険しい山岳地帯160キロを走破するという過酷なウルトラマラソンに、医者のジムが参加登録した。事務局には彼の妻から「とても完走できる精神状態ではない」と連絡があったものの、ジムは半ば強引に出場し、走り出す。走りながら彼は、自分が担当している少女の患者ロビンのことを回想していく。難病に苦しむロビンは、ジムのことを頼りすぎるくらいに信頼していた。ジムもまたそんな彼女と真摯に対峙し続け、多くの秘密や悩みを打ち明けてもらえる間柄にもなっていた。しかし病魔は確実に彼女の体を蝕んでいく。走り続けるジムの耳に、いつしかロビンの声が聞こえてくるようになっていた。さらには彼女の姿が見えるようにもなり…。
ラジオ番組にエッセイを投稿するタクシー運転手、守島輝。一年前に亡くなった妻の生き写しと出会うことをきっかけに、彼は再び愛を欲し、夢を乱したー
レコード契約を夢見る若手シンガーソングライターのフィンは、高校卒業後にホスピタル・クラウンのアルバイトに採用され、赤鼻をつけてフライトキャップ姿で“パイロット・ピート”と名乗り、自身の歌とギター演奏で入院中の子どもたちを楽しませようと奮闘。やがて9歳の末期患者ソフィアの個別セラピーを担当し始めるが、リンパ性白血病で手術を控えた彼女は心を閉ざし、初日は背を向けられてしまう。だが、歌声を生かして次第に交流を深め、趣味の絵画も再開したソフィアに笑顔を取り戻させることに成功。だが、自身の音楽活動はというと、まったくもって軌道に乗らず、親には進学を勧められる始末だった。そんななか、突如としてフィンは、有名音楽プロデューサーのオーディションを受けるチャンスを得る。
コロナ「禍」が徐々に現実のものとなり、まだ非常事態宣言が出されていなかったころ。壮年の舞台俳優の大谷は、同じ劇団に所属する草野・良太を伴って川原へと稽古に来ていた。「密」を避けて練習ができるのがそういったところしかないからだ。いつもと違う勝手にとまどう三人の会話はどこか滑稽ではあるが、内心これからへの不安と焦燥が隠し切れない。「果たして自分たちは役者であることを続けられるのか─」
バカンスのため家族で別荘を訪れたマウラと幼い2人の娘たち。しかし、あとから来るはずの夫ダンカンから、仕事が長引き合流できないとの連絡が入る。ピアニストとして全米ツアーのオーディションを控えるマウラにとって、今回のバカンスは大事な練習期間となるはずだった。やがてオーディションに参加できなくなった不満と、娘の世話の狭間でストレスを溜め込んだマウラに、双極性障害の兆候が表れ始める。そして躁状態となったマウラが目を離した隙に、娘の1人ボニーが骨折する大ケガを負ったことで、今度はうつ状態に陥ってしまう。その状況を知り、急遽別荘に駆けつけたダンカンに、安全を確保するためとの名目でマウラは娘たちから引き離され、離婚を突きつけられてしまう。
将来有望な競泳選手だったマットは、ある日突然、自殺を図る。誰もがショックを受け、遺された家族は悲劇の中からなんとか立ち上がろうとしていた。母親のサンディは大麻に手を出し、精神的な苦痛を和らげながらも次男ティムとのコミュニケーションを図ろうと尽力していた。しかし、自慢の息子マットの喪失から抜け出せない夫ベンは、誰も座らないマットの席のテーブルにも食事を用意することを主張、それに異を唱える家族に声を荒げる。さらにはサンディに内緒で仕事を休職、マットのことを想い公園で1日を過ごす有様だった。時が経ち家族の傷が癒えたかに思えた頃、サンディは18年間隠し続けていた家族の秘密をティムに告げる。
第二次世界大戦が終結し、ニュルンベルグ裁判が始まってまもない頃、米軍のスティーブ・アーノルド少佐はベルリン・フィルの名指揮者で元プロイセン枢密顧問官でもあったヴィルヘルム・フルトヴェングラーを、“腐ったドイツの象徴”として糾弾すべく、彼とナチスとの関係を調査するよう命令される。しかし楽団員などの証言では、彼は反ナチでヒトラーの面前での敬礼を拒否したこともあったという。さらにフルトヴェングラー本人も、多くのユダヤ人を国外へ逃したとして、ナチスの文化政策の責任は自分にはないと審問の際に言い張った。しかしイギリスが入手した極秘文書や第2バイオリン奏者の証言などから、彼の裏の顔が徐々に露わになっていく。
