19世紀アメリカ、ネブラスカ。小さな集落で暮らす独身のメアリー(ヒラリー・スワンク)は、病で豹変した3人の女性をアイオワの教会まで連れて行く役目《ホームズマン》に立候補する。そしてその直後、彼女は木に吊るされた悪党ブリッグス(トミー・リー・ジョーンズ)に遭遇、処刑寸前だった彼を、旅に同行することを条件に助け出した。こうして始まった、孤独な女と大悪党の、約400マイル(650km)の長い旅。しかし、彼らを待ち受けるのは、地獄と形容され生きて帰ることもままならない最も危険な荒野だった!過酷な気候、狂暴な先住民、そして命を狙う盗賊たち・・・。2人は無事にこの任務を全うすることができるのか!?
寄宿学校では学期末の数日を、女生徒達がもどかしく過ごしていた。その中にビリティス(パティ・ダーバンヴィル)という美しき少女もいる。そして、夏休み。彼女は、父の女友達の娘メリサ(モナ・クリステンセン)とその夫ピエール(ジル・コーレル)の住む南フランスはプロバンス地方で、その夏を過ごすことになった。サントロペ近くの高台にあるメリサの家は、牧場のある12世紀風の豪邸。そしてピエールは馬の調教師。だがビリティスは生理的に彼を好きになれない。それにくらべメリサの高貴なエレガントな美しさ。ビリティスはうっとりとした。だが、反面、メリサとピエールの夜は、サド的な夫と妻いう異常な関係。ある日、メリサとビリティスは海へ行く。そして、そこでビリティスは好意を寄せていた写真家ルカに再会。彼はアルバイトに海辺で写真店を開いていた。ルカの事も気になるビリティスだが、大人の女性であるメリサの美しさに惹かれていく・・・。
朝鮮第21代国王の英祖は40才を過ぎてから生まれた息子の世子を、自分と同じく学問と礼法に秀でた後継者に育てあげようとする。だが王の望みとは裏腹に、世子は芸術と武芸を好む自由奔放な青年へと成長。英祖が抱いていた世子への期待は怒りと失望に転じ、世子もまた、親子として接することのない王に憎悪にも似た思いを募らせていく。小さな衝突は大きな確執へとふくらみ、世子を失脚させようとする反対勢力の策略も加わり、ついに歴史を激震させる出来事が訪れる。1762年7月4日、悲劇の八日間が始まる──。
1940年、ソ連・スターリンの恐怖支配に巻き込まれ無実の罪で囚われたポーランド人兵士ヤヌシュ(ジム・スタージェス)は、極寒のシベリアにある矯正労働収容所へ護送された。そこはすべての生命をのみこみ凍てつかせる不毛地帯・・・。20年の懲役という途方もない刑を言い渡されたヤヌシュは、ある猛吹雪の夜に6人の仲間と共に収容所を脱出する。雪と闇にまぎれなんとか追っ手はまいたものの、この先彼らが進まねばならない道のりは実に厳しいものだった。食糧も装備も殆どなく目指す方向も不確かな中、凍てつく森を抜け灼熱の大地をわたる6500kmの旅路。想像を絶する苦難に直面する彼らがした事はただひとつ。歩いて、歩いて、歩き続ける事だった・・・。
かつてはアイドルスターとして一時代を築き、30代半ばとなった今でも人気DJとして活躍するヒョンス。高級マンションに暮らし、独身生活を満喫していた彼だったが、ある日、ファン・ジョンナムと名乗る若い女性が実の娘だと言って押しかけてくる。しかも、幼い息子キドンを連れて。彼女の突然の出現で、完璧だった彼の人生は今や風前の灯火となろうとしていた…。
60歳を超えた今も独身を貫き通す元大学教授ユン・ソギョンのもとに、テレビ局のスタッフからある番組企画が持ちかけられる。それは、教授の初恋の女性を探すというもの。どうにかソギョンの了承を得て、取材を開始したスタッフは、やがて、大学生だったソギョンのあまりにも美しく悲しい初恋の物語を知るのだった。
毎日トラブルばかり起こしている19歳の問題児ジュンス。息子のあまりの素行の悪さに困り果てた両親は、彼を懲らしめようとわずかな生活費だけを残して姿を消してしまう。そんな最悪な状況の中、ジュンスは突然現われた赤ん坊ウラムの世話までするハメになり……。
国家情報院の凄腕エージェント、スジは、自らの正体を明かせないせいで恋人のジェジュンにあらぬ誤解を与えてしまい、一方的に別れを告げられる。3年後、スジは海外留学して国際会計士になり帰国したジェジュンと偶然の再会を果たす。恋心が再燃する2人。ところが、実はジェジュンも国家情報院の新米エージェントとして奮闘中だった。互いに相手が同僚であることに気づかず、それぞれの任務に励むスジとジェジュンだったが…。
