今宵行われたアイスホッケーの試合は、プレーリー・キングスがライバルチームとの激闘を制して優勝。祝賀会で勝利の美酒に酔いしれ、気分が盛り上がったジョンジーらプレーリー・キングスの選手たちは、酔った勢いのままホテルの外へと飛び出す。すると目の前に力なく歩くライバルチームの選手たちが現れ、酔いに任せて挑発するジョンジーたちにいきなり噛みつき、殺し始める。突然の惨劇に驚き逃げ回るジョンジーらだったが、次々と現れるゾンビたちの襲撃に仲間が一人また一人と減っていく。ゾンビと戦うことを決意したジョンジーらは、決戦を繰り広げた会場のアリーナへと向かうことにするのだが…。
組織のカネを持ち逃げしようとした運び屋のアブナーは、グレゴリンの部下のミロシュらに捕まり、人里離れた森に連れて行かれる。その頃、従軍したイラク戦争で自分のミスにより仲間を亡くし、PTSDに苦しむ元軍人ポールは、心配する妻サラに連れ出されキャンプへと出かけていた。しかし二人は、偶然キャンプ先の森の中で、アブナー殺害の現場を目撃する。その後、自分たちの存在を気づかれてしまった二人は、組織の男たちに追われ、森の中を逃げ回ることに。サラを安全な場所に避難させたポールは、一人、また一人と敵の男たちの息の根を止めていくのだが…。
田舎町に暮らすハービーは、美術学校への進学を夢見る青年。だが、スピード違反をしてもいないのに警察に車を停められるなど、なぜか町の人々から目をつけられていた。職場のボウリング場でも愛想がないせいで客に因縁をつけられ、解雇寸前。特に常連客の性悪女カレンから嫌がらせを受け、自暴自棄になりながらも、酒浸りの母親を養うために仕方なく働いていた。そんな彼を同僚のマディソンが唯一かばってくれていたが、彼女も常連客の中年男ジャックにセクハラまがいのことをされ嫌気が差していた。ある日、カレンにひどく絡まれたハービーは酒を飲んで泥酔。腹立ち紛れにボウリング場を破壊しようと向かうが、建物の中でジャックが血だらけで倒れている姿を目撃する。
ハンセン家はジェイソンとヘザー夫妻、娘の長女ケネディと次女アンナ、末っ子の長男ボーの5人家族。チアリーディングと車の運転に憧れを持つケネディは、幼少期に車を動かしたこともあるいたずらっ子だったが、他人への思いやりが強く、感受性豊かにすくすくと育っていた。ある日、ケネディの目に原因不明の大きな外傷ができる。何軒もの専門医を回った結果、治療法がない難病・バッテン病だと判明。高校に進学したケネディは、視力の低下やけいれん発作などで落ち込む日々もあったが、家族の愛を受けながら天真爛漫な性格は健在だった。そして家族とアメフト部の試合観戦に訪れたケネディは、ほぼ視力がない中でも元気に応援する姿がコーチの目に留まり、夢だったチアリーディング部に勧誘される。
ミレニアル世代の新人作家として、デビュー作が高い評価を受けたアラベラ。彼女は編集者に新作を急かされるも、親族所有の森の中にある小さな一軒家に向かっていた。12歳の頃に一度訪れたきりの無人の家は、ネット回線はあるが、携帯電話の電波は森の中の一部までしか届かない。そんな場所で執筆作業に集中しようとするが、彼女は深刻なスランプに陥っていた。その日の夜、寝ていたベッドの中に人の気配を感じたアラベラ。飛び起き車で逃げ出そうとするが、そこには不気味な女性が同乗していた。翌朝、車の中で気絶していたアラベラは、隣の小屋に住むエヴァンに起こされる。車はガス欠でパンクしており、仕方なく家に戻ることに。しかしその晩、自殺したはずの従姉のヴィヴィアンが幽霊となってアラベラの前に現れる。
男女4人を乗せロックフェスの会場に向かっていた車が、山奥で突然故障。運よく通りかかった男に案内されたのは地図にも載っていない“サンマルティ”という小さな村だった。村に電話はなく、携帯電話もつながらない。翌朝には修理工が来るというので、4人は仕方なくその村のモーテルに泊まることにする。夜が更けていくにつれ、村人の挙動ががおかしくなってきたようだ。この村は昔、豚の食肉処理が盛んだったらしいが、今はその様子もない。今は何をして暮らしているのだろう。戦慄の一夜が始まる…。
アイスランドで700年の沈黙を破り休火山が噴火し、調査隊が全員死亡する事態が発生した。すると続けざまに中米、地中海、太平洋岸でも休火山が活動を開始。大学で教壇に立つシェパード博士は、提唱する“エクソダス理論”が現実のものになると確信。それは地球のコアにかかった異常な負荷により、地球上にある1500もの休火山が一斉に噴火するという仮説だった。しかしシェパード博士の警告を政府は聞き入れず、事態は加速度的に悪化。日本の富士山をはじめ、次々と大噴火を起こした世界は、パニック状態に陥ってしまう。そんな時、シェパード博士が最後の計画を立案。それは、海溝に核弾頭を撃ち込み、マグマのエネルギーを解放するというものだった。
ニューヨークのレストランでシェフを務めるキャロライン。順風満帆にここまで来たが、最近、料理評論家に酷評され、ナーバスになっていた。そんな時、オーストラリアの亡き大伯母ドリーンのカフェを引き継ぎ、2号店にしないかとの話が持ち込まれる。気分転換も兼ねて現地に向かったキャロラインは、カフェ近くのコテージに滞在。感じのいいオーナーでカフェのシェフとして働くサイモンは、大伯母のメニューを大切にして店を守っていた。だが、思い出は大切と理解しつつも、店を引き継ぐ気のないキャロラインは売却話を進めてしまう。その前に店舗を修理しなくてはならなくなった彼女は修理をサイモンに頼む代わりに、カフェの厨房に立つのだが…。