2歳の男の子ジョニーと車で旅するサラ。その数日間が断片的に時間を行き来しながら綴られる。ある2日目。サラはカバンに着替えを詰め込み、ジョニーを連れて車で家を出る。ルート66を走り続けたサラは、とあるモーテルに辿り着く。ある1日目。サラはジョニーと買い物に出かけたり家で遊んだりして過ごすが、時折寂しげな表情を見せる。ある3日目。旅を再開したサラは占い師を訪ねる。ある1日目。サラは旧友たちと夕食を囲む。その夜、サラはベッドに横たわりながら少女のホームビデオ映像を見ていた。ある3日目。荒涼とした街道で車が故障、サラは通りがかった年配男性の家に避難させてもらう。夕食後、サラは男の身の上話を聞き、彼女もジョニーについて語り始める。
第二次世界大戦時に記された祖父の日記を辿って、ソラは不可思議な宝の探索を始める。その頃、無言で後ろ歩みをするホームレス男が、彼女の住む街へと迷い込む。もしかしたら彼は、ソラと彼女の父親との凍結された関係を溶かす触媒となり得るのかもしれない。
女優を目指しながら、東京のバーでホステスとして働く30歳の主人公。恋人に裏切られて夢も崩壊した彼女は、5年間連絡をしていなかった実家へと帰省する。恋心を持っていた旧友との再会も果たすが、同時に受け止めたくない過去や事実が彼女の前に立ちはだかる。
30歳を目前に控えたイジョンと母のスギョンは、ふたりで団地に同居している。若くしてシングルマザーとなったスギョンは幼い頃から娘に辛く当たり、そんな母に対してイジョンも長年積み重なった恨みを隠しきれずにいた。ある日、買い物に訪れたスーパーの駐車場で二人はいつものようにケンカになり、車から飛び出したイジョンを母スギョンが轢き飛ばしてしまう。スギョンは「車が突然発進した」と警察に説明するが、イジョンは故意の事故だと疑わず、母を相手に裁判を起こす。そんななかイジョンは、会社に新しく入社した同僚スヒの気遣いに触れ、彼女に癒しを求めるようになる。一方スギョンも、恋人ジョンヨルとの再婚の話が進んでいた。ようやくふたりはそれぞれの人生を歩むかに思えたがーー。
オレゴン州のポートランドにあるバーレスクハウス。そこでは様々な女たちが在籍していた。1人目はダニエル。サウスダコタ出身の彼女は、ヒッチハイクをしながら旅していたが、道中に出会ったレイニーに誘われバーレスクハウスで働き始める。やがてレイニーと恋仲になり、幸せな日々を送っていたが、思わぬ裏切りに遭う。2人目は、薬物依存症から立ち直ったばかりのサラ。彼女はポートランドに暮らす親友アンジーの家を間借りしながらバーレスクとして働いていた。ところがある夜、アンジーがひき逃げで亡くなり、情緒不安定になってしまう。3人目のエバは、黒人に対して若干の差別感情を持っていたが、ある日公園で黒人の少女に助けを求められたことで、意識の変化が生まれた。そして4人目のカイルは、気味の悪い男にストーカーされ続ける日々で…。
白髪の美しく高貴な上品さを漂わせる女性・白石弥生(黒木瞳)が香水店で2つの香水を見せながら常連客を相手に語っている「世の中には似て非なるものがたくさんある」。一方、華やかなセレブ達が集まっているバンケットホールで派遣社員として奮闘する若林恵麻(桜井日奈子)。高卒の恵麻は、いつか正社員になって、一流の仕事を与えられることを目標に頑張っていたが、後輩の見習い女性への上司のセクハラ行為を抗議したことで職を失ってしまう。自暴自棄になった恵麻は、夜の街のスカウトマンに連れられ「魔女さん」と呼ばれる弥生の店に足を訪れ、その店を手伝うことになった。ある日、金木犀の香り漂う男性・横山蓮(平岡祐太)と巡りあう。弥生に授けられた言葉と香りによって自分の人生を切り開くのは自分自身だと気づかされ、天職を探し求めるように香料会社で働き始める恵麻。すっかり香りの世界に魅了されていく恵麻は、営業先で蓮と再会することに―。魔女の香水『Parfum de prières(パッファンドプリエール)』の力に後押しされるように懸命に未来を切り開いていく恵麻の運命は、果たしてどんな風に変わっていくのだろうか?!
