恋に恋する少女の綴った手記が、思わぬ方向に一人歩きしていくー女性教師のヨハンナに初めての恋をした17歳のヨハンネは、この恋焦がれる想いや高揚を忘れないように自らの体験を手記にする。そしてこの気持ちを誰かに打ち明けようと詩人の祖母に手記を見せたことから、物語は思いもよらない展開へと進み始める。ヨハンネが経験するのは、誰もが一度は経験したことのある相手の一挙手一投足に対する期待や不安、過度な妄想、理不尽な嫉妬などあまりにも無垢な初恋。そしてその気持ちを秘密にしておきたい、でも誰かに共有したいという矛盾した思いが祖母や母を巻き込み、ヨハンネの手から離れた手記の行方が、モノローグで綴られる。娘の手記を見て、祖母は自らの女性としての戦いの歴史を思い出し、母は“同性愛の目覚めを記したフェミニズム小説”と称し、現代的な価値観にあてはめようとする。3世代で異なる価値観を持つ3人が初恋の手記を通して辿る運命はー。
海辺の町で、若者たちは廃墟となった遊園地に忍び込むが、そこは“殺人マウス”の巣窟だった。突如として“殺人マウス”に襲われる若者たち。その正体は、かつてルパート博士が生み出したモンスターであり、人体のパーツを収集する目的で人々を襲っていく。逃げ場のない遊園地で、次々と命を落としていく若者たち。仲間が一人、また一人と消え、血の跡だけが残る。逃げ場のない迷路のような園内で、恐怖と狂気が若者たちを蝕んでいく。最後に生き残る者は、正気を保てるのか――。
1980年代のフィリピン。反体制派と軍の激しい衝突が続く不穏な時代に、エマとサンドラは出会った。元反政府軍のエマと教師のサンドラ。それぞれ戦火で夫を亡くした二人は、深い悲しみを抱えていた。毎週同じ曜日に墓参りをし、偶然の再会を重ねるうちに、二人は互いの痛みを分かち合い、友情を深めていく。たまに食事を共にし、他愛のない会話で笑い合う時間は、彼女たちにとってかけがえのないものとなっていった。だが、サンドラの家にエマが泊まったある夜、サンドラはエマに対して友情以上の感情が芽生えていることに気がつく。それは、悲しみを超えて育まれた、新たな愛の始まりだったー。
アメリカ軍部隊が民間技術者と共に、韓国北部のレーダー補修任務にあたっていた。だが突如、悪天候が発生。作業を中止し撤収を開始するが、帰還中のヘリが嵐に巻き込まれ、DMZ(非武装地帯)へ不時着してしまう。通信は完全に途絶え、救援も絶望的。北朝鮮部隊が迫る中、隊員たちは生きて帰るための脱出計画を立てる。恐怖と緊張が交錯する中で、若きソルジャーたちは仲間を信じる力、そして“真の勇気”を見出していく…。事実に基づく“帰還不能地帯”での脱出劇が、緊迫なリアリティで描かれる。
見知らぬ警察署の中で目を覚ましたレベッカ。だが、どうしてここに来たのか、何故逮捕されたのか、彼女にはまったく記憶がない。二人の刑事が取調べを行い、ひき逃げ事件でレベッカを起訴しようとする。混乱するレベッカは、留置所に居た凶暴な男と揉み合いになり、事故とはいえその男と刑事の一人を射殺してしまい、レベッカの状況はさらに悪化する。彼女は残りの刑事に大金の賄賂を持ちかけ、見逃してくれるよう訴える。しかしレベッカは、この警察署自体が実はフェイクであり、彼女の財産を奪うために仕組まれた巧妙な罠であることに気づく。残りの刑事とその仲間たちも徐々にその正体を明かし、執拗に彼女の持つお金を追い求める。だが、まだ誰も恐ろしい真実に気づいていなかった!?