夢を抱いて田舎の孤児院からソウルへとやって来た青年スミン。思いとは裏腹に、バイトに追われるその日暮らしの日々。そんな時、彼に一目惚れした青年ジェミンに声を掛けられ、久々に心をときめかせるスミンだったが、ジェミンには婚約者が…。
京都嵐山・天龍寺。世界遺産にも登録されているこの名刹に、一風変わった禅僧がいた。名はヘンリ・ミトワ。1918年、横浜でアメリカ人の父と新橋の芸者だった母の間に生まれた日系アメリカ人である。1940年、単身渡米。戦時中は敵性外国人として、日系人強制収容所で過ごした。戦後、ロサンゼルスで幸せな家庭を築き、1961年、帰国。時代の波に奔走されながらも、日本文化をこよなく愛し、茶道・陶芸・文筆にも優れた才能を発揮したヘンリは、古都の多彩な文化人や財界人に囲まれ、悠々自適の晩年を楽しむ…はずだった。「“赤い靴”をモチーフにした映画を作りたい!」、80歳を目前に突如、追い求めた夢によって、家族や周辺の人々を巻き込み、彼が築き上げてきた“青い目の文化人”という地位から大きく逸脱していく…。
詠春拳の正統争いでイップ・マンに敗れ武術界を去ったチョン・ティンチは、息子フォンと穏やかな生活を送っていた。だが、ある日、ナイトクラブの歌手ジュリアの窮地を救ったことで犯罪組織の幹部キットの恨みを買ってしまう。やがてキットは密売組織と手を組んで香港の街にヘロインを蔓延させ、ティンチの恩人たちが次々と命を落としていく。怒りに燃えたティンチは、封印していた武術を正義のために使うべく、悪の巣窟へとたった一人で乗り込んで行く…!!
タカシは売れない映画監督。現在は妻子と別居中。ガンで入院していた兄マサルの看病という口実のもと実家に舞い戻っていた。日課はこれまた売れないシナリオライターで地元の悪友・藤村の焼きまんじゅう屋で起死回生のシナリオ作り。新作映画の企画が成立すれば、妻とヨリが戻せると信じているのだ。だが藤村にはどうにも本気感が見られない。どうやら新しく出来た彼女に夢中らしい。ある日、藤村がタカシに女の人を紹介したいと言ってくる。紹介された涼子はなかなかの美人で性格も良さそうだ。涼子のような女性と兄が付き合ってくれたらどんなに安心かと考えたタカシは、頻繁に会うようになる。ところが涼子はタカシに対し本気になっている様子。そんなとき、別居中の妻から離婚したいとの申し出を受ける…
暴走族集団・八州連合の元ヘッド矢島金太郎は、亡き妻・明美の故郷で息子の竜太とともに漁師をしていた。ある日、事故で漂流中のヤマト建設会長・大和守之助を救ったことがきっかけで、金太郎はヤマト建設に社員として入社することに。社会人としての「当たり前」を無視した行動で、金太郎は周囲からは一目置かれる存在に。
モーさんと親友のベラさんは、大学で最もタフなウルス教授の試験中にカンニングをしているところを発見される。彼女が彼にもう一度チャンスを求めた後、教授は彼らを彼の家に招待する。ここでは、学生は予想外の試験に合格しなければならない。すべては楽しいゲーム、モーが自制心を失うまでは…
都会の一隅にある、平屋の日本家屋。幼い頃から猫に好かれていたサヨコ(市川実日子)は、たくさんの猫たちと暮らしながら、心寂しい人たちと猫を引き合わせていきます。サヨコから猫を借りるのは年齢も境遇も異なる人々。夫と愛猫に先立たれた婦人(草村礼子)、単身赴任中の中年男(光石研)、自分の存在意義に疑問を感じるレンタカー屋の受付嬢(山田真歩)、サヨコと浅からぬ因縁を持ち、今はとある組織から追われる男(田中圭)。そして謎の老人(小林克也)の存在。彼らの心の隙間を埋める瞬間に立ち会いながら、サヨコにも次第に変化が訪れていきます。「レンターネコ、ネコ、ネコ。」都会の片隅でひっそりと営まれる1軒のレンタネコ屋が、今日もあなたに“レンタネコ”を届けます。