舞台俳優・西潤一はミュージシャンの神崎優衣と路上パフォーマンスを通じて出会う。お互いの過去や秘密を語り惹かれ合うふたり。順調な表現活動も束の間、しばらくして西は自らの記憶力が低下していることに気が付く。そしてあるすれ違いをきっかけに、西は優衣の前から姿を消す。優衣は彼の行方を求め続けていくなかで、西のことを知るという”記憶代理人
中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄・チュンを日本・柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。20年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。ドンとチュンは、柳川でついにチュアンと再会するが…。
韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女ソダムの誘いで福岡を訪れることに。そこには、大学時代1人の女性を愛したことから仲たがいしたままの親友ヘヒョがいた。20年ぶりに再開する二人の中年男に一人の少女が加わり、福岡の路地をそぞろ歩き会話を重ねる。そのうちに、三人は現実と夢のあわいのような、不思議な体験へと誘われていく。
鳴かず飛ばずのアマチュア詩人のユンヨン(パク・ヘイル)は、先輩の元妻ソンヒョン(ムン・ソリ)とあいまいな関係を続けている。ある日、2人は思い付きで、ユンヨンの母の生まれ故郷である小さな港町・群山へ旅に出ることにする。群山で彼らが泊まった民泊の主人(チョン・ジニョン)は、日本の福岡で生まれ育った韓国人で、今は自閉症の娘(パク・ソダム)と暮らしている。彼らは親子に好奇心をそそられ、やがてソンヒョンは主人に、ユンヨンは娘に惹かれていく…。旅から戻ったユンヨンは、保守的な父親、中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師に出会う。彼らと触れ合ううちに、デジャヴの感覚を経験するユンヨン。彼にとって群山の町は、旅の目的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあったのだ。
高校生である息子ギテが死んだ。息子の死に納得がいかなかった父親は、息子の机に保管されていたクラスメイトのトンユンとヒジュンとともに映った写真を発見する。学校を訪ねた父親だったが、二人のうち一人は転校し、もう一人はギテの葬儀に参列していなかったことに違和感を覚える。ギテの死に二人が関わっているのではと考えた父親は、ギテと一番仲の良かったトンユンの転校先を探し始めるが――。
ソウル市内で小さな写真館を営む青年ジョンウォンは、難病を抱え余命わずかを宣告されていた。そんなある日、交通警官のタリムが写真の現像を頼みにやって来たことから、ふたりは毎日顔を合わせるようになり他愛もない話をしては一緒に過ごす時間を楽しんでいた。次第に惹かれ合うふたりだったが、思いを伝えられないままジヨンウォンは入院してしまい――。
クリスマスまで間もない時期。何をやってもツイてないアメリカ人のケインは、母親の家系の英国船長の資産を相続する権利があることを知らされ、イギリスのコーピングウェル村へ赴くことに。資産とは、古い教会とその土地。管理する村民で強欲な老人スリーに、資産の売却を持ちかけられ、一時はそれに承諾しようとしたケインだったが、不思議な少年ディギティと出会ったことを機に、売却の話を先送りにする。一方、村では年に2回、教会で祭りが催される伝統があることから、村民たちはスリーとは別に教会を守るために資産を買いたいとケインに相談していた。しかし教会の地下に宝が隠されていることを知ったスリーの悪手により、ケインは調印を余儀なくされるのだが…。
ジャックは妻のカーラと結婚して12年。子宝にも恵まれ幸せに暮らしていた。そんな彼は隠れゲイだったが、セラピストに指摘されても認めず、バイセクシュアルと言われるのを毛嫌いし、夫であり父親でいたいと考え完璧に隠してきた。そんなある日、ゲイバーでピートという男性と運命的な出会いを果たしたジャックは、その日のうちに彼の家に行き、深い仲になっていく。一方のピートは、男に裏切られ傷つくのを恐れるかのように、真剣なつき合いができず別の男とも肉体関係を持っていた。そんなことも知らず、妻にバレぬよう様々な口実を作り、デートを重ねていくジャックは、ピートにどっぷりと溺れて行く。
19歳の女子大学生カーラが実家を離れて住むようになり、まもなくして連絡が途絶えてしまった。心配する両親は愛娘の友人や知人らとコンタクトを取ってみるが、まったく行方がわからない。やむなく警察に通報し、捜索に訪れたブライトビル刑事に娘について聞かれた母マリー。カーラは有能な陸上選手として活躍、しかし数年前に自身が乳ガンを患ったことで、娘に学業と看病の両立をさせてしまい、いつしかオリンピックの夢を諦めていたことを切々と語っていた。そんな事情を聞きながらブライトビル刑事は、失踪当日のカーラを目撃していたことに気づく。だが、そのことを両親に告げず捜査を続けていた。そして失踪から5日目。ついにカーラの居所を突き止めるのだが…。
大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一(平岡祐太)にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母から「父親が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。父・竹市(綿引勝彦)が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。結婚を考えている恋人、凛(大久保麻梨子)のこともあり、なかなか決断できない。戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう良一の姿に、不安と苛立ちを募らせる凜。一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子(栗山千明)が金沢へとやって来るのだった。
生活の中に当たり前の様に富士山がある町。上京する恋人と別れて、地元に残る男。この町から出る夢が叶わなかった女…。ループする当たり前の日常に閉塞感を感じている8人が、当たり前の幸せと向き合っていく。彼らは、昨日より1mm成長している今日を信じることが出来るのだろうか。
