊郭「玉菊屋」に売られて来た8歳の少女、きよ葉。女だけの世界で自分も遊女になっていくのが怖いと逃亡を試みるが即座に捕まってしまう。店番の清次は咲かないと言われた吉原の桜が「もし咲いたら」ここを出してやるという。トップ花魁・粧ひの挑発に乗せられ吉原一の花魁になる決意を固めたきよ葉は花魁街道まっしぐらに人気遊女への道を駆け上がっていく。ところがある日、きよ葉は客の惣次郎と激しい恋に落ちる。偽りの愛を売る世界に身をおきながら、唯一、真実の愛を感じられる瞬間に酔いしれるきよ葉。しかし、きよ葉をねたむ花魁・高尾の策略によって惣次郎との仲を引き裂かれてしまう。18歳になったきよ葉は、凄まじい人気を呼んで、誰もが憧れる花魁の座を勝ち得る。やがて身請けを申し出た大名・倉之助の登場で、吉原を出ることに。その当日、咲かないと言われた“吉原の桜”に奇跡が!それを目にしたきよ葉と清次は・・・。
『妖怪川姫 みずさ 捕まらない殺人鬼篇』偶然目撃した殺人現場、みずさは妖怪川姫と姿を変え退治しようとするが逃がしてしまう。みずさはなんとか捕まえようとするが川姫にむやみに力を使って犯人を捕まえる事に反対されるのだった・・・。 『悪霊封印妖怪KINECO』空家に住み憑く悪霊は人の魂を喰らう。悪霊を封印するため、山奥にある一軒の空家に強い冷気を感じて現れた妖怪KINECO。だが、そこにいたのは一癖も二癖もある死者の霊だった、無事に悪霊を封印することができるのか・・・・。 『妖怪少女KINECO R』悪霊に取り憑かれた男に頼まれて護衛をする事になったKINECO、だが、それが意外な事件へと進むのであった。そしてKINECO最大のピンチを迎える・・・ 『妖怪川姫 みずさ プロローグ篇』子供の頃に水難事故で死んだみずさは、妖怪川姫に命をもらい共に生きていく事になった・・そして月日は流れ19歳に成長したみずさ、おそいかかる事件、みずさはペンダントの水を飲み妖怪川姫へと姿を変えるのだった・・・。
郊外から都心へ向かう電車に一人揺られている、ひかり(蓮佛美沙子)。秋葉原で起きた事件で恋人の健治を失った日を境にして、現実世界は遠のき、ひかりは健治と過ごした時間だけを糧にして生きていた。家に引きこもり、一人で食事をし、庭にパンジーを植え育てる日々。優しく見守ってくれる母や友人とのたわいのないお喋りをするなかで少しずつ落ち着きを取り戻し、歩き出そうとしていた。緊張した面もちで秋葉原の駅に降り立つひかり。健治が好きだった街を、その面影を探し求めて歩き始める。ひかりは、健治を知っている人間を探して街を歩き続け、人々と出会う。そこで、佑二と出会う。そしてひかりの話に耳を傾けていた佑二が突然「これが現実なんだ」と言って指差したテレビには被災地の無惨な光景が映し出されている。目の前のものすべてが現実であり、本物であり、それを受け入れること、そして、「まだ、間に合うよ」と。二人は再会を約し、佑二は故郷へと向かい、ひかりは健治と一緒に乗る約束をした船に乗る。
大学院生でありながら青年実業家である阿部トオルはある日、日本の芸能界での成功を夢見る韓国人男性ヨンと出会い恋に落ちる。しかし、ヨンがモデルとしてデビューを果たしたその夜、何者かに殺されてしまう。そして、物語は20年前に起きた殺人事件や、トオルの周辺で起こる連続失踪事件とクロスしながら、意外な方向へと展開していく・・・。
パリのホテルにこもって最新作を執筆中の小説家と、作家志望の若き愛人。ローマ滞在中のイタリア嫌いのアメリカ人と、娘を奪われて人を信用できない女。ニューヨークのホテルで客室係として働きながら、現代アーティストの元夫から息子を取り戻そうとする元女優。一見、何の接点もないようなエピソードが、クライマックスに向けて衝撃的なかたちで交差していく。3つの物語が一つに重なるとき、思いも寄らない真実が浮かび上がり、ラブストーリーを超える愛と絆が観る者の胸を締め付ける。
70歳の安吉は、妻に先立たれ、40歳になる嫁ぎ遅れの長女・徳子と暮らしている。長男、次女は家を捨てたも同然で別居しており、躁鬱病の徳子だけが父の世話をしている。徳子は自分が婚期を逃したのも病気になったのも父のせいと言ってはばからない・・・。
夏、蓼科の別荘に避暑にやってきた老女優、蓉子。彼女をその別荘で迎えるのは農婦の豊子。もう30年もの間続いてきた光景だ。言葉は乱暴だが、仕事はきっちりこなす豊子に蓉子は信頼を寄せている。そして、今年の夏も、いつも以上にいろいろなことが彼女たちを待っていた・・・。豊子の娘あけみは、実は蓉子の亡き夫の子だという告白から、互いの心の中が変化していく・・・。
