ネイトは自称・生粋のニューヨーカーでユダヤ人、現在はロサンゼルスの図書館で司書をしている。弁護士の妻ニーナの浮気を疑った彼は、現場を押さえようと自宅にビデオカメラを仕込んで盗撮を試みていた。ところがそのタイミングで、ニーナは市の事業をめぐり知り合った不動産仲介業者の愛人グレッグと帰宅する。慌てたネイトは家から出ることもままならず、妻とグレッグの行為の一部始終を目の当たりにする。その過程で、ニーナが市長とグレッグをゆするためのスキャンダルを握っていたことも知るのだった。だが、裏切りを疑ったグレッグが衝動的にリビングで銃を見つけてニーナに銃を向ける。状況を察したネイトは、妻を守ろうと2人の前に飛び出すのだが…。
経営難に陥ったバーボン蒸留所のオーナーのニコラスは、バーボンについての知識は誰よりもあるくせに、いつしか全く酒を口にしなくなり、イマイチな経営にも身が入らない。しかも恋人のサラとも別れ、すっかり気難しい男になっていた。蒸留所を何とか立て直そうとする社員のチェイスは、試飲ツアーを行っては客を増やしていこうとしていた。しかし、なかなかうまく行かず、ニコラスのもとには大手企業から買収の話が持ち込まれる。そんなある日、ゴーストハンターのグレンが現れる。先住民の歴史がある街には幽霊が出るといわれる場所があり、幽霊が出るという噂がある蒸留所でゴーストツアーをやらないかと提案するが、ニコラスはなぜか渋っていて…。
一仕事を終えた殺し屋のジャック。彼は依頼品を渡すため、仲介役の老人がいる港へとやってきた。次の仕事はカリフォルニア州グレンデールで依頼人のフェルナンドに直接会うこと。普段は老人を通しての仕事しか受けないジャックだったが、2倍の報酬に釣られて老人が受けてしまったと聞き渋々了承する。グレンデールでフェルナンドの豪邸に着いたジャックを、中東の美しい姉妹が迎える。フェルナンドの依頼とは妹マリアの顔に酷い傷をつけた男エイブを始末すること。依頼を受けエイブを殺す計画を立て始めたジャックの家に、兄の死後同棲していた義姉ジェナが訪ねてくる。急な彼女の来訪を警戒して家を離れるジャックだが、さらにブリルと名乗る男が訪れる。
ニュージャージー郊外の屋敷で開かれていた、高校時代の同窓会パーティもそろそろお開きの時間。女子陣の帰宅後アートやフロリオら残された野郎どもは、酔いも手伝い本音全開モードに。好みの異性のタイプやエロ話から、大学での生活や日々感じる憤りまで、時に共感し時にケンカしながら、普段は見せなかった生の姿をさらけ出す。バカ騒ぎに興じながら、彼らは将来への不安に向き合える様になるのか?