平成29年度橋田賞新人脚本賞最終選考に選出された、脚本家波流じゅんのオリジナル脚本を映画化。介護施設で働く波子の前に、幼い頃自分を虐待して捨てた母華絵が突然現れる。母は全てを忘れていた。華絵の担当になった波子は、無邪気に笑いかけてくる認知症の母を受け入れる事が出来ず、一人苦しむ。そんなある日、華絵の義理の娘の聡子が華絵に暴力をふるう姿を波子は見てしまう。咄嗟に華絵を守ろうとし、波子は母に愛されたいと思っている自分の気持ちに気づいてしまう。どうやってもこの母から逃れられないのだと、どこか諦めに近い感情が波子を襲う。それでも波子は同僚の尊に支えられながら華絵の介護を続ける。母との時間をやり直しているように思える毎日に、少しずつ波子の心は解けていった。しかし、ある言葉が引き金となり・・・・・・
女手一つで息子のスヒョンを育ててきたミギョン。スヒョンは兵役を終えて帰ってくると親友のヨンジュンとともに旅行へと出かける。ところがその旅行中に交通事故に遭い、スヒョンは植物状態になってしまう。ヨンジュンは罪の意識から献身的にスヒョンの看病をするが、やがてミギョンはふたりの秘められた関係を知ることとなる。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから1年、ニューヨークに住む人々は徐々に日常を取り戻していた。しかし、街の喧騒とは裏腹に人々の心には未だ“あの日”の出来事が影を落としていた。会社員のサンディは同僚に暴力を振るったことでセラピストにカウンセリグを受け、デビッドとアリソン夫妻は息子チャーリーが起こす騒動の対処に追われ、2人のインド人ボディガードは高官の警備の合間に街の人々を観察している。エミーはライバルのサファラからペストリー・クイーンの座を奪おうと奮闘、主婦のジュディは年老いた夫との変わらない毎日を過ごしていた。何も変わっていないようで何かが変わっていく。そして新たな9月11日、ニューヨークは1年前と同じように美しい朝を迎える。
ある日、雪深い森の山小屋から狩りに出た猟師のダグとライアンは、森の中に隠していたらしいバッグを取り出す4人の男たちが、その中の1人を殺害する現場に遭遇してしまう。一方、ミッチは恋人のハンナを連れて父グラントが独りで暮らす実家に里帰りするが、親子はなぜかよそよそしい。ハンナが詳しく理由を聞き出すと、グラントは肺がんであることを知りながら、治療を拒み他人に尽くすことばかりを行っているという。また、町長を務める元炭鉱夫のジョーは、学校の課題で彼の行動を記録観察する孫娘のリアを連れ、各所を回っていた。ほぼボランティアで町長を務めるジョーは、自ら水質調査を行うなど環境保護に目を光らせていたのだが…。
頭脳明晰だが身体障害のため車椅子生活を送るセハと、長身で運動神経抜群だが知的障害を持つドングは、20年共に暮らし、実の兄弟以上の強い絆で結ばれていた。だがある日突然、ドングの母親が現れ、彼の保護者となると言い出す。二人の友情はこれで終わりを迎えてしまうのか?
実娘の誘拐・殺人容疑で、母キャロリンが逮捕された。しかし彼女は、あくまでも娘を助けたのだという。18ヵ月前、飛び級で高校を卒業した16歳の娘ラウラは、夏休みに乗馬を習うべく、インターネットで調べとある牧場へ通うことになった。のびのびとした環境で乗馬に夢中になるラウラだったが、秋が近づくにつれなぜか両親に反抗的になっていく。12ヵ月前からは牧場に泊まりがちになり、8ヵ月前には両親に何も告げず、大学を自主退学。それを機に家出をしてしまう。ラウラが牧場にいることは明らかだったが、牧場経営者のマーティは頑としてそれを否定。警察も当てにならないなか、キャロリンは自分たちの手でラウラを奪還しようとするが…。
2002年のサッカーワールドカップ期間中、サッカー好きな北朝鮮部隊の隊長は、自国開催の韓国の熱狂に参加できず不満を抱いていた。ある夜、非武装地帯の国境巡回していた北朝鮮部隊は猪を追いかけ、韓国部隊と遭遇するー。
吉田那月(25)の元に差出人不明の一枚の絵葉書が届く。絵葉書にはエベレストの風景が描かれていた。那月は絵葉書の差出人が2年前にエベレストで行方不明になった兄ではないかと気づき、東京から兄を探しにネパールへとやってくる。兄は名の知れた登山家だったが、那月は10年間会っていなかった。兄はなぜ山へ向かったのか?兄はどんな人だったのか?那月は兄のことを何も知らないことに気づく。那月は兄への思いを寄せながら、エベレストへと向かって行く。しかし那月は登山中に高山病で倒れてしまう。那月は兄をサポートしていたシェルパに助けられる。シェルパは那月に連れて行きたい場所があると告げる。目的の場所に到着する2人。そこにはガンジス川に合流する河川バグマティーリバーがあり、河岸にはネパール最大のヒンドゥー教寺院パシュパティナート(火葬場)があった。バグマティーはヒマラヤ山脈を源流とする河川である。那月は、聖なる河バグマティー川で燃えていく死者の姿を目撃するのだった。
ロンドンの下町にあるパブに、うだつのあがらない3人の老人たち。カウンターに置かれたグラスの横には、1つの骨壺が置いてある。つい先日まで、若かれし頃からこの場で酒を酌み交わしていた精肉店のジャックが亡くなり、“遺灰は海にまいてほしい”という彼の要望を叶えるため、ジャックの親友レイ、ヴィック、レニーが集まっていた。そして、ジャックの息子ヴィンスが運転する車で、海辺の町マーゲイドを目指す弔いのドライブが始まる。
銭湯で働く涼子(山下永夏)は、なじみ客の坂本亮太(井上正大)が入浴中に大きな音に驚いて浴室に駆け込んだ!するとそこには土佐弁を話す丁髷の男がいた。その男は、文久2年(1862年)の世界から、150年の時を超えて現代にタイムスリップしてしまった坂本龍馬(井上正大)だった。その入れ替わりで文久2年の世界へタイムスリップした坂本亮太。そして、タイムスリップした場所では、ライバル店の対立と東と西の商店会の対立、外部からのIR統合型リゾートの建設計画など図式は幕末の日本そっくりだった!現代にやって来た龍馬は、この町を一つにまとめ、問題を解決しながら、幕末へ戻る方策を探し出す。一方、亮太もどうにかして現代へ戻る方策を考える。果たして、龍馬は涼子を陰謀団から助けることが出来るのか?龍馬と亮太は、元の世界へ戻れるのか?