雪深い森の中で父とはぐれてしまった青年ビリー。ポツンと建つ小屋を見つけ近づくと、突然何者かに銃で撃たれてしまう。その後、意識を取り戻したビリーは、小屋の中で老婆のアグネスに看病されていた。犬のキングと暮らす彼女は、自衛のためビリーを誤って撃ってしまったと謝罪。本人曰く、“赤い男”が数日前から小屋の周りを徘徊しており、身の危険を感じ警戒していたとのことだったが、半信半疑のビリーは、彼女が眠りについた深夜に脱出を試みる。しかし吹雪のために断念し、その時、外に出たがっていたキングを玄関から放ってしまう。翌朝、アグネスの絶叫で目が覚めたビリーの目に映ったものは、真っ赤な肉片に変わり果てたキングの姿だった。
暴力を振るう彼から逃げるため、妊娠中のトレイシーは、勤めていたカフェの店長にお金を借りてモーテルに身を隠していた。そして翌日、妊娠した子どもを養子に出そうと斡旋所へ。職員から、元看護師ジェネビーブと投資家の夫パトリックを紹介され、トレイシーは初対面を果たした。その後、財布を亡くし所持金がなくなり、モーテルのオーナーに脅されていたところをパトリックに救われた彼女は、そのまま彼らの家へと招かれる。そこは豪邸で家政婦が身の回りの世話をする夢のような場所だった。数日が経過したある夜、寝つけないトレイシーは窓を開けようとしたところ、警報ブザーが家中に鳴り響き、夫妻は慌てた様子でトレイシーの部屋へとやって来る。
愛犬マックと宇宙探査に向かったジョンは、船内で愛するエマが亡くなる連絡を受ける。突然の悲報で浴びるように酒を飲んだジョンは操船ミスを起こし、不安定で強力な磁場を持つ危険な惑星エリプスに不時着してしまう。強力な重力によって命の危険に晒されたジョンは、窮地を脱しこの星から脱出しようとマックを従え行動を開始するが、待ち受けるのはジョンの常識を覆す惑星エリプスの姿だった。救難信号を発しながらも、様々な方法で脱出を試みるジョン。しかし、惑星エリプスの重力はそれをあざ笑うかのように脱出を拒み、次第に追い詰められていくジョンは、心の支えだったマックにもつらく当たってしまう。
頭部移植の最先端技術を持つベンチャー企業のCEOブリジットは、多くの役員がイントラジェネティカ社との合併に賛成する中、“神の領域”に踏み込もうとする画期的な医療技術の流出と悪用を危惧していた。しかし、頑なに拒否の姿勢を貫くブリジットが邪魔だと考えた合併賛成派の役員オリバーは、強硬な手段でブリジットを排除する画策をしていた。そんな会社での揉め事からブリジットの身の危険を案じた夫マークは、家に護衛を配備するが、オリバーから依頼を受けた襲撃犯らによって二人は拉致されてしまう。難を逃れたブリジットの娘ミランダが助けを求め逃げ回っていると、一人の男に遭遇する。男は以前ミランダが“施し”を与えたホームレス退役軍人コーリーだった。
船長チャーリー率いる宇宙飛行士たちが、火星軌道上にある宇宙ステーション”ZRS”に着任する。到着して182日目、地上に設置されていたRS1からの通信が途絶え、状況の確認のため地上に降り立つチャーリーだったが、RS1は破壊されており、通信機の故障によりZRSとの連絡も取れなくなってしまう。途方に暮れたチャーリーが火星を彷徨い歩き続けると、突然復活した通信機から、ZRS内にいるランサムの声で、仲間ルイスの無事を尋ねる声が届く。頭に響く謎の声に苦しみながらも、我に返ったチャーリーが付近を見渡すと、目の前には血を流して地面に横たわるルイスの姿が。次の瞬間、チャーリーの身体はZRSの船内の中で拘束されていて…。
ヴァックス製薬の営業マン、サムは、ワクチン研究のアレクサンダー医師が開催する新年カウントダウン・パーティーの招待を受けていた。酒と女が振る舞われる華やかで淫靡なパーティーに圧倒されながらも、一夜の快楽を満喫するサム。乱痴気騒ぎの夜が明け、パーティー会場から家族のもとへと急ぐサムだったが、運転中に突然気分が悪くなり、道にへたり込んでしまう。警察に保護され病院へと搬送されたサムは、診察した医師から、毒物を盛られたことから余命は24時間以内だと告げられる。絶望に打ちひしがれるサムは、助かる道を求めアレクサンダー医師のもとへ向かうが、何者かの手によって医師は殺害され、サムが容疑者として指名手配されてしまう。
精神科医として成功し、ラジオでレギュラー番組を持つジェン。ある日、番組に怪しい女から電話が入り、ジェンに毒づく出来事があった。ラジオ終わり、ジェンは出待ちをしているファンと談笑していると、先ほどの女が怒鳴り込んできた。すぐに警官に取り押さえられるが、実はその女はジェンの姉だった…。ジェンの口添えもあり、姉のキャシーは逮捕を免れ精神科病院に入院することに。そして姉の双子の娘クインとオリビアを、ジェンは一時的に預かることにする。幼い時に会って以来の双子は、すっかり美しい少女へ成長していたが、ジェンの豪邸に来るや、クローゼットに引きこもるなど怪しい行動をとり始め、やがてジェンの身にも危険が降りかかってくる。
若い女性リサはある日、道で謎の集団に突然拉致される。目覚めると彼女は首輪でつながれていた、まるでイヌのように…謎の施設で飼育される中、自分と同じように繋がれた男に出会い、2人はそこからの脱走を計画するが…一体、誰が何のためにこんな実験を行っているのか!?