カルフォルニアに暮らす、あるジャンルの人気女優ジェーンは、ガレージセールで買ったポットの中に大金が入っていたことに気づく。早速ショッピングの軍資金として使うジェーンだが、やがて好奇心と罪悪感の両方から売り主の老婦人セイディに近づく。最初は警戒するセイディだが、何かと面倒を見ようとするジェーンに次第に心を許す。そのため、ますますお金のことが言い出せなくなるジェーンだが…
ガーナからニューヨークに渡った、ストリートハスラーのラッキー。今日も得意の話芸を駆使して偽ブランド品販売店に顧客を誘導する。そんな彼の前に突然、元カノのリンダが幼児と共に現れた。そしてこの子の父親はラッキーだと爆弾発言した上、用があるから少しの間預かれと押し付け、消えてしまう。困り果てたラッキーはやむなく面倒を見るが、慣れない育児に悪戦苦闘。ついに親子鑑定を決意するが…
中国から不法移民としてニューヨークに渡ったミンは、高利貸しから今日中の利子の返済を迫られる。途方に暮れながら勤務先の中華料理店に出勤した彼だが、同僚の助けで、彼の分のテイクアウト配送の仕事も回してもらい、チップをかき集める。雨が強くなり車道での移動が困難になる中、必死に自転車を漕ぎ黙々と配達し続けるミン。そして何とか目標額を稼げそうになった彼に、トラブルが降りかかる。
人生の意味を求めハーバードを中退したウィルは、バイソンハンターの町「ブッチャーズ・クロッシング」へ。狩人ミラーから、誰も見たことのないバイソンの大群の存在を聞き、出資して狩りに同行する。野営担当ホッジ、皮剥師シュナイダーと共にコロラド州へ。過酷な旅の末、大群を発見し狩りを開始。ウィルは興奮するが、ミラーの際限ない狩りに不信感を抱く。長引く旅と苛立ちから、ホッジはシュナイダーの食事に毒を混入。それに気づいたシュナイダーはホッジを撲殺する。数週間のはずが数ヶ月に。狂気に飲み込まれる男たち。厳しい冬を越した3人は春に帰路につくが、彼らを待ち受けるのは、想像を絶する残酷な現実だった。人間の本性が剥き出しになる、衝撃のサバイバル。
深い森の奥、朽ちた火の見やぐらに横たわるのは、60 年前の凄惨な事件に起因する怨念の亡骸―ジョニー。その死体とともに封印されていたペンダントがある日、何者かの手によって持ち去られる。やがてジョニーは奪われた遺物を取り戻すべく蘇り、若者たちに標的を定める。不死のゴーレムと化した彼は、冷酷かつ静かに殺戮を遂行していく。だが、その怒りは彼らにとどまらない。ジョニーの行く手を阻むすべての存在に、“死” という名の償いがもたらされる―。
百戦錬磨の隴西陌刀軍の田安鄴(でん・あんぎょう)は、朝廷の世継ぎ争いに巻き込まれ、梁城での大殺戮で大勢の仲間を失ってしまった。落胆した田安鄴は刀を捨て、郊外で炭売りとして、占い師の爺さんとひっそりと暮らしていた。新皇帝即位のおり、町へ炭を売りにいった田安鄴は敵に追われる聶霊児(じょう・れいじ)という母子を助ける。この女性、実は暗殺された楊倓(よう・たん)王子の子を産んでいた。そして、楊倓の部下を名乗る謎の女性剣士が現れ、母子を守り、建陽門まで護衛につくように頼まれる―
監督・脚本・撮影・演出のエヴァン・マーロウが執筆から8年の年月をかけ製作。世界中のホラー映画祭で23もの映画賞を獲得したシュルレアリズム・ホラー。
アジアの架空の国・萊咖(ライカ)。香港有数の犯罪組織の会長バオの取引現場に警察が急襲、バオの右腕であるティアンが逮捕されてしまう。刑務所に入ったティアンにバンは告げる「3年後に香港に戻れば会長の座を譲る」と。そして、刑務所内でのトラブルを解決するために凄腕の男シャンがティアンの元へと送り込まれる。ティアンの信用を得たシャンは3年の刑期を終え出所するティアンに香港へ来るよう誘われる。深刻な病気を患う妹の手術費を稼ぐため、シャンはティアンを追い香港へと向かう。だが、シャンの本当の姿はバオの組織壊滅を目論む警察の潜入捜査官であった。一方、香港では引退を表明したバオの座を継ぐための熾烈な権力争いが勃発していた。周囲の者たちの裏切りや死を経て、ティアンとシャンの間に芽生える信頼と友情。そして、男たちは最後の決断の瞬間を迎える!