千葉・九十九里浜。実家のサーフショップで働く青年・健一(吉村界人)は、不慮の事故で命を落とし、幽霊になってしまう。幽霊になった健一が実家に帰ると、そこには数年前に他界し、健一と同じく幽霊になった父・拓郎(津田寛治)の姿が。さらに、母・彩子(田中美里)が幽霊が見えるということも発覚し……!?幽霊になった父と息子、そして幽霊が見える母。家族三人と彼らを取り巻く人々が過ごす三日間のファンタジー。
ゴンママこと権田鉄雄は昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営むでっかくマッチョなオカマ。皆の良き相談相手でいつも陽気なゴンママだか、人知れず不安を抱え眠れない日々を送っていた。ある夜、ジム仲間の歯科医・四海良一が一人でスナックにやってくる。普段はマシンガントークでうるさいぐらいの良一だったが、数年前のある出来事の悲しみを乗り越えられず、妻の由佳との関係も冷え切っていた。話を始めた良一にゴンママとバーテンダーのカオリちゃんはそっとカクテルを出す。ソルティドッグ。カクテル言葉は「寡黙」。戸惑う良一にゴンママは語りかける。
詩人・小説家の耕治人が妻ヨシさんとの晩年の日々を綴った<命終三部作>(『天井から降る哀しい音』『どんなご縁で』『そうかもしれない』)を映画化したヒューマン・ドラマ。長く連れ添ってきた妻がある日突然認知症となり、穏やかな日常が一変してしまう中で、それでもすべてを受け入れ妻を優しく見守り続ける夫の姿を描く。主演は雪村いづみと上方落語界の重鎮、三代目桂春團治。
香港で働く敏腕証券アナリストのウェイは、株価大暴落のあおりを受けて失業し付き合っていた彼女にも見放されてしまう。何もかも失い絶望のさなかにいるウェイは、家の近くで赤ん坊が捨てられているのを発見する。「金持ちに拾われて」というメモとともに捨てられていた赤ん坊を一度は置き去りにして家に帰るものの、大雨が降りだしウェイは慌てて赤ん坊の元へ走るのだった――。
とある海辺で出会った2人。1人は会社をサボって当ても無いまま辿り着いた彩花。もう1人はその町で生れ育った渚。ひょんなことから彩花と渚は一緒に飲むことに。場所は渚が所有する焼き鳥屋店舗。その店は渚が3ヶ月前に亡くなった祖父から受け継いだものだった。東京の企業でキャリアを築き上げてきた彩花は、自然に囲まれ自由奔放に育った渚に翻弄されつつも一緒にいることに居心地の良さを感じていた。たった1日、会社をサボるつもりだったが彩花は会社に休暇願いを出して暫く留まることにする。渚は半ば強引に彩花を誘い、祖父から譲り受けた焼き鳥屋で一緒に居酒屋を始める。メニューは気まぐれの日替わり。祖父の親友の鉄二や、東京からの移住者である俊とカナが常連となり次第に店は繁盛していく。2人は釣りをしたり、浜辺でのんびりとしたスローライフを楽しんだ。そんなある日、彩花が会社を休む理由となった出来事を告白する・・・。
石田健太は大学卒業後、地元の香川県には帰らず東京で就職。しばらく実家に帰ってない兄に向けて妹はビデオレターを送る事にする。集まったのは親戚達。無口な父親、おせっかいな母親、面倒くさい叔父さん、個性的な従兄弟達等、楽しいメンバーで盛り上がる。一方で都会の健太はビデオレターを見て・・・田舎を想う。
例大祭の前日に突然飛び込んできた出来事。仲間のピンチにおっさん達が走る。はたして無事に神輿本番を迎える事ができるのか?そして大ちゃんの恋の行方は?