1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナを追われた料理人フェルナンドとアルベルトの兄弟は、友人フランソワの伝手でサルバドール・ダリの住んでいる海辺の街カダケスに辿り着く。彼らを迎えたのは魅力的な海洋生物学者のロラ、そしてその父―ダリを崇拝する、レストラン「シュルレアル」のオーナーであるジュールズだった。「いつかダリに当店でディナーを」をスローガンに、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるジュールズ。やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、世界規模の革命的シェフの誕生を呼ぶことになる。
1960年代、湘南の夏。12歳のなぎさは、4年前に漁師の父を亡くし、居酒屋を営む母と二人で暮らしている。なぎさにとって、その年の夏休みは生涯忘れられない夏休みとなった。ポータブル・レコード・プレイヤーを手に入れる為、伯母が経営する海の家でバイトを始めたなぎさ。従姉の不良娘・麗子の影響を受けてパーマをあてたり、アメ車を乗り回す麗子のイカした彼氏とダンパに出かけたり、東京から帰省してきたリッチな美少女・真美に意地悪をされたりと毎日様々なことが起きる。ある日、お気に入りの岩場で泳ぎの練習をしていると、見知らぬ男の子に出会う。東京からやってきた病弱な少年・洋は砂浜で漂着物を収集しているという。なぎさは泳げない洋に泳ぎを教えることになり、親しくなっていく。
夢の多い大学時代、ハヨンのそばには暖かい感性を持った在民がいる。孤児のハ・ヨンは学費を稼ぐために家庭教師に入った家でいろいろな不和に耐えられず、家庭教師職を辞めたハ・ヨンはある日、軍で懐かしい寮の兄であるキフンを知り、二人は近づき始める。
西山庵の沙彌僧チメ(沈海)は、高齢の老師祖室ボビョンの身の回りの世話をしているが、隣山の尼僧ミョフン(妙渾)の姿に揺れる。ある日の明け方、訴願堂の月明台で対面した彼らは、お互いに対する懐かしさを大事に保管する。
高校2年生で苦痛な思春期を送っているヘリンは、ある日、救いのように現れたミョンジュンが国語先生に赴任すると、番号付きの詩を送り、こっそり愛を燃やす。少しずつ愛を完成していきながら愛を告白しようとするヘリンに明ジュンは過去大学時代の友人の死とソンヒという女性との愛情から抜け出せない自分を話して行方を隠す。破壊的生活を乗り越えて大学に入ったヘリンは、同じ学校への喜びの愛を無視したまま、まだ明準への愛を忘れずに執拗に追跡しようとする。ある日、セミナー会で再会するヘリンとミョンジュン。しかし、ミョンジュンはソンヒという女性の妄想から別れないことを直視し、愛を昔の恋人のために譲ろうとする。結局、ヘリンは記憶喪失症にかかって自分も調べられない明準を見て最後まで絶対的な愛を送ることになる。
ペク・ホビンはアメリカという巨大な国で富と機会を夢見る野望の男だ。彼は永住権を得るためにジェーンと契約結婚をする。ジェーンは切膜して利己化された米国という文明社会で孤独に疎外された女性だ。ペク・ホビンと同居人で結婚生活をしている間、ジェーンはホビンに彼女の人生の中で最後に訪れた光と同じ愛を感じる。移民国職員の厳しいインタビュー危機を乗り越え、ホビンは米国市民の資格を得る。結婚契約が終わる頃、ホビンの欲望とジェーンの愛がぶつかって対立する。ジェーンは契約に違反してホビンに愛を訴えるが、ホビンは本国の婦人と子供に対する一念だけだ。結局ホビンの隠された秘密が明らかになり、狂的な乱暴性が爆発ジェーンの人間性を襲ってしまう。ついに二人は離婚旅行の道に上がり、死のような砂漠の上に許した人間の欲望と死の結末が見られる。
チスは、地方の有力者の家の養子になり、新しい妹チヘとの生活は、彼を反抗的で鋭敏な青年にする。そして、チスは、改新教長老の養父の思い通り神学大学に入学する。冬休みに家に戻ったチスは、チヘとの微妙な関係のために友人と争うようになり、養父母から叱られ寄宿舎に追われるように戻る。地方の美術大学に入学したチヘと離れている間に、チスのチヘに対する愛はより一層切実になるが、ギョンエの登場で波乱が生じる。