1879年、良家の長男として生まれ育った荷風。父の意向に反し、早くから文学の道を志した荷風は、やがて玉ノ井の娼家でお雪と出会う。世の中の底辺に生きながらも清らかな心を持つお雪に、荷風は運命的なものを感じ、57歳にしてついに結婚の約束をするが・・・。
大正時代末期、広島の石内尋常高等小学校では、5年生の担任、市川先生(柄本明)が全力で生徒たちと向き合っていた。30年後、東京で売れない脚本家となっていた良人(豊川悦司)は、市川先生の定年祝いに出席。戦争をはさんで集まった同窓生それぞれの人生を目の当たりにした良人は、自身のふがいなさにがく然とする・・・。
1度見たらその個性的なキャラクターゆえに誰も忘れることのできない、戦後の日本映画界になくてはならない貴重なバイプレイヤーとして活躍した殿山泰司。自らを“三文役者”と称し、女と酒とミステリ小説を愛しつづけた彼のことを、みなは親しみを込めて“タイちゃん”と呼んだ。“タイちゃん”の半生は・・・。
東京での結婚式を目前に控えたみゆき(田中美里)は、交通事故でケガをした婚約者の母親のため、震災の傷あとが残る能登へ向かう。都会と異なる田舎の生活、厳しい姑・松子(泉ピン子)の態度に戸惑うみゆきは、東京に帰ろうかと悩む。しかし、地震で被災しながらも懸命に生きる人々の姿に心を打たれた彼女は、あることを思いつき・・・。
米・ロス郊外に暮らすラクラン・マクアルドニックは、グリーンカードを持つスコットランド人。かつては人気UKバンド“CRANKS”のメンバーとしてスポットライトを浴びていた彼だが、現在は、昼は農場でオーガニック栽培した農作物を市場で売る農夫として、夜は往年のバンド曲を紹介する人気ポッドキャスト番組のDJとして、貧しくも穏やかな生活を営んでいた。ある夜、バーを出て家路に向かった彼は飲酒運転で連行される。取り調べが進む中、彼が昔犯したドラッグ歴が判明する。釈放金も弁護費用も払えないラクランは、遂には永住権の剥奪・祖国への強制送還の危機にまで追い込まれてしまう。米国に残るため、彼に残された選択肢はただひとつ。米国居住権保持者で、ラクランの身元を立証し代理人となってくれる近しい人物が必要だった。彼は、かつてのマネージャーや元妻、娘と再会するのだが・・・。
遥か昔、地上の争いに嫌気がさし、空に移り住んだ人たちがいた。彼らはそこを「ソラ」と呼び、この星とともに悠久の時を過ごしている。そんな安らぎに生きる彼らの中にも地上に興味を持つ者がいるらしい。今回もまたひとり、地上に天使が舞い降りて来た。彼女の名はレイカ。しかし、彼女は任務として嫌々やって来たまで。彼女の目的は、地上で行方不明になったもうひとりの天使ルナを見つけ、ソラに連れて帰ること。一方天野マコトは普通の女子高校生。文化祭に向けて自主映画を撮ろうとしているが、いったい何を撮るべきか思いつかない。そんな折、文才があるという転校生がマコトの前に現れる。彼女の名はレイカ。レイカに自主映画の脚本を頼もうとするマコト。そんなマコトに向かって、自分はあなたをソラに連れて帰るためにやってきた天使だと告げるレイカ。はたしてレイカは無事ルナをソラに連れて帰る事ができるのか?
ブエノスアイレスの州都ラプラタ。椅子のデザインで世界的に大成功をおさめたデザイナーのレオナルドは家族とともにクルチェット邸に住んでいる。それはアメリカ大陸で唯一、かの世界的建築家ル・コルビュジエが設計した私邸。まさに人生の成功の証である。ある朝、ハンマーの破壊音で目覚めたレオナルドは、見知らぬ隣家の住人ビクトルが我が家へ向けて窓を作ろうとしていることを知る。「ちょっと光を入れたいだけ」と言う強面のビクトル。何とか話し合いで解決しようとするレオナルドだが解決せず、騒音で気持ちは乱れ、仕事も上手くいかず、妻との間も崩壊寸前。一方、ビクトルはレオナルドに親しげに近づいてくる。怖れをなしたレオナルドはついに防犯用パニック・ボタンを設置するのだが・・・。
テレビ局のニュースキャスター、ハン・ギョンベの息子サンウが、ある日突然姿を消した。そしてかかってくる誘拐犯からの悪夢のような脅迫電話。警察はありとあらゆる手段を尽くして捜査を行うが、誘拐犯はあざ笑うかのようにその捜査網をかいくぐり、執拗に脅迫電話を掛けては次から次へと新しい接触方法を指示する。緻密な手法により正体をつかませない誘拐犯、その唯一の手掛かりは脅迫電話の声のみ。感情がなく、鳥肌が立つくらい冷静な“あいつの声”だけだった。
