水が枯渇し文明が崩壊した近未来。見渡す限り荒野が広がる不毛の谷で、17歳の少女ケンダルは井戸を守りながら生きていた。彼女は病に冒された同じ孤児院出身の少年ディーンらと共に谷から脱出するため、発見したセスナ機の修理を続けていたが、水のためなら殺人もいとわない凶悪な一団の魔の手が彼女たちに迫る。次々に仲間が命を落としていく中、ケンダルは死んだ仲間に託された日本刀片手に決死の逆襲を試みるのだが……
かつて“救世主(リディーマー)”と呼ばれた伝説の殺し屋パルド。鍛え上げられた肉体と、圧倒的な銃の腕前で裏社会にその名を轟かせた彼だったが、ある事件をきっかけに姿を消し放浪の旅を続けていた。しかし、偶然立ち寄った海辺の町で、麻薬密売組織との血で血を洗う戦いに再び足を踏み入れてゆくことに。そして一方、パルドと深い因縁を持つ最凶の殺し屋“サソリ”の魔の手が、刻一刻とパルドの身に迫っていた・・・。
不世出の才能に恵まれながらも、破滅型の異端児だったパガニーニがいかにしてヨーロッパ随一のアーティストへと上りつめたのか?そのカリスマ性に群がる女性たちと放蕩の限りを尽くしていた男が、なぜ一人の女性に魂を奪われたのか?そして純粋すぎる愛の思いがけない行方とは?いま、パガニーニのドラマティックな生涯に秘められた真実が明かされる!
北朝鮮当局の大規模な作戦実行に備え南に潜入、田舎町でバカのふりをして地域に溶け込むよう命じられた北の若きエリートスパイ、リュファン。彼は町で住民を観察しながら、作戦実行命令が下されるその時をひたすら待ちわびていた。そうして潜入から2年が経ったある日、同志のヘランがロックミュージシャンになるという謎の任務を負ってリュファンの前に現れ、更に部下だったヘジンも普通の高校生に扮し同じ町に派遣されてくる。
ハ・ユンジュはずば抜けた記憶力と鋭い洞察力、そして驚異的な集中力を備えた刑事。そんな彼女が配属されたのは、韓国警察特殊犯罪課(SCU)内で凶悪犯の行動監視を専門とする班だった。上司となるベテラン班長のファン・サンジュンは荒っぽいが人情味に溢れ、動物的な感覚と本能の持ち主。サンジュンとユンジュは、武装犯罪グループの冷酷なリーダー、ジェームズの追跡捜査を通して、徐々に相棒としての絆を深めていく。
虐殺で兄が殺害された後、その弟として誕生した青年アディ。彼の母は、加害者たちが今も権力者として同じ村に暮らしているため、アディに多くを語らずにいた。アディはジョシュア・オッペンハイマー監督が撮影した、加害者たちへのインタビュー映像を目にし、彼らが兄を殺した様子を誇らしげに語るさまに、強い衝撃を受ける。「殺された兄や、今も怯えながら暮らす母のため、彼らに罪を認めさせたい―――」アディは監督に、自ら加害者のもとを訪れることを提案。しかし、今も権力者である加害者たちに、被害者家族が正面から対峙することはあまりに危険だ。眼鏡技師として働くアディは、加害者たちに「無料の視力検査」を行いながら、徐々にその罪に迫ってゆく。
911緊急コールセンターのベテラン・オペレーター、パメラ。ある日、彼女は「10分後に5番通りで交通事故が起きる」という匿名の通報を受ける。不審に思いながらも元夫の警官ジェレミーを急行させるが、通報通りに事故が発生!さらに謎の通報者はパメラに衝撃の事実を告げる。「お前たちの娘は預かった。娘の命が惜しければ、私の指示に従え…」果たして犯人の目的とは!?ジェレミーとパメラは娘の命を救えるのか!?
独裁政治の爪痕が未だ残る1980年のスペイン。湿地帯の小さな町で少女2人が行方不明となり、やがて死体で発見される。事件の捜査を担当するのは、若手刑事ペドロとベテランのフアン。ほどなく二人は、過去にも同様の少女失踪事件が起こっていることを突き止めるが、小さな町にはびこる幾多の悪意が刑事たちの行く手を阻む。そんな中、また一人少女が姿を消す。2人は少女の命を救い、事件の全貌を暴くことができるのか?