2001年10月、アメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民のクルナス一家の母ラビエのもとに、19歳の長男ムラートからパキスタンのカラチに行くという電話が入る。トルコから妻を呼び寄せる前にイスラム教の信仰を確かにしたいから、と。その後5日間も連絡を寄こさないムラートを心配したラビエは警察へ。しかし、警察はムラートの行動を怪しんでいるようで協力してくれそうにない。3か月後、ラビエが帰宅すると家の前に報道陣が待ち構えていた。ムラートが刑務所にいると記者から聞かされ、動揺するラビエ。追い討ちをかけるように、“ブレーメンのタリバン”という見出しでムラートのことが新聞の一面で報じられる。そして翌月の2002年2月、ラビエは、検察官のシュトッカーにある事実を言い渡される。「息子さんはキューバのグアンタナモ湾にあるアメリカ軍の収容所に移されました」「何それ?なぜそんな地の果てに?」コーラン講座のためにパキスタンを訪れたこと、持ち物、そしてムスリムの男性であることを理由に、ムラートはタリバンだと疑われているというのだ。5月、ムラートから初めて手紙が届き喜ぶラビエ。その手紙を携え、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケの事務所を訪れる。急な訪問に困惑するベルンハルトだったが、手紙の送り元を見て表情が一変する。無事に協力を得られることになったが、そう簡単に事は進まない。ドイツの外務大臣はムラートがトルコ国籍であることを理由に難色を示し、トルコの法務大臣は直談判したにもかかわらず音沙汰無し。そんな中、ベルンハルトはラビエにあることを提案する。「アメリカ合衆国最高裁判所で政府を訴える集団訴訟に加わろう」ホワイトハウスに請願書を渡すため、ラビエはついにワシントン D.C.へ向かう――!
ある日、アパートの一室で大量の血痕が見つかり、帰宅したハン・ チョルミンが、待ち構えていた刑事によって妻の殺害容疑で逮捕される。しかし肝心の死体は見つからず、物的証拠も一切なし。この難解な事件の弁護を引き受けたのは、驚異的な勝率を誇るスター弁護士カン・ソンヒ。迎え撃つのは司法研修所時代の同期アン・ミンホ検事。状況証拠を積み重ねてハンを有罪にしようとするアンに対し、カンは懸命な反論を重ねていくが…
ある日、ジファンのもとに差出人不明の一通の手紙が届く。その封筒の中には“逢いたい”と一言だけ記された1枚の写真が入っていた。ジファンの中で懐かしい思い出が蘇る――。5年前の夏、ジファンはバイト先の喫茶店で親友同士の女の子スインとギョンヒと出会った。3人は友だちとして付き合い始め、かけがえのない日々を過ごすようになる。しかし、スインとギョンヒは突然ジファンの前から姿を消してしまったのだ…
春、深い山間の自然に囲まれた湖に浮かぶ小さな寺。幼子と老僧が静かに暮らしていた。無邪気な幼子は、いたずら心から小さな生き物を殺めてしまう…。夏、幼子は17歳に成長し、寺に養生にやってきた同い年の少女に恋をする…。秋、寺を出奔した男が十数年ぶりに帰ってくる。冬、中年となり、再び寺に戻ってきた男。そこに老僧の姿はもうない。男は荒廃した寺でひとり心身の鍛練に励む…。季節は移ろい、再び春がめぐってくる…。
しがないシナリオライター・九十九朔美の家に野良猫が迷い込む。朔美は“シロ”と命名し、妻・ひよりと飼うことに。子供のいない夫婦は我が子のようにシロを溺愛する。ところがある日、シロが家を出たきり帰って来なくなった。朔美は仕事そっちのけでシロを捜すが、望ましい情報は得られず、泣き暮らす日々。そして追い討ちをかけるように、ひよりに不安な出来事が…。「シロ、お前はどこに行ったのか」
十八世紀の朝鮮時代。貴族の婦人が君子と企んで貞淑な未亡人を欲望の罠に落とすという恋愛ゲームを繰り広げる。儒教秩序の厳しい時代、こんな挑発的な出来事が起こったら?恋愛ゲームを生きがいにしているチョ婦人(イ・ミスク)は、プレイボーイの従兄弟チョ・ウォン(ペ・ヨンジュン)に、夫の16歳の愛妾のソオクを妊娠させてほしいと頼む。だが、彼は9年間貞節を守ってきた未亡人のスク婦人(チョン・ドヨン)に目を付け、ゲームの標的として彼女を落とす賭けに出る。ウォンの熱心な求愛を受け、スク婦人はウォンの手に落ちるが、ウォンは彼女に別れを告げてしまう。スク婦人がショックで憔悴していることを知ったウォンは、スク婦人のことを愛していると、この時初めて気づくのだったが・・・。
先代のおばあが残したレシピを引き継ぎ、名護の町の一角にある「がじまる食堂」を切り盛りするみずほ。ある日、食堂に見知らぬ旅行者の隼人が転がり込むように現れ、みずほは隼人の面倒をみることに。時を同じくして元カレの翔太も7年ぶりにみずほの前に現れ、翔太は東京から来たという美女・莉子と急接近するが・・・。