香港警察のアウ(ルイス・クー)は、潜入捜査官のチョン(アーロン・クォック)とともに、麻薬王のカン(ラウ・チンワン)の麻薬密売組織で働いていた。ある事件をきっかけに、彼らは“兄弟”のような固い絆で結ばれていく。香港警察に追われたアウは、仲間を引き連れ、タイのゴールデン・トライアングルへ逃亡。やがて、3人を巻き込み、信頼、友情、裏切り、それぞれの正義が交錯する大激戦が勃発!はたして3人の運命は…。
1944年、第二次世界大戦下のフィリピン。敵国の占領下に置かれたある村で、トヤン(ヴィクトリア)を含む若い女性たちは、捕虜として監禁され、敵国の兵士たちによる非道な凌辱に遭っていた。身体と心に癒えることのない傷を負い、絶望の日々を送るトヤン。そんな中、反乱の口火を切った幼馴染を目の前で亡くし、失意のまま、施設からの命がけの脱走を決行する。トヤンが辿り着いたのは、人里離れた山間に立つ古い家。そこに住んでいたのは、目の不自由な青年ドメンだった。見ず知らずのトヤンを優しく受け入れ、静かに寄り添ってくれるドメン。彼の純粋な優しさと温もりに触れ、トヤンは失ったはずの安らぎを感じ始めるのだが―。
地球各地で隕石の衝突が頻発する中、テキサスの人里離れた牧場に暮らす夫婦・シャーロットとリアムは、突如として“隕石の直撃地”となった自宅で孤立する。通信は遮断され、周囲の住民はパニックに陥り、秩序は崩壊。彼らは牧場を守ろうとするが、空からの脅威だけでなく、政府の隠蔽工作や武装した近隣住民の暴走にも直面する。やがて、隕石の落下が自然災害ではなく、何らかの意図を持った現象である可能性が浮上。シャーロットは元NASAの研究者であり、過去のデータと照合する中で、隕石の軌道に“人工的な操作”の痕跡を見つける。
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…
刑事の仕事に疲弊していたダグラス。朝日が昇る前に起きて事件資料を確認していた彼にとって、今日は刑事になって最初に担当したスピノジ事件の日であり、愛娘アンナの誕生日であり、亡くなった息子チャーリーの事故の日でもあった。アンナの誕生日プレゼントを取りに警察署に行ったダグラスは、帰り道で精神科病院のヘイジンガー院長から連絡をもらっていたことを思い出し、病院へと向かう。手早く要件を済まして帰宅したいダグラスに、ヘイジンガーは死が間近に迫っている患者ダニエル・グラスマンが自白をしたがっており、彼が名指しでダグラスを指名したと告げる。グラスマンという名の男に心当たりのないダグラスは彼に会うが…。
シカゴのおもちゃメーカー、ティンセル・トイズの本部長エマは、看板商品“Kポップパンダ”のヒットにより年末のボーナスと休暇を得て南国リゾートへ。1年中クリスマス商戦を考えている生活から離れたはずが、部下の手配ミスで飛行機が着いたのは、カリブ海のセントジョン島ではなく、雪深いアラスカのセントジョンだった。猛吹雪で飛行機が飛ばず、町で唯一の宿に滞在した彼女は、宿の経営者の弟で市長のコナーと出会う。場違いな南国ファッションをからかい意地悪そうに見えたが、町を案内してくれる優しいコナーと急接近。美しいオーロラの下で忘れかけていたクリスマスの楽しさを思い出すが、コナーにはエマに言い出せない秘密の過去があり…。
元軍人のスプリンガーは、2人の愛娘を育てながらウキヨ空輸の宇宙船パイロットとして慎ましく暮らしていた。ある日、タイタン3号基地への荷物を運搬中、積み荷から煙が立ちのぼっていることに気づく。不審に思い蓋を開けると、中には冷凍された人間の姿があった。驚いたスプリンガーは、煙が止まるとすぐに蓋を閉じ、任務を続行する。無事に業務を終えて帰宅し、娘たちとの団らんを楽しんでいた矢先、同僚が現れ、緊急の呼び出しを告げる。強制的に裁判所へ連行されたスプリンガーは、会社の貨物を窃盗した罪で起訴され、弁明の機会すら与えられないまま一方的に有罪判決を下されてしまう。