ワルシャワ在住のマリアは、演劇界のスター。主演舞台を控えプレッシャーに押し潰されそうな中、すべてを拒絶していた。壊れそうな彼女の心を気遣う父親の言葉すら受け止めることができず、孤独の中でもがき続けていた。同棲中のジュリアとパトリックは、互いに気を遣いながらも、常に愛を確かめ合う2人。幸せな生活が続くと思っていた矢先、彼らの日常は変化を迫られる。新たな道に進む2人は、マリアの舞台を見に出かける。そして作家やバリスタとして充実した日々を送るアーサー。彼は自由を求めて家族との縁を切っていた。交錯していく運命の中で、4人の若者たちはそれぞれが“優しさ”を示さなければならない状況に直面していく。
◎実在した地下コミュニティへの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」に着想を得て、NYの地下で暮らす母子の愛を描き数々の国際映画祭で絶賛された感動作!N.Y.の地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っているコミュニティがあった。ある日、不法住居者を排除しようと市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごすことができないと判断したニッキーは、5歳の娘リトルを連れて地上へと逃げ出すことを決意する。初めて外の世界を体験するリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。N.Y.の街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのだろうか―。地上へと懸命に手を伸ばしながら、彷徨うふたりの姿から一瞬たりとも目が離せない。◎カンヌ国際映画祭で短編作品が注目を浴び、本作で鮮烈な長編デビュー。来年公開のM・ナイト・シャマラン プロデュース作品に抜擢された注目のクリエイター!本作の監督・脚本を務めたセリーヌ・ヘルドとローガン・ジョージは、短編作品『Caloline』がカンヌ国際映画祭やSXSW映画祭などで注目を浴び、本作で長編デビュー。その後「モダン・ラブ」や「サーヴァントターナー家の子守」など話題のテレビシリーズに参加。来年にはM・ナイト・シャマランプロデュースのスリラー映画『The Vanishing at Caddo Lake』の公開が控えている、アメリカで今もっとも注目されるクリエイターとなった。◎新人監督の才能に惚れ込んだヒットメーカーたちがプロデュース!人物に寄り添う優しさとエスカレートするサスペンスを巧みに織り交ぜる作風が高く評価され、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のK Period Media、『フォックスキャッチャー』『シング・ストリート未来へのうた』のLikely Story、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のRed Crownといった複数の独立系映画制作会社が本作を共同でプロデュース。見逃せない一作が完成した。
それは愛する人のために犯した罪だった…。袋小路の男を描く骨太な人間ドラマ。母と妹を暴力から守る為、父を殺めてしまった石川一馬。社会復帰を目指し、更生保護施設で生活を始めるが、社会は彼を「人殺し」と非難する。彼は次第に生きる希望を失っていく。ある日、一馬は職場のスクラップ工場で外国人労働者へのいじめに巻き込まれる。皆がいじめから目を背ける中、なりふり構わず止めに入った中国人労働者の劉の姿に目を覚まされる一馬。劉との交流を通じ、自分の望む幸せを掴もうと立ち上がるが‥。
アンナ(メラニー・ティエリー)と夫のドリス(リエ・サレム)が里子のシモン(ガブリエル・パヴィ)を受け入れて、4年半が経った。長男のアドリと次男のジュールは、18ヶ月でやってきたシモンと兄弟のように成長し、いつだって一緒に遊びまわっている。にぎやかで楽しい日々が続くと思っていた5人に、ある日、激震が走る。月に1度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディ(フェリックス・モアティ)から、息子との暮らしを再開したいとの申し出があったのだ。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットに、彼らが選んだ未来とは――。
ロンドンのとある街。ヤクの売人スペンサーは、地元のゴロツキたちとの些細な争いで、友人デニスを殺される。その犯人が捕まることもない街で夢も希望もなく、怠惰な日々を過ごしていた。そんな彼は、幼い頃からスヌーカーだけは得意で、地元の有力者レイが営むパブで、いつものように球を突いていた。ある日、見慣れない中国人ヴィンセントが、ゲームをしようと持ちかけてきた。服役中の父親テリーの友人でもあったヴィンセントは、ビリヤードのプール競技の元チャンピオンだった。テリーの依頼もあり、“スヌーカーのプロ選手になる”という幼い頃の息子の夢を叶えるため、力になってほしいと、テリーに頼まれていたのだが…。
2009年、過疎化がすすむ町・猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。素材は段ボール!残された時間はたったの3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる中、ひたむきに築城に打ち込む殿様の姿に、大学生・ナツキを中心にして、いつしか住民たちの心も一つにまとまっていく。しかし、もともと築城現場に工場を建てようとしていた町長一派は、段ボール城を撤去しようと、秘策を練っていた。そして完成まであと一歩と迫った夜、宴会で盛り上がる段ボール城を、町長が組織した一団が静かに包囲する。果たして、城は無事完成するのか。それとも、ひとたまりもなく壊れてしまうのか!!