ブルドッグのように不細工に生まれた熊田美沙(17)は普通の生徒から蔑まれ、チワワのように可愛く生まれた清瀬イズミ(17)は普通の生徒から妬まれている。全く異なる二人だが、痛みを判り合えた二人は交流を深め友情を築いていく。しかしある日、美沙はイズミの中に『狂気』を見る。その日から、二人の関係が少しずつ変化してきて・・・。
裕福な夫婦が、若い売春婦暴力を振るわれている現場を目撃し救い出すことを決意する。田舎の家に彼女を泊めるが、予期せぬ出来事が家庭の平和を乱す。
バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。
アイルランド、労働者階級の街・ダブリン。この街に生まれたら、成功する道は3つしかない。プロサッカー選手、プロボクサー、ミュージシャン―。そんなダブリンで、本物のソウルミュージック・バンドを作ろうと広告を出したジミーの元に集まった若者たち。彼らのバンド“ザ・コミットメンツ”は実力も性格もてんでバラバラ。練習場所にも事欠くが、やがて困難や挫折を乗り越えて、次第に彼らの魂(ソウル)の音楽を作り上げていく。
仏・マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルー。かつて外国人部隊所属の上級曹長だった彼は、アフリカのジブチに駐留していた。暑く乾いた土地で過ごすなか、いつしかガルーは上官であるフォレスティエに憧れともつかぬ思いを抱いていく。そこへ新兵のサンタンが部隊へやってくる。サンタンはその社交的な性格でたちまち人気者となり、ガルーは彼に対して嫉妬と羨望の入り混じった感情を募らせ、やがて彼を破滅させたいと願うように。ある時、部隊内のトラブルの原因を作ったサンタンに、遠方から一人で歩いて帰隊するように命じたガルーだったが、サンタンが途中で行方不明となる。ガルーはその責任を負わされ、本国へ送還されたうえで軍法会議にかけられてしまう…。
人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かで平凡な日々を送っている。友達も恋人もおらず、唯一の楽しみといえば空想にふけること。それもちょっと変わった幻想的な“死”の空想。そんな彼女の生活は、フレンドリーな新しい同僚ロバートとのささやかな交流をきっかけに、ゆっくりときらめき始める。順調にデートを重ねる二人だが、フランの心の足かせは外れないままで――。
無機質な研究所の一室に集められたのは人間と同じ姿をした5匹の実験動物。自分たちを人間だと主張する彼女らに課せられた最後の実験は安楽死。私達は人間です。いいえ、あなた達は実験用マウスです。この物語は彼女らに行われた無慈悲な実験の記録である。
凪(ナギ)は大阪で契約社員として働いている。はじめての有給休暇前日に1年間付き合ってきた彼氏に振られる。怪談したり、ライブ行ったり、ゲートボールしたり、昔好きだった人に再会したり、大喧嘩したり。凪のメランコリックな有給休暇は過ぎていく
14歳の隼人は、母親と一緒に東京から香川県坂出市に引っ越して来たばかり。ここでは親子水入らずでのんびり暮らせるかと思いきや、またしても母親が知らない男性と親しげに話しているのを見た彼は、自転車でその場を後にする。そのまま灯台の下に立つ小屋で一晩を過ごした隼人は、翌朝謎めいた少年・瑞輝に出くわし……。
広大な草原を走る貨物列車の鉄道運転士ヌルラン。定年退職を控える彼の列車は、線路上にテーブルを置いてお茶を飲む男性たち、洗濯物を干す女性たちが日常をすごす住宅街も通り抜ける。ついに最後の日。運転を終えると、列車に美しく青いブラジャーが引っかかっていた。「このブラは誰のもの?」 持ち主を探すことを決意したヌルランは、線路沿いの家を次々と訪ね歩く。訪れた先には、様々な事情を抱えた女性たちがいて…。
好景気が続くと国民の多くが信じていた1997年、韓国銀行のハンは通貨危機を予測するが、「国家破産」まで残された時間はたった7日間。同じ頃、危機を察知した金融コンサルタントのユンは、一世一代の大勝負に出る。IMF(国際通貨基金)へ金融支援の要請を決定した政府は、過酷な交渉へ突入する。国家は、そして国民は生き残ることが出来るのか―!?