オーガニックのヘアケア商品で成功したいと考えながら、独立できずにいたミリー。一方、恋人にプロポーズをしたものの、「貧乏はイヤ」とフラれたジュエリー・デザイナーのレオ。互いに人生最悪な日に出会い、ひょんなことからミリーがレオに、プロポーズをこうすればよかったと目の前でやってみせる。それをたまたま地元のテレビ局が撮影、ネットに幸せなカップルとアップされて大バズり。おかげでミリーのヘアケア商品はネットで完売、レオのジュエリー店も大繁盛。チャンスをつかんだ2人はカップルのフリをそろそろやめようと話し合うのだが、その矢先に大富豪のエドウィンが2人の前に現れる。そして「ビジネスパートナーとして話し合いたい」と、2人はエドウィンの別荘へ招待される。
フランス人デザイナーのリアは、パリで恋に落ちた男性を追って渡米するが、恋はうまくいかず、今はスープ缶のラベルデザインでなんとか生計を立てている。2週間後に帰国する予定の彼女は、ルームメイトの友人カールが勤める出版社での面接に望みをかける。その出版社は、リアが大ファンの謎の新人作家“ローズ”の恋愛小説をの版元だった。しかし面接は失敗に終わり、落ち込むリアは偶然、社長と作家マイケルの密談を耳にしてしまう。なんと“ローズ”とは、恋愛小説を批判していたマイケルが「自分でも書ける」と賭けをして生み出したペンネームだったのだ。その秘密を知ったリアのもとに、思いがけない提案が舞い込む。ローズとマイケルの両方の小説が書店大賞の最終候補に残ったため、社長は口止め料と引き換えに、リアに“ローズ”を演じてほしいというのだった。
裕福な女性を狙って強盗を繰り返すケビンとミア。今回の標的は、大きな家に1人で住む女性エマだった。計画通りにエマと接触したケビンは、彼女を食事に誘うことに成功する。その隙に、ミアはエマの家に忍び込み金品を盗み、計画は順調に進んだかに見えた。しかし、逃げ出そうとした際、車内でエマと激しく絡み合うケビンを見たミアは嫉妬に駆られ、エマを殴り倒してしまう。その勢いでエマを殺した2人は、遺体をトランクに詰め込み、遺棄するため森の奥へと車を走らせた。その後、穴を掘ろうとした矢先、些細なことで口論を始めた2人だったが、次にトランクに目をやると、エマの遺体が忽然と消えていた。
週末、ラスベガスへ旅行に出かけた異母兄弟のヘイリーとマック。旅の目的は、恋人にフラれたマックの心の傷を癒すことだったが、ヘイリー自身も人生への意欲を取り戻そうともがいていた。そんな旅の最終日、突然ヘイリーは、幼少期に埋めたタイムカプセルを掘り起こし、そこに入れた亡き実母のブレスレットを探すためにポートランドへ行きたいと言い出す。メイクアップ・アーティストで、2週間後に大きな仕事が控えていたマックは帰りたがったが、脚本家を目指すも思うようにいかず、もがいている姉の無茶な行動が心配で、同行することを決断する。無軌道なヘイリーに振り回され、苛立ちを覚えながらも姉を見捨てられないマック。こうして姉弟は、予期せぬ出来事と感情の波に翻弄されながら旅を続けていく。
マーケティングデザイナーとして独立を考えているデイジーは、親友ジュリアの経営するカフェで働きながら、犬の預かりボランティアのサポートにも携わっていた。ある日、ロサンゼルスで成功したデザイナーのジェイスが故郷に戻り、デイジーの働くカフェに現れる。彼は、かつて恋人と一緒にテレビ番組で人気を集めた有名人でもあった。高校時代の先輩として彼をある程度は尊敬していたデイジーだったが、派手な活動をしている彼に対しては複雑な感情を抱いていた。そんなジェイスが突然、犬の預かりボランティアに名乗りを上げる。デイジーは、どうせ自身のビジネスをアピールするためだろうと警戒心を抱き、彼の行動を注意深く見守る。しかし、一緒に犬と接する中で、ジェイスが本当に犬を大切に思っていることが伝わり、彼の意外な一面に触れたデイジーの心は、少しずつ変化していく。