在日韓国人である幸久(ソ・ドヨン)は、詩人としてひとり立ちすることを目標に高校で非常勤講師をしながら暮らしていた。ある日、幸久は祖父の訃報を受け取り母の代わりに一人韓国へ向かうことに。満潮になると陸の孤島となってしまう故郷・全羅道(チョルラ)の牛島は翌年のソウルオリンピックを控え、高速道路の開通に沸いていた。 祖父の葬儀に集まる親戚や近隣の人々、その中に幸久の従兄弟カンス(キム・ミンジュン)と、そして今はソウルで暮らしているカンスの想い人ソンエがいた。ソンエに想いを伝えようとするカンスは、ソンエの好きな詩を贈りたいと、幸久に冬休みの間韓国に残って詩の作り方を教えて欲しいと頼む。在日であることに悩む幸久と貧しい村を救いたいと願うカンス、そして歌手を目指しているソンエは、美しい牛島/全羅道の風景の中、自分の存在に、故郷の未来に悩みながら、同じ時間を過ごしていくことに・・・
韓国はソウル、その街角にひっそりと佇む伝統菓子店・牡丹堂。フード・ルポライターの井坂順(斎藤工)が偶然出会ったその店は、寡黙だが腕の良い職人・サンウ(チェ・ソンミン)が一人で切り盛りしていた。サンウの人柄と牡丹堂の味に魅了された順はこの店で取材をすることを決めるが、牡丹堂は地元のヤクザから立ち退きを迫られていた。そのいざこざからサンウが怪我をしてしまう。そこに次男・サンヒョク(John-Hoon)が現れる。ミュージシャンを夢見ていたのだが、音楽への夢は破れていたのだった。初めは反発しあう順とサンヒョクだっが、次第に不思議な友情が芽生えていく。
小さな街で額縁屋を営むリチャードは、ある夜、妻と睡眠中の自宅に何者かが侵入していることに気づく。護身用の銃を手に、ゆっくり侵入者の方へ近づくと、リチャードは突然の物音に危険を感じ、思わず引き金を引く。弾は侵入者に命中したが、明かりをつけると、額を打ち抜かれた強盗犯の死体があった。正当防衛で罪には問われなかったが、人を殺したことにショックを受けるリチャードは、強盗犯の葬儀でその父親に出会う。元軍人の父親ベンは、息子を殺したリチャードを憎み、彼を脅迫し始める。リチャードは、自分の息子を狙い始めたベンに大きな恐怖を感じていたが、ある事件をきっかけに、自分とベンがもっと大きな組織の陰謀に巻き込まれていることに気づくのだった…。
精神科医のヘクターは、美人でしっかり者の恋人クララと一緒に、ロンドンで何一つ不自由のない生活を送っていた。しかし、毎日患者たちの不幸話を聞き続けていくうちに、自分自身の人生も価値の無い物のように思えてきてしまう。「幸せって、なんだろう…?どこにあるんだろう?」ヘクターは答えを求めて、旅に出ることを決意する。イギリスを旅立ち、中国からチベット、アフリカ、そしてアメリカへ。行く先々でとんでもないハプニングに巻き込まれながらも、彼は各地で出会った幸せのヒントを手帳に書き記してゆく。はたして旅の終わりにヘクターは愛と幸せを見つけ出すことができるのだろうか―?