ある女性ジャーナリストが、金融の世界の極秘情報を得るべく、ニューヨークの銀行マンであるベンに近づく。2人の関係は徐々に深くなり、いつしか愛ではなく戦いが待ち受ける。
外食チェーンの跡取りジョエルはトライアスロンのため、自分の体づくりに夢中で、仕事は完全に人任せ。しかも“食事は燃料”と断言する彼は料理には無関心、特に家業と関係のあるメキシコ料理は嫌いと言ってのける男だった。そんな彼の将来を心配した社長の姉が、ビジネスのために新しい料理を探しに行けと命ずる。自分のワガママから恋人にもフラれたジョエルは、嫌々ながらニューメキシコへと向かう。その途中、“ニューメキシコのフードツアー”の一行に出くわした彼は、“ハビエラの台所”というレストランにたどり着く。そこは美しきシェフのハビエラが腕を振るう、家族経営の小さなレストランだった。
1981年4月11日、小さな町ケディに越してきた母スーと5人の子供たち。この一家が住む家“28号棟”に、スーの友人マリリンとその幼い息子ジャスティンが遊びに訪れる。子供たちを遊ばせながら、お互いの悩みについて語り合うスーとマリリン。するとそこに、前科者のボーを連れたマリリンの夫マーティが現れ、半ば強引に話に割り込み、マリリンを連れ戻してしまう。深夜、次女のティナがリビングでテレビを見ていると、玄関のドアを激しく叩く音が。用心のためドアを開けずに応対するティナに、マルコと名乗る男は、街に行くため友人に電話をかけてほしいと懇願する。マルコに電話をしたとウソをつき、立ち去らせたことに安堵するティナだったが、1時間後、再び玄関のドアが激しく叩かれマルコが現れる。驚き怯えるティナに、彼は「さっき家の電話線は切断してあった」と告げ、ティナを執拗に追い詰めていく。
街がクリスマスで浮かれる日。着任したばかりの新米刑事ロイとコンビを組まされたハリーは、遺体発見の通報を受け現場へ急行する。そこには拳銃自殺した男の遺体と、メティエ教区に住む家出少女キャサリンがいた。ハリーの忠告も虚しく、メティエ教区へ少女を送り届けるため、屋敷へ足を踏み入れたロイ。しかしそこは、ヴァンパイアたちが集う饗宴の場で、キャサリンと関わったロイは、ヴァンパイアのマウリチオらモルデロ一味に命を狙われてしまう。一方ハリーは、モデルロに妻を殺された過去を持ち、メティエ教区を避けてきた。しかし、モデルロと敵対する闇夜の世界の主ブリスベンと接触したことで、前代未聞のヴァンパイア抗争に巻き込まれてしまう。
ショーンは不動産開発企業ペイトン・エンタープライズの跡取り息子。父が開いた慈善活動のパーティーに出席していたが、彼に近づいてくるのは玉の輿狙いの女性ばかり。うんざりしていたところ、父親から「1週間で他の仕事を探すか後を継ぐか、決めなければ勘当だ」と言い渡される。同じ頃、緑豊かな公園をペイトン・エンタープライズが開発するのを阻止するべく、会場の駐車場でビラ配りに励むアリソンがいた。ちょうど会場を出てきたショーンは彼女と鉢合わせ。キッチンカーでバイトしながらロースクールに通うアリソンに興味を持ったショーンは、ペイトン一族であることを隠し、彼女とキッチンカーで働き始める。
かつてシンガーソングライターとして活躍していたジェシカ。今は音楽を諦め、心臓病を抱える父親の金物店を手助けしていた。久しぶりにLAの音楽業界で働く親友ボニーのもとに遊びに行く予定だったジェシカだったが、自分の代わりに店を見てくれるはずの弟にドタキャンされ、結局は残るハメに。そんな彼女が父親の昔馴じみのチェンバース牧師に依頼され、教会の聖歌隊を指導することに。聖歌隊は教会の再起をかけた100周年記念式典で歌を披露するはずだったが、指導者が本番の3週間前に逃走。そもそも彼らにはきちんとした指導もされていなかった。聖歌隊は古臭い定番曲すら歌えず、執事はジェシカの失敗を願うなど、さんざんな初日となるのだが…。
NYで担当編集者だった恋人を殺人事件で亡くした作家の卵カラは、LAに移住。気さくな女性チャーリーの家に間借りし、大学院で文芸創作プログラムの講義を受けていた。カラはチャーリーが共同経営するカフェでバイトも始め、弁護士を目指す同僚のジェイソンとお互いに好印象を持つ。そんなある日、カラはカフェに置き忘れてあったタブレットをきっかけに、その持ち主の小説家ポールと知り合う。テレビ電話で夜通し語り合い、夕食も共にして意気投合したカラとポールはやがて恋に落ちる。二人は新作犯罪小説のアイデアを話し合うようにもなるが、カラの周囲で二人の考えた筋書き通りのような殺人事件が続出する。