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミは、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウに、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に。そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリと出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…。
コージーは母としての生活に不満を抱いている。誰かが自分の子供たちを引き取っていくこと、そうすれば彼女自身が新しい人生を始められるということを、延々夢想している。彼女の父は、地元の刑事。昼間から酒を浴び、たびたび銃を失くしてしまう。最近またどこかに置き忘れ、停職を食らってしまった。彼の銃を、リーという放蕩青年が拾う。ある日バーで出会ったコージーとリーは銃を手に、代わり映えの無い日々からの脱却を目論む。ひょんなことで殺人を犯してしまったと勘違いした彼らは、逃避行を開始。だがそれは、映画のような夢物語とは、かけ離れていて。
トビリシの旧市街の片隅。作家のエレネは生まれた時からの古い家で娘夫婦と暮らしている。今日は彼女の79歳の誕生日だが、家族の誰もが忘れていた。娘は、姑のミランダにアルツハイマーの症状が出始めたので、この家に引っ越しさせるという。ミランダはソヴィエト時代、政府の高官だった。そこへかつての恋人アルチルから数十年ぶりに電話がかかってくる。やがて彼らの過去が明らかになり、ミランダは姿を消す……。
シングルファザーのソクジンは、過去に音楽の夢を諦めてはいたが、生活苦からついに大切にしていたサックスを売ろうと決意する。一方、ソクジンの永遠の第一号ファンである息子ハヌルは「パパのサックスを吹く姿が一番かっこいい」とサックスを習い始める。息子の言葉に背中を押され、ソクジンは仲間とともに自分たちが”主人公”となる舞台を作り上げていく。
生まれてからずっと虐待の日々が続く少女・鞠(小南希良梨)。食べる物もなく、電気もガスも止められている家に置き去りにされた鞠のもとへ、犯罪を重ねる破綻者の男・金田(上西雄大)が空巣に入る。幼い頃に虐待を受けていた金田は、鞠の姿に自分を重ね、社会からは外れた方法で彼女を救おうと動き出す。そして、鞠の母である凜(古川藍)の恋人から鞠が虐待を受けていることを知る。虐待されつつも母親を愛する鞠。鞠が虐待されていると確信した担任教師は、児童相談所職員を連れてやって来るが、鞠は母の元を離れようとせず、保護することができずにいた。金田は鞠を救うため虐待をする凜の恋人を殺してしまう。凜に力ずくで、母親にさせようとする金田。しかし、凜もまた、虐待の過去を持ち、子供の愛し方が分からないでいた。そんな3人が不器用ながらも共に暮らし、「家族」の暖かさを感じ本物の「家族」へと近づいていく・・・。
最愛の妻を亡くしたばかりのトム・ハーパー(ティモシー・スポ―ル)はローカルバスのフリーパスを利用してイギリス縦断の壮大な旅に出ることを決意する。目指すは愛する妻と出会い、二人の人生が始まった場所―。行く先々で様々な人と出会い、トラブルに巻き込まれながらも、妻と交わしたある“約束”を胸に時間・年齢・運命に抗い旅を続けるトムは、まさに勇敢なヒーローだ。愛妻との思い出と自身の“過去”ばかりを見つめていたトムが、旅を通して見つけたものとは・・・?
女手ひとつ、三十年も続く惣菜店と二人の子供を懸命に守ってきた母・エラン。ここの惣菜は「薬のような料理」と近所でも有名で、ガン患者やアトピー患者もわざわざ買いに出掛けてくるほどだ。「この頃わたしも忘れっぽくなっちゃって」と言いながらも、テキパキと店を仕切る姿が頼もしい。しかし息子のギュヒョンはというと、万年非常勤講師で生活能力もなく、二人の子供を持ちながらも妻に頼りきりの生活だ。この日も大学仲間と酒を酌み交わし、教授の席の斡旋話しを聞いてご機嫌に。母の絶品トンチミククスを振る舞うと、深夜に仲間を連れ突然実家に転がり込んでしまう。他人の為なら苦労は厭わない母は、嫌な顔ひとつせず料理を振る舞うも、妻子の待つ家にも帰らず実家で眠りこけてしまうダメ息子の顔を見ては「何をしているんだか…」と呆れてものが言えない。亡くなった自分勝手な旦那の影を息子に見て、つい小言ばかり言ってしまう毎日。翌朝、やっと家に帰ったギュヒョンは二日酔いで伏せたまま。仕事で家を出なくてはならない妻は、子供の面倒を夫に任せることが出来ず、仕方なくお義母さんの惣菜店に子供を連れて出て行った。とはいえ、エランも店での仕事があるのだが…。「全ては生活能力のないギュヒョンのせい」と捨て台詞を吐いて出ていってしまう義理の娘。