「2nd Memories」・・・別れ話をするカップル。彼女の陽花は、お互いの記憶をリセットして欲しいと亮にお願いする。記憶リセットクリニックでお互いの記憶をリセットしたはずの2人だったがある日、偶然の再開を果たす。「アンナとアンリの影送り」・・・一人隠れて曲作りをしているアンリのクラスに、東京から女優志望の転校生アンナがやってくる。夢を追いかけたい二人を邪魔する厳しい現実と家庭環境。未来を見つめて歩く二人の影が夢のように伸びては消えていく…。「シラユキサマ」・・・香奈、のぞみ、麻衣の三人は、ある日の放課後、古き儀式であるシラユキサマに今後の自分達の運命を尋ねていた。その途中西村先生が来て、シラユキサマの和紙を破ってしまう。西村先生は取り憑かれてしまい…。
「島のシーグラス」・・・熊本県上天草市の離島・湯島に1年前に一人で移住してきた元骨董品鑑定士の神田(68)は1年経っても島民との交流はなく、コレクションの絵画や骨董品を眺める生活をしていた。ある事をきっかけに、誰とも心を通わせなかった孤独な老人と、島の子供である朱莉との不思議な交流が始まる―。「ブレス」・・・片田舎の短大に通う沙織と彩香。真面目に将来を見据え努力して来た沙織は東京の大企業に就職する。大学時代から水商売で金を稼ぎ、自由に遊んでいた彩香も東京へ上京する。対照的な二人はある日、東京で偶然再会することになるが…。「セミが鳴いた日」・・・ある日、サダオは幼馴染のサナと釣りに来ていたが、サナが大事な指輪を川の中に落としてしまう。その指輪を探してあげるサダオであったが、その指輪はサナに求婚を迫っていたカワスミから渡された結婚指輪だと聞かされ…。
1945年4月、デンマークの市民大学。学長ヤコブが、現地のドイツ軍司令官から思いがけない命令を下される。ドイツから押し寄せてくる大勢の難民を学校に受け入れろというのだ。想定をはるかに超えた500人以上の難民を体育館に収容したヤコブは、すぐさま重大な問題に直面する。それは多くの子供を含む難民が飢えに苦しみ、感染症の蔓延によって次々と命を落としていくという、あまりにも残酷な現実。難民の苦境を見かねたヤコブと妻のリスは救いの手を差しのべるが、それは同胞たちから裏切り者の烙印を押されかねない振る舞いだった。そして12歳の息子もドイツ難民の女の子と交流を持ちつつあったが彼女は感染症にかかってしまう。友達を救うべきか、祖国に従うべきか、家族は決断を迫られる。
捕虜となったコメディアンの一団は残酷な試練に直面します。もし皆を笑わせることができなければ、彼らは処刑されるでしょう。
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々が作る木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。
30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れながらも満ち足りた日々を送っている…ように見えるが、口をひらけば悪態をつき心は荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田の嫌いな故郷に帰ることに。ついて来たのは、砂田が困った時には必ず現れる、自由で天真爛漫な秘密の友だち・清浦(シム・ウンギョン)。しかし、再会した家族の前では、都内で身に着けた砂田の理論武装は通用しない…やがて全てを剥がされた時、見ようとしなかった本当の自分が顔を出す―。そして、一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれる“ブルーアワー”が終わる時、清浦との別れが迫っていた…。
1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく…。
桑畑兆吉(仲代達矢)は、舞台、映画にと、役者として半世紀以上のキャリアを積み、さらに俳優養成所を主宰する大スターだった。芝居を愛し続けた、かつてのスターも、今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫であり、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)、そして、由紀子と愛人関係にある謎の運転手(小林薫)に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。遺書を書かされた挙句にだ。しかし、ある日、兆吉はその施設を脱走する。なにかに導かれるように、あてもなく海辺を歩き続ける。シルクのパジャマ姿にコートを羽織り、スーツケースをひきずって―。兆吉は彷徨い歩くなかで、妻とは別の女に産ませた娘、伸子(黒木華)と突然の再会を果たす。兆吉には、私生児を産んだ伸子を許せず、家から追い出した過去があった。伸子に「リア王」の最愛の娘・コーディーリアの幻影を見た兆吉。兆吉の身にも「リア王」の狂気が乗り移る。かつての記憶が溢れ出したとき、兆吉の心に人生最後の輝きが宿る―。