第二次世界大戦間近の1930年代、日本軍は中国を精神的に支配下に置くべく、カルト教団・ハーデスの力を借りていた。教団は武器を使わずに敵を屈服させるという理念の元、敵対国から幼児を誘拐し、究極の兵士に育て上げていたのだ。K-29はそんな教団の中でも最も才能に恵まれた子どもだったが、兄と戦うことを強いられ、殺してしまったことをきっかけに、教団に復讐を誓う。数年後、最強の兵士となったK-29は、教団を抜けて中国で少林寺の門徒となり、日本軍と戦う人々を助けていた。やがてK-29はその強さから「金剛王」とよばれるようになり、ハーデス教団との生死を賭けた最後の戦いに赴く…。
中世のマルタ諸島。領地争いの戦いが続いていた。激しい戦闘の末に生き延びた5人の戦士は、遥か遠き祖国フォルコードに向け帰還の途を進んでいた。長い道のりに疲れ果てていた5人が辿り着いたのは、領主ウィリアムが治める要塞。そこは領主の意向でいかなる戦いにも手を出さない平和な場所。領主は5人を受け入れ、十分な食料と一晩の寝床の提供を申し出る。ただひとつの条件は、要塞の外に咲き乱れるポピーの花を持ち込まないこと。活気ある市場、親切な住民たち。戦いに生き延びた5人を勇者として歓迎し、宴が開催される。酒と女を満喫する4人。ただ一人、トリスタンはこの盛大なもてなしに疑問を感じていた。そして彼は、決して追うべきではない相手、この要塞に隠された大きな秘密である一人の女性に出逢うのだった。
1983年、オランダ・アムステルダム。大ビール企業「ハイネケン」の会長が何者かに誘拐された。世界屈指の大富豪の誘拐は世間を驚かせ、警察も巨大組織による犯行を疑う。しかし誘拐したのは、犯罪経験のない幼なじみの5人の若者だった。大胆不敵な計画を実行し、史上最高額(当時)の身代金を要求する犯人グループ。すべてはうまくいくはずだった。ところが、人質であるハイネケンの傲慢な言動に、5人は翻弄され、歯車が狂いだしてゆく・・・。駆け引き、誤算、落とし穴。誘拐された大富豪と、誘拐した若者たち。追い詰め、追い詰められる男たちが支払う“誘拐の代償”とは―!?
経済破綻し、住人たちがほとんどいなくなった、とあるゴーストタウン。この街に住む少年ボーンズは、廃墟だらけの街でクズ鉄集めをしながら暮らしていたが、日々生活は厳しくなるばかりだった。そんな中、彼は近所に住むミステリアスな少女から謎めいた噂話を聞く。この街が衰退した原因は、貯水池を造るために街の一部を水の中に沈めた時、一緒に「あるもの」を湖底に沈めてしまったからだという。そのせいで、ここには呪いがかけられてしまったのだ、と――。真偽を確かめるため湖底の街“ロスト・リバー”を探索するボーンズだったが、そのせいで、思いもよらぬ危険に巻き込まれてしまう…。
一人息子を亡くしたアニーとポールは、新しい生活を始めるため田舎町の一軒家に移り住んだ。ある時、アニーが一人で家にいると、地下室から物音が聞こえ、人の気配が。亡くなった息子の霊だと信じたアニーは、友人の霊媒師メイと夫のジェイコブを自宅に招き、降霊を依頼。メイは危険だと判断して断るが、ジェイコブはメイがいない間に一人で降霊を始めてしまう。そして降霊はすぐに成功。しかし、ジェイコブに乗り移ったのはアニーの息子ではない邪悪な何かだった…。その時、なぜか大勢の町の住人も、アニーたちを殺そうと家に押しかけてくる。状況を理解できぬまま、豹変したジェイコブと町の人々から逃げ回るアニーとポール。すると突然、怯える2人の目の前で、男の一人が家の壁に吸い込まれてしまう!「グゴッ!グゲゲゲェェ!!」すると堰を切ったように、家中のいたるところから、次々と悲鳴と謎の轟音が鳴り響きはじめるのだった…。
ヴァンサン(レダ・カテブ)は射撃のチャンピオン。愛する妻デルフィーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)と子供に囲まれ、新居を郊外に建築するなど幸せな日々を過ごしていた。ある日、ヴァンサンの唯一の肉親である父親アルマン(チェッキー・カリョ)が病気で倒れ引き取ることになる。父親の心は荒んでおり、金銭トラブルも抱えていた。そんな父親との生活に慣れないデルフィーヌは、次第にヴァンサンを責めるようになり、ヴァンサンは、問題を起こす父を病院に預けようかと悩んでいた。しかし、これらの問題を解決するには多額のお金が必要だった。そんな時に、ヴァンサンの射撃の腕を見込んだ男、ルノー(ヨハン・ヘルデンベルグ)から相談が持ちかけられる。それは、多額の報酬と引き換えの暗殺依頼の仕事であった―。
多重人格障害を患い、社会不適合者の集まる高層ビルで暮らしている女性・スキ。彼女は複数の人格を統合する“重複脳焼滅装置”と言う器械を使い治療を続けていた。しかし装置には、使用した前後の記憶が抜け落ちてしまうという副作用があった。ほどなくして、ビルでは謎の転落事故死が立て続けに発生。そして自らが関わっているのではと疑心暗鬼に陥るスキの身にも危険が迫る。そして、彼女の内側で何かが覚醒しようとしていた!