ホローマン高校の卒業を間近に控えた男子生徒クエンティン。彼は、殺人カルト教祖だった初代校長、故ダンフォースを祖父に持つという、誰にも言えない秘密を抱えていた。しかしある放課後、歴史教師のマイヤーズにその秘密を暴かれてしまい、祖父の形見である金のコインを奪われてしまう。すると突然、学校が大きな地震に襲われ、プロムの準備に追われていた生徒や教師たちは大混乱。唯一、学校に何が起きたのかを悟ったのは、寡黙な清掃員オーティスだった。クエンティンと仲間たちは脱出を図るが、不思議にもドアや窓は一切開かず、外に出られない。さらには延々と続く廊下や、縮んでいく教室など、校内のあちこちで起きる不可解な現象が現れ始める。
ハリウッドでの成功を夢見る25歳のタイラーは、現実の壁にぶち当たり、夢を諦めるべきか苦渋の決断に迫られていた。とある短編映画で主演を務めたタイラーは、ある地方の映画祭に参加し、その時、誘われた「ボックス」という映画のオーディションで二次審査にまで進みチャンスを掴みかけていた。家賃を滞納し、部屋を追い出される寸前のタイラーは、是か非でもこのオーディションに合格しようと脚本を読み始める。映画の舞台は四方が壁の何もない、まるで空き箱のような部屋。そこに入ったはいいが、出口がなく閉じ込められてしまった男ルイスの物語だった。役作りにのめり込んでいくタイラーは、日常でもその役に囚われてしまう。
エラは悪い魔女にネズミにされてしまった王子アレックス達と静かに暮らしていた。ある日、みならい魔法使いのクリスタルがアレックスの呪いを解く方法をみつけ、魔法の薬を作りアレックスに飲ませてみるが、失敗に終わり体調まで悪くなってしまう。ほかに救う方法がないか探すため王子を残して冒険に出たエラ達。森の守り人が持っているという“命の石”があれば王子を救うことができると知る。だが、森の守り人のもとを訪ねた時にはすでに石は砂漠の女王に盗まれたあとだった…石を取り返すために戦うエラ達。だがクリスタルが捕らわれてしまい…。エラは大事な仲間と石を取り戻せるのか?!
ダイナミックな歴史の流れと共に生きたひとりの映画監督の人生、そして香港の現在とこれからを描き出す。常に市井の人々の目線でいることを旨とするアン・ホイは、これからも香港と香港の人々のために“映画をつづける”と決意する。
50年以上前のこと。ウェールズの田園地方の奥深くで、キングズリーとチャールズ2人の兄弟が牛の乳搾りをしながら、家業の酪農場を受け継ぐ準備をしていた――しかし、彼らが夢見ていたのは音楽作りだった。2人は農場内の家の屋根裏部屋に豚の飼料袋を何重にも重ね、防音の壁を手作りした。徐々に機材を揃え録音のノウハウを得ると、ミュージシャンたちが訪れ、寝泊まりするようになった。そうして思いもよらず彼らは世界初の宿泊可能な滞在型音楽スタジオを作りあげた。それが、史上最も成功したレコーディングスタジオの1つと言われる、ロックフィールド・スタジオの始まりだった。ロックフィールドの評判は瞬く間に広がり、あっという間に世界的な名声を得た。数え切れないほどの人気アーティストの面々がロックフィールドで様々なエピソードを残し、素晴らしい音楽を作り出した。後に大ヒットとなるクイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」が生まれたのもこの地。キングズリーは、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが外で遊んでいる中、スタジオの片隅でまだ名もないその曲を、フレディ・マーキュリーがピアノで弾いていたのを覚えていると語る。「バーミンガムからモンマスに行くだけで冒険だった。俺たちはスタジオに行ったこともなけりゃ、農場に行ったこともなかったんだ!」とオジー・オズボーン。「スタジオでは最高の歌声を聴かせた。すべてに全力投球だったんだ」と語るのはリアム・ギャラガー。名曲「ワンダーウォール」のボーカルをどちらが担当するか兄弟で喧嘩したり、リアムがパブで知り合った人間を連れてきてノエルを激怒させた逸話はいかにも彼ららしいエピソードだ。クリス・マーティンは「まるで音楽のホグワーツ魔法魔術学校みたいな場所で、僕たちは導かれるように送り込まれたんだ。素晴らしい体験だった」と語る。スタジオの機材トラブルに見舞われている間、外に出て星空を見てふと浮かんだという「イエロー」誕生のエピソードは音楽ファンを夢中にさせるだろう。
実業家のジャックと結婚して半年になるレネは、警察の科学捜査官。休日は2人でクライミングを楽しむようなカップルだった。そんなある日、女性の殺害事件が発生。遺体は手足をロープで縛られ、現場には登山用具のカラビナが残されていた。その手口からシリアルキラーの犯行も疑われ、レネは刑事のカイルと協力して捜査に当たることに。2人はかつて恋人同士で、カイルにはレネへの未練があったが、レネは夫との生活を大切にしていた。そんなある夜、ジャックが朝帰り。さらには街中で金髪の女性と親し気に歩いているのを見かけ、レネは夫の浮気を疑い始める。そんな折、警察のデータベースから夫ジャックの名前が偽名であり、過去に犯罪歴があったことを掴む。