インターネット上で発見された謎のVHS、住んだ者が消失する呪われた事故物件。2つが交わるとき、人類未体験の宇宙的恐怖が解き放たれる! エイリアン・ゾンビ、正体不明の魔女、凶暴な異星人、人知を超えたテクノロジー…6つの想像を絶する映像が連続し、観客を宇宙的恐怖へと導いてゆく。
北アイルランド、ベルファストで生まれ育ったドラッグディーラーのニーシャ(MC ネーム:モウグリ・バップ)と幼馴染のリーアム(MC ネーム:モ・カラ)。麻薬取引で警察に捕まったリーアムは、英語を話すことを頑なに拒み、反抗的な態度を貫いていた。そこに通訳者として派遣された音楽教師のJJ(MCネーム:DJプロヴィ)が、リーアムの手帳に綴られていたアイルランド語の歌詞を発見。その才能に目をつけ、3人はアイルランド語の権利を取り戻すべく、アイルランド語のヒップホップを始めることに。
1970年、軍事独裁政権が支配するブラジル。元国会議員ルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな暮らしを送っていた。しかしスイス大使誘拐事件を機に空気は一変、軍の抑圧は市民へと雪崩のように押し寄せる。ある日、ルーベンスは軍に連行され、そのまま消息を絶つ。突然、夫を奪われたエウニセは、必死にその行方を追い続けるが、やがて彼女自身も軍に拘束されてしまい…。
ある日、ミンテのもとに弟のソクテが死体となって戻ってきた。そして弟の妻のムニョンは、姿を消してしまう。手がかりを探すうちに、ホリョンという小説家と出会い、彼のベストセラー小説『夜行』の中で弟の死が予言されていたことを知る。弟が死んだあの夜、何があったのか?ムニョンの行方を追ううちに真実を知ったミンテは、壮絶な復讐を始める―。
元トップ科学者が銀行強盗を行い、12人もの人質をとった理由とは?チェコテレビ局の犯罪スリラーは、マーティン・ゴファの小説「The Little Girl」を原作としており、強盗事件の発生した銀行の内部と、警察が謎めいた犯人と連絡を取り、彼と同様に時間稼ぎをしながら犯人についてより多くの情報を得ようとする危機管理車の内部という、2つの環境の中で展開されます。フラッシュバックでは、襲撃者の娘カリンの最近の過去も描かれ、現在のストーリー展開との関連が徐々に明らかになっていきます。
30代のクラリスは、闘争心旺盛で無鉄砲な女性警官だ。彼女はモー・デュベリー死亡事件の調査を命じられる。モーは50代の夫ジャン・デュベリーの目の前で崖の頂上から転落し、ジャンは何もできなかった。事件はすぐに事故として処理される。しかし一週間後、謎の目撃者がジャンが妻を突き落としたのを見たと主張する。上司の反対を押し切り、クラリスは独自に捜査を進める。毒のある魅力を持つ男、ジャン・デュベリーの秘密を暴き、この奇妙な事件の真相を明らかにするためなら、彼女はどんな手段も厭わない。ジャンは本当に無実なのか?
マドリードで老いた父と暮らすルシアは、勤め先の会社が横領事件で倒産し、大きな転機を迎える。タクシー運転手に転身した彼女を待っていたのは、個性豊かな乗客たちとの出会いだった。ルシアは、かつて「トゥーランドット」のアリア〈誰も寝てはならぬ〉に導かれて出会った謎めいた隣人に思いを寄せていた。彼は自分を「トゥーランドット」の王子になぞらえて、“カラフ”と名乗り忽然と姿を消した。ルシアは自らを姫に重ね合わせて、いつか彼がタクシーに乗り込むことを夢見るが……。
世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?