世界で初めてES細胞作製に成功したというイ博士の発表に沸き立つ韓国。テレビ局のプロデューサー・ユンは匿名の情報提供者から、博士の研究成果は捏造されたものだと告発の電話を受ける。電話の主はイ博士と研究していた若手研究者シム。彼の証言を信じたユンは取材を開始する。しかし、イ博士への批判は国益に反するとする世論やマスコミ、さらには政府からの激しい圧力・抗議が彼らの前に立ちはだかるのだった……。
9年前に夫を亡くし、女手ひとつでふたりの娘たちを育ててきた母親ヒョンスク(キム・ヒエ)。いつもクールで家族にも愛想のない長女マンジ(コ・アソン)。そんな母と姉にいつも優しく接し、家族の中でいちばん明るく気立てのいい末っ子の中学生チョンジ(キム・ヒャンギ)。その誰よりも純粋で優しかった妹が、ある日突然自殺した…。家族に何の言葉も遺さず逝ってしまった妹の死の真相をどうしても知りたい姉のマンジは、学校での様子や友人との交友関係など生前のチョンジの行動を追いかけるようになる。彼女がいじめを受けていたこと、家族には知らされていなかった話など、マンジの死に隠された真実が次々と明らかになっていく。彼女は家族に心配をかけたくないがために自分の本心を隠し、ずっと嘘をついていたのだった。何の言葉もなくこの世を去った妹は、どうして家族にまで嘘をついていたのか?その理由は彼女いつも持ち歩いていた赤い毛糸玉の中に残されたメッセージに記されていた――
信じていた友に裏切られ、借金の取り立て屋に追われる毎日に生きる希望を失っていたジヨン(イム・スジョン)。そんな彼女の前に若くて有能な秘書ソンヨル(ユ・ヨンソク)が現れ、彼女の人生を変える提案をする。その提案とは、天文学的な財産を所有するマカオのカジノグループの会長(イ・ギョンヨン)に取り入り、彼の全財産を相続するということ。ただ、成功した場合、財産の半分をソンヨルに与えるという条件で。この危険な提案に戸惑ってはいたが、魅力的なソンヨルに強く惹かれたジヨンは、会長の豪華なヨットに乗り込むことを決意する。3人の間に漂う微妙な緊張と疑いの中で順当に進められた計画は、会長の突然の死によって急展開をみせる……。ゲームはまだ終わっていない。完璧な結末に向けて、本当の取引が始まろうとしていた。
頑固なおばあちゃんモンジュン(グァ・アーレイ)は、プロのバンドを目指す孫チェンチン(ルハン)と大学教授の息子にはとことん甘いが、ほかの家族から疎まれるほど口うるさい。そのストレスで息子の嫁が入院してしまうと、家族会議で老人ホームへ入れられる話が持ち上がる…。ショックを受けひとり街で佇むモンジュンは、偶然目にした写真館に惹きつけられる。「一番綺麗だった頃を思い出して」と写真を撮られると、そこにはなんと20歳の麗しき姿をした自分がいた。最初は戸惑いを隠せないモンジュンだったが、もう一度青春を取り戻すことを決意。名前をテレサ(ヤン・ズーシャン)と変え、かつて叶えられなかった夢を実現するため新たな生活を始めることにする。ある日、なじみの老人カフェでカラオケを熱唱することに。その歌声は偶然居合わせた音楽プロデューサーのズーミン(チェン・ボーリン)や孫のチェンチンたちの心を魅了してしまう。そして、チェンチンの“前進(チェンチン)バンド”に誘われたテレサはボーカルとして参加、ズーミンのプロデュースでデビューを目指すことになる。歌手になる夢に近づくテレサは、だんだんとズーミンに惹かれていく。しかしチェンチンもまた、テレサのことをおばあちゃんだと知らずに特別な感情を抱き始める。微妙な三角関係の中、ついにデビューが決まった“前進バンド”。しかし、テレサの満ち足りた日々は長くは続かなかった――