ニューズメイズ誌の編集者メーガンは、人気記事“今月のイケメン”の担当に抜擢される。彼氏なしの彼女が月1で男性とデートをして、その様子をビデオブログで公開するという企画が始動。公でデートをすることになったメーガンだったが、恋愛においては臆病でどことなく空気が読めないKY女子。ルームメイトで恋愛上手のヴァネッサに助言を求めるも、最初のデートで大失敗をしてしまう。落ち込むメーガンだったが、同僚のスコットが誘ってくれた気晴らしのデートで気持ちを入れ替え、イケメンたちとのデートを重ねて読者の人気を得ていく。企画の人気をさらに高めようと編集長のブレンダの指示で、メーガンのデートを生配信することに。スコットを始めとするスタッフの協力もあり、順調に読者が増えることを喜ぶメーガンだったが…。
母の死をきっかけに心と身体のバランスを崩したバーシャは、精神治療のカウンセリングを受け改善に向かっていた。そして次なる段階として瞑想による退行療法を受けることに。しかし、その治療は鮮明だった幼少期の母との温かい記憶だけではなく、前世の記憶までも蘇らせてしまう。ある時は1953年のアフリカ、ある時は1712年のフランス、ある時は1824年の日本と、時を超え人種や性別が異なる前世の記憶がバーシャの精神(こころ)に襲いかかっていく。混乱するバーシャに優しく寄り添う友人ケイトに支えられ、死の記憶から抜け出そうと必死に足掻くバーシャだったが、彼女を混乱させ破壊しようとする闇の力によって現世と前世の記憶は混ざり合い、現実が歪んでいく恐怖によって精神を蝕み始めていく。
ニューヨークに住むオーウェンとクロエは婚約中。しかしスターを夢見るクロエは、オーウェンとの愛を約束したままハリウッドへ旅立ってしまう。瞬く間にスターの座に登りつめたクロエを訪ねにスタジオを訪れるオーウェン。しかし、クロエには新たな恋人ができたことを知る。それから3ヵ月後。未だ失恋から立ち直れないオーウェンは、友人からナディーンを紹介される。クロエに未練たらたらの彼を時には叱りつけ、時には優しく支えるナディーン。いつしか二人は、友達以上の関係として惹かれ合っていくが、そこへ再びクロエが現れる。
ウィットバーグ山をマウンテンバイクで駆け降りる少年ティム、ジョシュ、クルムの仲良し3人組。ある日、山の中で取引現場を押さえられた悪党2人組が、FBIの追跡から逃れるためにわざと落とした大金の入った黒いバックを偶然拾ってしまう。ティムは父を失った後、母一人で民宿を経営、しかし借金を抱えていた。ジョシュは里親のもとで生活しているため、自転車が壊れたことを言うこともできず、そしてクルムは祖父と2人暮らし。貧しい彼らは、拾った大金は神様からのお恵みと思いたかったが、警察に通報するべきではないかと悩んでいた。一方、悪党2人は消えた大金の行方を捜すため、外見を変えて、街で開催中のモトクロス大会に潜り込む。
アメリカ大統領のアレックスが急逝し、夫人のキャサリンはファーストレディの座から降りる。だが、暫定的に大統領に就いた副大統領のテイラーは数年前に妻を亡くした一人身。ファーストレディの職務をこなす夫人がいなかったため、キャサリンは職業としてその立場に就くことに。大統領選も彼女の品格や聡明さで、ライバル候補ハロルドの妻で派手なだけのマロリーよりも人気を獲得、テイラーの勝利に貢献する。そんな彼女の活躍を某王国の王マックスが見ていた。昔、キャサリンと関わりがあった彼は彼女に会おうと、孫娘の王女を研修生としてホワイトハウスに送り込み、自分はその警護役でやって来る。だが、すっかり老いたマックスに、キャサリンは気付くことはなく…。
デトロイト市では、日ごと若い女性が誘拐され死亡する事件が発生。治安の悪化に頭を悩ませるアルダマン市長だったが、実は誘拐事件の黒幕であるロシアマフィアのボス・ミハイルと繋がっていた。暴走するミハイルたちに業を煮やした市長は、遂にロシアマフィアと手を切り、新たに南米マフィアと手を組むことを決める。一方、誘拐事件の裏に麻薬の密売が絡んでいることを突き止めた刑事のサンドラが動き出した頃、ミハイルは市長への脅しとして、彼の一人娘マリーの誘拐を目論む。そんな矢先、偶然にも根城にしているクラブに、マリーが友人と現れる。その後、客同士のトラブルに便乗し、マリーを誘拐するのだが…。