ぐっすりと眠る恋人コーディに寄り添ったアートは、彼女が意識を失っていることに気づく。病院に運び込まれたコーディは過剰な薬物の服用により昏睡状態だった。恋人コーディを救うためアートは顔なじみのハーベイに会い、彼が以前見つけた「タイムマシン」に乗り込む。半信半疑のアートだったが、試しに「コーディが病気になる前へ」と唱えてみる。すると次の瞬間、彼はある学校の体育館にいた。そしてそこにはなんと元気なコーディの姿があった。タイムトリップに成功した彼は現在のコーディを救うべく、過去のコーディとの接触を試みるが・・・。
台北でミュージシャンとして成功するという夢に破れ、台湾最南端に位置する故郷・恒春に戻った青年・阿嘉(アガ)。無為に日々を過ごすうち、郵便配達の仕事があてがわれた彼は、宛先不明で未配達の郵便物の中に、今では存在しない住所“海角7号”宛ての小包を見つける。その中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げる日本人教師が、愛しながらも別れなければならなかった台湾人女性を想って船上で綴った7通のラブレターが。しかし日本統治時代の住所を知る者は、今や誰もいなかった。そんななか、阿嘉は日本人歌手・中孝介を招いて催される町興しライブの前座バンドに無理矢理駆り出される。成り行きで監督役を任された売れない日本人モデルの友子とは衝突ばかり。小学生の女の子や80歳の老人という寄せ集めのメンバーでは練習もままならず、余計にやる気を失っていく阿嘉をよそに、刻々とライブの日は近付いていた・・・。
25歳の森谷千波(小橋めぐみ)はごく普通のOL。しかし千波はそんな日常の生活に少なからず不満を感じていた。それは、彼氏の佳介(高橋一生)の仕事が忙しく2人で会う時間が急に減ってきていたから。佳介も気にかけており、今の仕事が落ち着いたら千波に結婚の意志を伝えようと考えていた。そんな折、千波の部署に新しい課長の桑村(保阪尚希)が赴任してきた。妻子ある40歳の桑村はスポーツマンタイプで甘く端正な顔立ちから、課のOLたちの憧れの的となる。桑村から食事に誘われた千波は「食事だけなら」と軽い気持ちで付き合う。佳介がいる千波にとって、桑村の左薬指で輝く結婚指輪が「この人には妻子がいるから」という安心感を与えていた。しかし、その日から2人の心と心が急速に近づき始める。そしてついに、2人の肌と肌が重なり合うときが訪れる。
愛慾と情痴、獵奇と狂氣、享樂と叫喚、そこは地獄と極楽がお互いに愛撫しあう場所。―屋根裏から覗き見たことは、誰にも話してはいけない――編集者の富岡奈緒子(嘉門洋子)は、おどろおどろしい作風でカルト的に人気を得ている今は亡き画家、郷田三郎の特集記事の取材で、彼が生前に身を寄せていた東栄館を訪れる。館はあたり一面の草原と雑木林に囲まれ、人の目を避けるようにひっそりと佇んでいる。郷田のファンである奈緒子は、館内に飾られている作品に興奮を覚え、次々とカメラのシャッターを切っていく。この館に住む住人は、主人の山根、病気療養中の青年・桜井、借金から逃げてきた阿久津夫妻と娘のマドカ、そして家政婦のカオリの6人で、奈緒子は彼らに生前の郷田のことを聞きだそうとする。だが、主人の山根以外の住人たちは、生前の郷田の話をしようとしない。翌日、桜井と散策中に郷田のことを問いただすと「絵のうまいただの精神病患者」と言い放ち、「あまり首を突っ込まない方がいい」とクギを刺し、その場から立ち去ってしまう。そんな時、マドカから郷田は屋根裏が大好きだったことを聞かされる。その夜、屋根裏に上がり“散歩者”となった奈緒子はこの館の秘密を知ることとなる・・・。
弁護士の夫を持ち、社会的にも経済的にも恵まれた生活を送る女、園子。何不自由ない毎日を過ごす彼女の前に現れた妖艶な女、光子。美術学校で出会ったふたりは、光子の提案によって奇妙な関係を結ぶ。それは光子の婚約を破談にするため、ふたりが同性愛であるかの如くふるまうこと。当初は戸惑った園子ではあったが、光子の神々しいまでの美しさに魅了され、園子の夫も巻き込んで次第に悦楽の迷路に彷徨いこんでゆく・・・。
過疎地に暮らす、代々刀工を営む一家の下に東京から美大生たちがやってくる。知的障害を持つ兄妹や見習い工は彼らと馴染めず、この溝はやがて様々な事件を巻き起こす。
売れない演歌歌手・赤城麗子(室井滋)は“NHKのど自慢”出場を機に歌手としての自信を取り戻した。持ち歌「おしどり涙」が少しは売れて気を良くした赤城と須貝マネージャー(尾藤イサオ)のふたりは新たに雇った付き人・高橋里美(竹内結子)を連れ、新曲の営業と慰安旅行を兼ねてハワイにやってきた。仕事といっても一晩だけ女子プロレスの前座で歌うだけ。あとはビーチに、買い物に、とリゾート気分でやって来たのだが・・・・・・。