壮絶な銃撃戦の末、武装集団の首謀者を逮捕したものの、証拠不十分のため有罪にできず、警察を去った元警部フォク(ドニー・イェン)。7年後、検事となった彼は、貧しい青年キットがコカイン密輸事件で自白したことに疑念を抱く。調査を進めるうちに、弁護側の背後で黒社会との癒着や証言の誘導が行われていたことが明らかになる。真実を追うフォクは、検察内部からの圧力と対立しながらも、隠された陰謀に立ち向かう。果たして彼は、キットの無実を証明し、正義を貫くことができるのか――。
1900年、サンフランシスコのチャイナタウンで米下院議員グラントの娘が殺害される事件が起こる。さらにネイティブ・アメリカンの老人が殺され、その容疑がチャイナタウンの長・白軒齢(バイ・シュエンリン)の息子にかけられる。一方グラント議員は、議会で中国人を排斥する法案を推進しようとしていた。白軒齢は息子と中国人を守るため、探偵秦福(チンフー)に調査を依頼する。雇われた秦福は、中w華系ネイティブ・アメリカンの阿鬼(アグイ)と共に真相を追究し始める。
カリフォルニア州ロサンゼルスにあるフランス料理店“ベル・ヴィー”。店主のヴィンセント・サマルコはパリからロサンゼルスに移住し、乏しい資金の中で2016年8月1日に店をオープンさせる。有名ファストフード店に挟まれた理想的ではない立地ながらも、店は多くの人が訪れる人気店に。だが、2020年のコロナ禍により店は苦境に立たされる。永住権を持たないヴィンセントや従業員たちは店がなくなれば2ヵ月でアメリカを退去しなくてはならないため、テイクアウトや屋外席の設置など、あらゆる手段を用いて店の維持を図ろうと努力するが、ついにロサンゼルス郡は飲食店の営業停止命令を発令。ヴィンセントは厳しい決断を迫られていた。
ロサンゼルスで恋人のロイスと不動産会社に勤めるメグは亡き父親の遺産相続のため、故郷レイクウッドへ帰ることに。父が所有していた広大な土地と瀟洒な屋敷などが遺されたが、その遺産を相続するためには父が生涯をかけて探していたレイクウッドの失われた宝を見つける必要があった。メグは父との間に確執があり、都会での暮らしに慣れている彼女は故郷に愛着もなく、ロイスと共に遺された土地も屋敷もリゾート会社に売るつもりだった。宝のありかを示す地図を手にしたメグは、宝が眠っているとされる土地を所有するトマト農家トムと組み宝探しを開始。メグは何かとトムとぶつかるが、彼や地元の人から父の話を聞くうちに父へのわだかまりが次第に消え、トムとも親密になっていく。
ニューヨークの出版社で働く独身編集者カサンドラは、親友アナの息子ジョーイの2歳の誕生日パーティーに出席するため、フロリダを訪れる。アナの家に着くと、彼女の夫ボーンの親友でプロサッカー選手のクリスも滞在していた。だが、偶然の失態がきっかけで、カサンドラとクリスの初対面は最悪の印象に終わる。休暇と言いつつも、カサンドラは迫るプレゼンの準備に追われ、助手のエレーナを同行。一方のクリスは、イタリアのクラブチームへの移籍話に頭を悩ませていた。そんな中、ボーンの母親が倒れ、急きょカサンドラとクリスがジョーイの世話を任されることに。子育て経験ゼロの2人は、おむつ替えやお散歩、さらにはパーティーの準備まで引き受けるハメになる。そして慣れないながらも力を合わせて奮闘するうちに、少しずつ心の距離が縮まっていく。
かつてオリンピックのマラソン競技で金メダルを獲得したウィル。その後も事業家として成功を手にした彼の信条は“何よりも勝利者であり続ける”ことだった。3人息子と末娘は、そんな父の信条に従いスポーツで活躍する有能な選手に成長した。ウィルは望み通りに育てたことを喜んでいたが、実は妻も子供たちもフィルから押しつけられる価値観に苦しんでいた。やがて、父親の重圧に耐えられなくなった子供たちが、1人、また1人とウィルの元を去っていく…。
森の奥深くにある小さな村は飢餓と謎の疫病に苦しんでいた。さらに村の子どもたちが次々と姿を消していったことで、村人たちは森が呪われていると信じ、恐怖に怯える。これ以上の犠牲者を出さないため、村長のヴォーガは村人たちに子どもたちを家に閉じ込めること、暗くなったら森に立ち入らないことを指示するが、事態は一行に収まる気配を見せなかった。そんな中、消えた子どもたちを探しに森に入ったシャプールとユアンが大ケガを負って村に帰ってくる。2人の治療を終えたヴォーガは、村の外に異様ないでたちの男を見かける。薄暗い小屋の中で男と対峙したヴォーガは、村の窮状と森の異変を訴えるが、男からは絶望の言葉が返ってくる。
著名なミステリー作家アンドリュー・ワイク(オリヴィエ)は、若妻の不倫相手であるやり手の美容師で事業家のマイロ・ティンドル(ケイン)に意外な提案をする。邸宅の隠し金庫に保管している宝石を盗んでほしい、君はそれを転売した金で浪費家の妻を喜ばせられる、私は宝石に掛けた保険金で潤う…出来過ぎた話に半信半疑ながら、金欠のマイロはワイクの計画に乗るが??