かたやギュヒョンは「教授の座に就くには五千万ウォンが必要」と大学側から告げられ、世間知らず故にあっけにとられてしまう。五千万ウォン、そんなお金がどこに…。仕事をしながら孫の面倒を見ていたエランはというと、家の中で躓いて足を痛めてしまった。「どうしても週末にチュンチョンに行きたいから車を出してほしい」。ギュヒョンに頼む母だが、一体なぜチュンチョンに行くのか、それに怪我をしている今なぜ?問うても答えぬ母の頑なな態度がどうにもわからない。母には秘密があるのだ。そんな中、調味料の分量を忘れたり、仕入れ業者と支払いについて揉めたり、靴の万引きで警察に突き出されたりと、エランに予想もしなかった認知症の症状が現れはじめ、子供たちの荷物にだけはなりたくないと薄れていく記憶の端を掴もうとするのだが…。心配になったギュヒョンは、母を認知症検査に連れていくのだったが「あなたたちの荷物にはならないし、もし病気にでもなったら勝手に施設でも行くから、わたしには何も望まないでほしい」と激しい口論に。病院では「加齢によるただの物忘れ」と言ってもらった母だったが、実際は既に大きく進行している認知症なのだった…。その後も突然家を飛び出し、またも警察のお世話に。しかし、よくわからないのが「スンヒョン!水に近づいちゃダメ!」と見知らぬ子に抱き着き取り乱していたというのだ。家族の誰もが聞いたことのない名前だ。ついに自分が認知症であることを理解したエランは、自ら施設に入る決心をする。ギュヒョンは実家でもある店舗を売りに出し、その金で斡旋手数料の五千万ウォンの支払いや、母の施設入所金に充てる算段だったが…。家の片付けをしていると一冊のノートが。そこには息子や孫に宛てた自家製レシピと、家族への想いが切々と綴られているのだった…。
世界は悲しいけれど、幸福な1日はある。15歳のビリーと11歳のニコ、その家族の物語。普段は優しいが酒を飲むと人が変わる父アダム。家を出て行った母親イヴ。頼る大人がいないビリーとニコの姉弟。ある日出会った少年マリクとともに、彼らは逃走と冒険の旅に出る!世界はとても悲しい。でも、幸福な1日はある。その1日がずっと長く続きますように。すべての大人に子供時代のきらめきを思い起こさせ、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門で最優秀作品賞を受賞した。
東京で100年続く老舗和菓子屋「きしだ」は、五人兄弟の三男・岸田龍太郎が跡を継いでいた。コロナ禍で売上も落ちたが、龍太郎の発案である新商品の開発と広告宣伝が好調で何とか持ち直していた。そんな矢先、父・春彦が倒れ家族はパニックに。そして、せっかく就職し社会人デビューできた五男・剛だったが会社を勝手に退職し、ダンサーの夢を諦めきれず斎藤が主宰するスタジオに通い出す。剛の勝手な行動に激怒した母・優子は剛を勘当するのだが・・・。そんな中、龍太郎の同級生で大手百貨店に勤務する只野から「きしだ」を百貨店に出店しないかと持ち掛けられる。
ある家族の、愛と運命の物語 一人息子を亡くし、代々続く家系が途絶える危機に頭を痛めている辰也とその母ハル。息子を失い妻が出て行ってしまった辰也に対し望まぬ相手との結婚を迫るハル。そして娘の由子に婿養子をとり、跡を継いでほしいという思いを秘める辰也。名家の跡継ぎを巡り家族の中が緊迫し、繋がりが崩れだしていくが…。
「サムライゾンビフラジャイル」深夜、ゾンビたちの襲撃を受けて気絶していたが、侍の格好をしたゾンビに助けられた赤井葵。しばらくして葵が見たことのない部屋で目を覚ますと、侍ゾンビの同居人で名探偵を自称する老人が現れ、葵がゾンビに襲われた原因を究明しようと言う。葵、侍ゾンビの上下左右衛門之介、老人探偵・横井昭吉は、葵がゾンビに襲われた謎を探るが……。「マンダンケ」漫画家を夢見てドイツから日本にやってきたエレナ。有名漫画家の新人アシスタントとして奮闘するも毎日が空回り。ある日、同じアシスタントの美由紀と漫画対決をすることになるのだが…。「じぞう」古びた一軒家を掃除するお爺さん。山道の向こう側で、田舎の風景を平然と見守る地蔵の像。ある日、女の子が急に現れる。地蔵のお供え物を食べる女の子を止めようするお爺さんは、とんでもない真実を知る。「犬が伝えたかったこと」亡き妻がかつて歩いた道をイヌと歩きながら妻の思いにふれる男を描くヒューマンドラマ
福岡で急成長しているベンチャー企業、アイセンス。だが、ある日、社長の北村創次の強引なやり方についていけなくなった社員たちが一同に退職。競合となるGIファクトリーを設立する。1年後、GIファクトリーにより案件をいくつも奪われ、アイセンスは危機的状況に。北村は社運を賭け、会社初となる新卒採用に乗り出す。そのプロジェクト・リーダーに大抜擢されたのは、大学時代に学んだ社会心理学を活かし、高い営業成績をあげている若手社員の川島美沙だった。会社の立て直しを目指し、新米採用リーダー・川島と社長・北村の挑戦が始まる。