1938年、トリノでお針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニアは、画家のモデルとして生計を立てる3つ年上の美しく自由なアメーリアと出会う。アメーリアによって芸術家たちが集う新しい世界への扉を開かれ、ジーニアは大人の階段を上り始める。思春期真っただ中のジーニアと、既に自立した女性としてたくましく生きるアメーリアの2人が、互いの姿に自分の未来/過去を映しながら、徐々に惹かれ合っていく―
多様な文化を持つ人々が多く暮らす、カナダ・トロント東部に位置するスカボロー。そこに暮らす3人の子どもたち。精神疾患を抱えた父親の暴力から逃げるようにスカボローにやって来たフィリピン人のビン。家族4人でシェルターに暮らす先住民の血を引くシルヴィー。そしてネグレクトされ両親に翻弄され続けるローラ。そんな彼らが安心して過ごせる場所は、ソーシャルワーカーのヒナが責任者を務める教育センターだった。厳しい環境下で生きながらも、ささやかなきずなを育んでいく3人だったのだが…。
美大生ウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、二人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人、クララがいる。ある日ディッディはクララに別れを告げに行くと家を出た後、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、ひとり愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れるーー。クララを励ます仲間たちを見て、ウナの心は追い詰められていく。そんななか、クララはウナに対するある思いを打ち明けるのだった…。行き場のない気持ちに翻弄されるウナの姿、徐々に近づいていく“愛する人を失った”二人の距離を、狂おしいほどの緊張感とかつてない繊細さで映し出す。
ある日突然、男らしさを揺さぶられたらー“幸福の象徴” 煙突そうじ人が悩みに悩む異色コメディ煙突掃除を営む妻子持ちの2人の男。ひとりは客先の男性との一度きりのセックスで新しい刺激を覚えるが、平然と妻にこの話をしたことで夫婦仲がこじれてしまう。もうひとりはデヴィッド・ボウイに女として意識される夢を見て、自分の人格が他者の視線によってどう形成されているのか気になり始める。良き父、良き夫として過ごしてきた2人は自身に起きた衝撃的な出来事により、自らの“男らしさ”を見つめ直していく。この出来事について語られる会話には「どこからが浮気か」「夢は現実にどんな影響を与えるのか」といった誰もが一度は考えたことのある普遍的なテーマが散りばめられている。また“セックス”や“セクシュアリティ”といったデリケートな話題を含みつつも、あっけらかんとした会話にはオフビートな空気が漂う。「DREAMS」「LOVE」「SEX」で最もコメディタッチな異色作。
愛することに不器用な大人たちーあらゆる“親密さ”を探求するロマンティック・ジャーニー 泌尿器科に勤める女性医師のマリアンヌと男性看護師のトール。共に独身でステレオタイプな恋愛を避けている。マリアンヌは友人から男性を紹介されるが、子どもがいる彼との恋愛に前向きになれない。そんな折、トールはマッチングアプリなどから始まるカジュアルな恋愛の親密性を語り、マリアンヌに勧める。興味を持ったマリアンヌは自らの恋愛の可能性を探る。一方トールは偶然フェリーで知り合った男性ビョルンを勤務先の病院で見かけー。出会いが多様化した現代の恋愛観がリアルに映し出されており、主人公達は劇中に度々登場するフェリーのように本能と理性をゆっくり行き来しながら、しっくりくる“親密さ”を探す。愛することに不器用な大人たちが、静かな本音をさらけ出す、「DREAMS」「LOVE」「SEX」で最も優しく今を映し出した1作。