1997年3月、1台の車がアフガニスタンの国境へ向かっていた。車の中には3人の男が乗車。そのうちの1人は、湾岸戦争では西側の記者として唯一バグダッドに残り、現地から生中継したことで知られる有名なCNN記者ピーター・アーネットだった。危険を顧みず世界に真実を伝えてきた男はまた1つ、危険を冒して真実に近づこうとしていた。彼の目的はアメリカに宣戦布告した男、テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンへのインタビュー。アフガニスタン東部の都市ジャララバードでアルカイダ側の連絡を待っていたアーネットたちだったが、直前にビンラディンの暗殺未遂事件があったことから、厳しい取材制限を受けるハメになるのだが…。
リベラルな考えを持つキャスたち6人の男女は、アメリカ大統領選挙の応援のためバージニア州へとやってくる。敵地での応援に気合いが入る6人は、道端の看板にすら書かれる”保守”の手痛い洗礼にさらなる闘志を燃やす。しかし、拠点となる家では胸に謎の赤い文字を入れたお揃いの服を着た住民たちが、キャスたちを監視するかのように見つめていた。用意された家や近隣住民たちに不気味なものを感じたキャスは、他のメンバーたちに注意を促すものの、誰もキャスの言葉を聞き入れない。お互いの主義・主張をぶつけ合うメンバーたちにウンザリしながらも、自らの務めを果たそうとするキャスだったが、パートナーであるボビーが姿を消したことで一気に緊張が高まる。
パリ郊外にそびえ立つ公営住宅ガガーリン。老朽化したこの団地にはかねてから解体の噂が流れていたが、ここで育った16歳の少年ユーリは、大切な思い出が刻まれた場所を守るため、友人らと共に取り壊しを阻止しようと動き出す。自由で快活なロマの少女ディアナに恋心を抱き、彼女や親友フサームとの交流の中で、不器用ながらも成長していくユーリ。しかしそんなある日、行政当局の調査によって団地の解体が正式に決定してしまう。次々と住民が立ち退き、母親にも見捨てられたユーリは、深い悲しみの中で途方もないミッションの実行を決意する。
1987年ロンドン。女は夫との結婚生活に不満があり、ユダヤ系アメリカ人作家フィリップの仕事場を度々訪れる。そこで彼らは人生、宗教、愛、社会、互いの夫婦生活について話し、セックスをする。フィリップは女との会話を書きとめ創作に。その創作ノートには、NYで入院している昔の愛人、チェコから亡命してきた女性、かつての教え子の女性なども登場する。現実か虚構か、危険な戯れなのか、彼女たちは創作上の人物なのだろうか?
大学を卒業したばかりで求職中のアリソンは、親戚の持ち物だった屋敷に引っ越したばかり。しかし、屋敷に潜んでいたのは、古代最強の悪魔と魔術によって蘇った、アンデッドの一団だった。彼女は超常現象の駆除業者であるデズモンドとジェイクに退治を依頼する。しかし、封印から解き放たれたアンデッドたちは、接触した人間に取り憑き支配するという、アリソン達の想像をはるかに超えた力を持っていた。
2年前に母親を亡くし、里親先の養母に虐待を受けたことで行き場を失った9歳のタルサ。福祉士のジェイリーンが彼女の預け先に困っていると、タルサは聖書の間に挟んでいた写真の男を父親だと言い張った。突然、父親と言われたトミーは強引なタルサに押し切られ、DNA検査の結果が判明するまで彼女を預かることに。修理工場を営むトミーの家は乱雑で生活も荒れていたが、タルサはトミーが寝ている隙にタバコと酒を処分、福祉局の面談に間に合うようにとせっせと掃除をしていく。自分の生活にどんどん入り込むタルサに振り回されながらも、トミーは利発で母親のような彼女との暮らしがまんざらでもなくなっていた。だが、トミーの心には、誰にも言えぬ深い傷があって…。
キャリアウーマンのアニーは、大事なプレゼンの日に朝寝坊という失態を犯し、慌てて会社へ向かおうとしていた。しかし、車庫の前を居候中の恋人オリバーの車でふさがれ、急遽、彼のその車で会社へ向かった。プレゼンが成功して祝杯を挙げ帰宅する途中、交通違反で警察に止められたアニーは、車の後部座席から血の付いた包丁が発見されたことから、殺人事件の容疑者として取り調べを受けることに。無実を訴えるアニーだったが、車が盗難車だったことや、オリバーという人物が警察のデータ上で存在していないことから、ますます殺人の嫌疑は強まっていく。かろうじて釈放されたアニーはオリバーを探し回るが、探せば探すほど彼の痕跡は消えていってしまう。
朝の人気テレビ番組「ナオミ&ロバート」の司会者ナオミの悩みは、ライバル番組に視聴率で負けていること。職場の上司であり親友のスカーレットからは、視聴率獲得のための新しいアイデアを出すよう求められていた。ある日のこと、10年以上ぶりに大学時代の友人ジェイクとばったり出会う。彼とは大学時代「キャンパスクール」という番組で一緒に司会をしていたが、ジェイクがある事件の容疑者になったため、疎遠になっていた。求職中だというジェイクを番組の見学に招待したナオミは、スタッフとして雇えないかとスカーレットに相談。その頃、楽屋に忘れ物をしたと、再びテレビ局を訪れるジェイクの姿があった。