マンソクは山奥で、娘のコッシルと2人で暮らしていた。そんなある日、コッシルは昔から密かに恋心を寄せていた男と街へ逃げてしまう。1人残されたマンソクは戦時中に、妻にも逃げられた過去を思い出し、気が付けば娘と妻を探して街を彷徨っていた…。その中で自身が今まで犯してきた罪に気づき、後悔するが、その因果は世代を超えて巡ってゆく…。
高校の同級生の秋吉純太(アキ)と藤城春継(ハル)は別々の大学に進学するも、静かな住宅街にある一軒家でルームシェアをしていた。大学4年生になり、就職活動に勤しむ二人。写真家の道に進むことを決めたハルは写真スタジオに、アキはインテリア雑貨の会社に内定が決まる。米山と麦田、あずさ、雪乃を招いた就職祝いの「たこ焼きパイ」パーティで盛り上がったその夜、アキに一通のメールが届く。それは、勤務地が大阪に決まったという知らせだった。一緒に暮らせるのも卒業まで残りわずか。寂しい気持ちとモヤモヤを抱える二人の間には、どこかよそよそしい空気が流れていた。そんなある日、ハルの姉・立夏が結婚報告をしに会いに来る。結婚の決め手になった話を聞いたアキは、ハルに友情以上の感情を持っていることに気付く。しかしアキは、ハルにはこの感情を打ち明けないことを心に決める。一方、大阪への勤務が決まったと聞いた時から、ハルは心ここにあらずだった。このまま4年間暮らした一軒家を引き払い、穏やかで幸せだった同居生活は終わってしまうのか…。そして、社会人を迎えるアキとハルの行く末は…?
1924年8月、ニュージーランドに生まれたジャネット・フレイムは、感受性豊かでいつも本を離さない少女に成長し、いつしか詩人になることを夢見ていた。18歳になり教職に就いたジャネットだったが、幼少期のトラウマから教壇に立つことが出来ず退職して作家を目指す。だが、繊細な性格が誤解を招き、統合失調症と診断されて精神科病棟へ送られてしまう。8年間もの歳月を過ごし200回以上の電気ショック療法を受けるジャネットだったが、入院中に執筆した短編集「礁湖」が文学賞を受賞したことで退院することになる。奨学金を得たジャネットは初めてニュージーランドを離れてロンドンで暮らし、夏に出かけたスペインで初めての恋を経験する。
タイ・バンコク。リン (チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は小学1年生の頃から成績はずっとオールA、中学でも常に首席の頭脳明晰な天才女子高生だ。教師である父親との父子家庭で、決して裕福とはいえない生活を送っているリンだったが、優秀な成績が評価されたことで、晴れて国内有数の進学校に授業料の全額免除とランチの無償提供つきの特待奨学生として転入を果たす。転入初日にリンは、勉強はてんで出来ないけれど天真爛漫な明るい性格で女優を目指しているグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になり、勉強を教えることに。しかし中間テスト本番、グレースは教えたはずの問題も解けない始末。見かねたリンは試験の最中に、ある古典的な方法でグレースを助けた。リンのおかげで見事に成績が上がったグレースは大喜び。リンを、彼氏の御曹司パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)の家での祝賀会に誘う。グレースから試験での話を聞き、自らも良い成績を手軽に手に入れたいと考えていたパットは、リンにあるビジネスを持ち掛ける。それはテストの答えと引き換えに、一人一科目につき3千バーツの代金をリンに支払うというもの。渋っていたリンだったが、ピアノの鍵盤においた指の動きからインスピレーションを受け、画期的なカンニング方法を思いつくのだが…。
閉じ込められた[部屋]で暮らす、ママ(ブリー・ラーソン)とジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。2人にとってはこの[部屋]が全てだった。5歳の誕生日を迎えたジャックに、ママは本当の[世界]を見せるため、脱出計画を図る。息を殺して望む計画は、果たして成功するのか?そしてその先にある、衝撃の[世界]とは――!?
綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)は、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・、アメリカが大きく揺れ動いていた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共に、その世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは?そして人生の最後に流した、涙の理由とは―。
19世紀の半ば、スコットランドからニュージーランドへ写真結婚で嫁ぐエイダ。旅のお供は娘のフロラと一台のピアノ。エイダは6歳の時から口がきけなく、ピアノが彼女の言葉だった。そのピアノを夫のスチュアートは重すぎると浜辺に置き去りにし、原住民に同化している男ベインズの土地と交換してしまうが、ベインズはエイダに“ピアノ・レッスン”をしてくれればピアノを返すという。レッスン一回ごとに黒鍵をひとつずつ。エイダが奏でる甘い調べは、いつしか激しい愛とエロティシズムの炎を燃えあがらせてゆく・・・。
12歳のダルバは父親と2人暮らしで、子供なのに化粧をして大人の女性のような服装で生活をしている。ある晩、突然警察が家に押しかけ、ダルバは父親から連れ去られ児童保護施設に保護される。ダルバは新しいルームメイトのサミアやソーシャルワーカーのジェイデンと親しくなるにつれ、父親と分かち合っていた愛情と信じていたものは、自分が思っていたようなものではなかったことを次第に理解していく。ジェイデンやサミアの助けを借りながら、ダルバの新しい人生が始まる。
公務員試験に落ち続けていた31歳のチャヨン。ついに受験を諦めることにした彼女だったが、そのせいで恋人は去り、母親も怒り心頭。そんなある日の夜、チャヨンは帰宅途中で女性ランナーのヒョンジュと出会う。颯爽と風を切って走る彼女の姿に目を奪われ、チャヨンもランニングを始める。ヒョンジュと一緒に走るようになったチャヨンは、ランニングによって自身の体と心に変化を実感し、ヒョンジュとも親密になっていくが……。
パリの店舗やルイ・ヴィトンなどの高級ブランドとのコラボレーションが話題の人気パティシエ、ヤジッド・イシュムラエンの自伝書を元に映画化された感動のサクセス・ストーリー。登場する全てのスイーツの監修もヤジッド本人が務めた。またオーディションで映画初主演を射止めたのはTikTokで660万人のフォロワーを持つ映像クリエイターとしても活躍する俳優リアド・ベライシュ。
鬼州組に単身で乗り込む決意をした静也。時を同じくして鳴戸や猪首ら残りの組員も静也と同じく命を賭す覚悟を固めており共に鬼州組へと乗り込むことに。翌日、乗り込もうとした静也たちの前に現れたのは組を抜けたはずの生倉と肘方、それに鬼州組の胡麻田であった。胡麻田は偶然出会った生倉と肘方と意気投合し、鬼州組を裏切り新鮮組の仲間になったのだった。こうして新鮮組は再び勢力を増し始まった全面戦争。新鮮組は猪首や鳴戸らを筆頭に鬼州組を倒していく。そして静也はいよいよ海腐と対峙する。激闘の末、静也は海腐に勝利。その後、静也は警察に出頭するが彩子が全て真実を話したことにより静也の指名手配は取り下げられていた。静也は今までの日常を取り戻すも、日本統一への思いは一段と増していた。
フェミニストでポリアモリー(複数性愛)の写真家志望の若い女性イサ。セックス相手の写真や身近なものを写真に撮り、職場の広告代理店でコピーを考えたり、自分の感性のままに素直に生きている。しかし、彼氏がイサが他の相手とセックスするのを止めて自分とだけの関係を求めたことで別れて実家に戻ることに。父と離婚し、母一人で暮らす家でも、これまで通りの思いのままの生活を送るイサだったが、職場でライバルとなるカメラマンの出現で自分の意見が通らなくなり、セックス相手との関係も上手くいかず、母ともぶつかり、孤立してしまう・・・。