錚々たるアーティストを数多く輩出した伝説のフォーク喫茶“セシボン”。1970年代、最もホットな場所であったそのセシボンで「魔性の美声」と言われたユン・ヒョンジュと「生まれながらの音楽の天才」ソン・チャンシクが生涯のライバルとして初めて出会った。セシボンのオーナーは彼らを歌手デビューさせるために、ふたりの才能を繋ぐことができる人物をもうひとり加えたトリオのチーム構成を提案。自称セシボンの専属プロデューサーであるイ・ジャンヒは、偶然出くわした「通りすがりの素人」オ・グンテの重低音ボイスを聞いて、彼がトリオに入るべき逸材であることを直感する。ギターのコードさえまともに知らない田舎者のオ・グンテだったが、ジャンヒの説得でトリオ“セシボン”のメンバーとしてしぶしぶ合流することに。しかし、その頃の男であれば誰もが憧れていた「セシボンのミューズ」ミン・ジャヨンに出会うやいなや、一目で恋に落ちてしまったグンテは、彼女のために歌を歌うことを決意するのだった。
元フランス軍特殊部隊の最強兵士にして人質奪還のプロ、ディーコン。長年闇社会で生きてきた彼だが、最愛の姪が余命幾ばくもないことを知り、自らの臓器を移植するためにフィリピンを訪れる。しかし到着早々、謎の犯罪組織の罠に嵌まり、移植するはずの腎臓を切り抜かれてしまう。満身創痍ながら怒りに震えるディーコンは早速組織の追跡を開始。しかし激しい戦いの最中、彼は大きな陰謀に巻き込まれていくのだった…。
ソマリア海域。海洋調査船が石油のパイプラインの故障を発見し、4人の潜水チームがダイビング・ベルに乗り込み作業をすることになった。水深200m地点で順調にパイプ修理を行っていたが、急な嵐により母船との連絡が途絶えてしまう。4人は母船の助けを待ちながら、ベルの周りを確認すると、そこには母船に乗っていた作業員達の死体が浮かんでいた。――母船は嵐により沈没し、完全に孤立してしまった4人。頼みの綱がいなくなり、酸素の残り時間も迫るなか、果たして彼らは生き延びることができるのか?
全米ネートワックANCの人気キャスターと撮影クルーが乗るナイロビ行き86便が、離陸直前にソマリア海賊にハイジャックされた。ANCは海賊のアメリカ貨物船襲撃事件で、16歳の少年マテオ・ワリ・ムセの逮捕を報じていた。ハイジャック犯のリーダー格アトラスはANCでの独占放送を要求し、なぜか人質一人一人にある質問を始める。果たして犯人の真の目的は?人質たちの必死の抵抗が始まるが、彼らは無事に解放されるのか?
名誉ある大統領賞を授与され、昇進を控える捜査一課課長チェ。祝宴の帰りに乗ったタクシーの運転手が突如ナイフを手に襲い掛かってくると、誤って殺害してしまう。昇進に響くことを恐れ、チェは証拠を隠滅しその場を去った。翌朝、工事現場のクレーンに吊るされた死体のショッキングな映像がテレビを賑わす。事件を担当することになったチェだが、その死体が自ら殺した運転手であることを知り愕然とする。さらに不可解な出来事が次々と起こり、チェは底知れぬ罠に巻き込まれていることに気がつく……
朝鮮戦争時の興南撤収作戦による混乱の中、父親そして妹のマクスンと離ればなれになってしまったドクス。母親と幼い弟妹と共に避難民として、釜山の国際市場で叔母が経営している小さな露店「コップンの店」に身を寄せることになる。やがてたくましく成長したドクスは、父親の代わりに家計を支えるため、西ドイツの炭鉱への出稼ぎやベトナム戦争で民間技術者として従事するなど体を張って働き、幾度となく生死の瀬戸際に立たされる。しかし彼は家族のために、いつも必死に笑顔で激動の時代を生き抜いてきた。「今からお前が家長だ。家族を守ってくれ。いつか国際市場で逢おう」それが最後に交わした父との約束。泣きたくなっても、絶対にひとりでは泣かないで。いつも側には、家族がいるから――
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。