すべての大人たちがゾンビになってしまった世界。青年トッドは、言葉を発しない弟ベニーを守りながら、安住の地を求めて旅をしていた。生き残るため、常に気丈に振る舞うトッドだったが、内心はもうすぐ18歳になる自分もゾンビに“変換”してしまうのではないかと怯えていた。ある日の夜、いつものようにたき火の側でベニーと過ごすトッドたちに、謎の集団が近づいてくる。頭目と思われる女は家族にならないかとトッドを誘うが、“平原の魔女”の噂を聞いていた彼は、彼女たちを信用できないと、その申し出を断る。しかしその後、謎の集団が去ると同時に猛烈な睡魔に襲われるトッド。翌朝、目を覚ますとベニーの姿が消えていた。
ジャネットとティムの愛娘ケイティが行方不明になり5年。未だ見つからぬ娘の身を案じるジャネットと、現実を受け入れ前へと進もうとするティムの間には、いつしか深い溝ができていた。度重なるマスコミの取材攻勢や、頻繁にかかる無言電話にジャネットが辟易していたある夜、17歳に成長したケイティが突然、玄関前に現れた。驚きを隠せず歓喜するジャネットたちだったが、トラウマを抱えたケイティは行方不明中の出来事はおろか、言葉を発することができなかった。そんなある日、普段通りの生活を過ごそうと、ジャネットはケイティをショッピングに誘う。そこで彼女は、見知らぬ男がケイティを監視していることに気づく。
ソウル西北に位置し、北朝鮮とも対峙する街パジュ。数年間インドで放浪生活を送っていたウンモは故郷のパジュに帰ってくるが、そこでは事故死した姉ウンスの夫、ジュンシクが以前と変わらぬ生活を送っていた。かつて学生運動の活動家だったジュンシクに対し、姉の生前から複雑な感情を抱いていたウンモは、次第にジュンシクを異性として意識し始める。一方で、姉の死に疑問を抱いたウンモはジュンシクを責めるが……。
映画の脚本を売り込もうとするものの、持ち込んだ方々で断られるばかりの新米作家シェーン。恋人のクロエに励ましてもらいつつ、少しでも夢の実現に近づこうとしている。そんな時、彼は「囚われのバージン・チアリーダー」という新作のアイデアを思いつき、自分で監督することを決意する。クロエや同居人たち、周囲を巻き込みながら、資金調達に乗り出すが、投資家との交渉やどうにもまとまらない未完成の脚本に悩まされる。やっとの事で製作にこぎつけ、主演のマイク・ビールの知り合いの農場で撮影をすることになる。しかし、その敷地内には殺意満々の人々が潜んでいた!
田舎町で若い女性を狙った殺人事件が発生。被害者を窒息させた後、体に“無限”を意味する焼き印を残すことから、その犯人はインフィニティと呼ばれていた。6年ぶりに再び犯行が繰り返され、FBI捜査官のセイヤーズとバートンが町に派遣される。そんな町で画廊を営むアマンダは、まもなく10歳になる息子コディを抱えるシングルマザー。ある日、彼女の前に元夫でコディの父クレイが現れる。写真家のクレイは家庭を顧みなかったため、アマンダと離婚に至るも、急に父親面してコディに会わせろと言い出し、アマンダは対応に困り果てていた。そんな時、アマンダのもとに“俺の女神へ”とメッセージが書かれた1枚の写真が届けられた。それは、インフィニティの犠牲者であろう遺体に押された焼き印の写真で…。
レシピ業界で一番の売れっ子編集者ベッキー。料理には人一倍こだわりがあり、完璧さを求める彼女は、最近テレビで時短で簡単に料理が作れる人気の料理タレント・ウィルのことが気にくわなかった。ある日、料理評論家のロバートとデートに訪れたレストランで、ウィルと偶然出会ったベッキーは、ウィルの図々しい態度の呆れてしまう。そんな彼のレシピ本の編集を命じられたベッキー。一度は断るものの、役員昇進の約束と引き換えに編集を担当することに。早速、彼の家へ向かったベッキーは、ウィルが幼い息子デイビッドを抱えるシングル・ファーザーで、彼がひとり親を助けるために簡単レシピを広めていることを知る。
独身を満喫する独身主義の男サムは、常に違う女性と夜を共にし大忙し。そんなサムを見かねた親友で産婦人科医のドックは、特定の相手を見つけ落ち着いた生活をするべきだと諭すが、一笑に付されてしまう。結婚を決めた友人スティーブンの独身お別れ会の日、悪酔いしたサムは酔い覚ましに歩いていた街中で、ガラクタを並べる骨董屋に入り込む。店主に差し出されたお茶を飲み、雑談に興じたサムは、酔いが醒めると再び街へと戻っていった。翌朝、いつものように起きてトイレに向かったサム。しかし自分にあるべき“下のモノ”がなくなっていることに気付く。驚き悲鳴を上げ狼狽えるサムが鏡を見ると、そこには見知らぬ女の姿が映し出されていた…!