かつてKGB工作員として名を馳せたイカロスは、ソ連崩壊後アメリカへ渡り、妻と一人娘に恵まれ平穏な生活を送っていた。しかし殺し屋という裏の顔を持つ彼は、新たな任務に向かう途中で、何者かに襲撃されてしまう。手がかりを掴もうと依頼人のもとへ向かうが、その男は何者かに殺されており、その危険は家族にまで迫っていた。イカロスは見えざる敵との戦いを決意するが…。
子どもの頃は何をするにも一緒、まるで親友のような存在だった父親が脳腫瘍で突然亡くなって以来、神を信じることができなくなったピーター・レイノス。それから歳月が過ぎ、2009年夏、ロサンゼルスに暮らすピーターは不景気から失業。預金は底をつきクレジットカードは使用不能、妻のエリーと共に暮らす家のローンも払えず差し押さえ寸前に。周囲から「困ったときは神に祈れ」と信仰を勧められるが、かつてのことからどうしても神を信じられない。そんな折、駐車場で亡き父にそっくりの男性に出会う。なんとその日は父の命日だった。生活が崖っぷちに向かい、エリーとの仲もギクシャクしていくなか、人の優しさに触れ、ピーターの心に変化が現れる。
西暦20XX年。太陽系を漂う小惑星が月面を撃ち抜き、月に亀裂を生じさせる。亀裂は拡大し、月の一部が破片となって地球へ飛来。さらに潮汐のバランスが崩れ、世界各地で異常気象と津波が猛威をふるう。宇宙研究所ASIは緊急対策を講じ、ビル爆破の専門家ジョンを選抜。彼はスペースシャトル・ペルセウス号に乗り込み、月面の亀裂に核爆弾を仕掛けて崩壊を防ごうとする。限りなく不可能なミッションに挑むジョンたちは、果たして地球滅亡の危機を回避できるのか?
女子専用サマー・キャンプ行きのバスに乗り込んだ、不良娘のエンジェル(K・マクニコル)と金持ちお嬢様のフェリス(T・オニール)。見た目通り対照的な2人は出逢った途端に喧嘩を始めるが、あろうことかキャンプ場で相部屋に。そして2人ともヴァージンだと知られると、既に“卒業”したと豪語するルームメイトに挑発され、どちらが早く“経験”できるかとの賭けに乗ってしまう。エンジェルは別のキャンプに来ていたイケメン青年ランディ(M・ディロン)に、フェリスは年長のキャンプのコーチ・ゲイリー(A・アサンテ)に、それぞれ狙いを定めるのだが…
報道カメラマンのジャックは、戦場で目撃した数々の惨状によりPTSDを発症し、帰国後はカウンセリングを受けながら静かな日々を送っていた。そんな彼に、妻クレアは80年前のビンテージの一眼レフ・フィルムカメラをプレゼントする。もともと古いカメラの収集が趣味だったジャックは、そのカメラを手に再び写真を撮り始め、クレアの仕事を手伝うため町へと繰り出す。だが、現像されたフィルムには、なぜかすべてモノクロの写真が写っていた。それだけでなく、写真の中には、撮影の翌日にニュースで報道された遊具からの幼児転落死など、“死の予兆”と思しき風景が数多く含まれていた。ジャックは、写真が示す未来の出来事を阻止しようと奔走する一方で、このカメラに秘められた謎と向き合っていくのだが…。