娘を主人公にした「エラ」シリーズが人気の絵本作家ケリーに、父の訃報が届く。母の死後、父とは疎遠になっていたため、故郷へ戻ってきたのは久しぶりのことだった。遺産として残された生家は誰もが羨む趣のある家だったが、ケリーは1年前に離婚、母娘二人の生活にようやく慣れてきたこともあり処分することを決めていた。そんなにケリーのもとへ、父ウィリアムと親しかったという工事業者のマイケルが訪ねてくる。ケリーと高校の同級生だったマイクに家の修繕をお願いするケリーだったが、不動産業者が購入を申し出たため、修繕の仕事はなくなってしまう。その夜、監視するかのように、ケリーたちの家をじっと見つめるマイケルの姿があった…。
ステファニー はバレエの練習中に足をケガして、自宅療養をすることに。退屈な彼女は暇つぶしに近所の家を双眼鏡で覗き見し始める。そんなある日、どこか挙動不審に見える隣人の男性ボブと目が合ってしまう。以後、ステファニーはボブを監視するように。一方、刑事フランクは、18年前に妻と3人の子どもを殺した逃亡中の犯人ジョン・リストを追っていたが、捜査が打ち切りになってしまう。諦めきれないフランクは、知人から未解決事件を題材に犯人逮捕につなげるテレビ番組を教えられ、プロデューサーに会いに行く。その頃、一家殺しの殺人犯が掲載された雑誌を見て、その犯人がボブではないかと疑うステファニー は、男友達のダニーに頼み、ボブの留守中、彼の家に侵入させるのだが…。
全米を揺るがす大スキャンダル事件が発生。アカデミー賞の有力候補者の女優カーリー・ニックスが自宅で殺害され、事件の容疑者として別居中の夫ガレスが浮かび上がる。しかし、ガレスはアリバイを主張して容疑を否認すると、加熱するマスコミの報道を避けるかのように姿をくらましてしまう。事件を知ったハリウッドスター専門に広報を請け負うエイドリアンは、激しく動揺していた。エイドリアンとガレスは大学時代に恋人同士であり、そんな過去が報道されてしまうのは、ハリウッドスターを顧客に持つエイドリアンにとって致命的な醜聞となってしまうからだ。事件の巻き添えを懸念するエイドリアンが自宅に戻ると、暗がりからガレスが現れる。
「サタデー・ナイト・ライブ」、『ブルース・ブラザース』の他、『アニマル・ハウス』(78)、『1941』(79)など、輝かしい日々を振り返るアーカイヴ映像、親友で俳優のダン・エイクロイドや、弟で俳優のジェームズ・ベルーシ、映画監督のジョン・ランディスなど関係者たちへのインタビュー、ロックバンド「ゴリラズ」のMVを手掛けるアーティスト、ロバート・バレーによる、人生の貴重な瞬間を表現するアニメーションで構成。さらに、高校時代からの恋人で、後に妻となるジュディスが製作に協力したことで使用が実現した、彼女の自宅の地下室に保管されていた貴重な未公開音声テープと、ベルーシがジュディスに宛てた大量のラブレターや詩が物語を牽引していく。
パリ郊外の団地に住むアフリカ系移民の少女マリエムは忙しい母親と暴力的な兄の代わりに小さい妹たちの面倒をみる毎日。成績が悪くて進学もままならない、そんな日々に鬱屈していたある日、不良少女たちと出会い、つるむようになる。次第に抑えていた感情を吐き出すように、より危険な世界に足を踏み入れていきながら、自分の人生を生きようとする・・・。少女たちの衝動と痛みを鮮烈に描いたガーリームービーの傑作。
交通事故で両親を失い、いきなり一家の主となったヨンジュ(キム・ヒャンギ)は自らの学業を放棄しても弟ヨンイン(タン・ジュンサン)の面倒だけはみようと決意する。しかし、ヨンインはそんな姉の思いをよそに、非行に走り問題を起こしてしまう。示談金を用意しなければヨンインが少年院送りになるという状況に直面したヨンジュは、両親の事故の加害者であるサンムン(ユン・ジェミョン)を訪ねるが…。