まだあどけなさが残るメアリーは、不安を抱えたまま全寮制の寄宿学校にやってくる。ルームメイトは、親友同士で、不良っぽい魅力のポーリーと美人で聞き分けのよいトーリー。二人とすぐに打ちとけ、寮生活にも馴れたメアリーは今まで味わったことのない楽しさを感じ、母を失った悲しみから解放されようとしていた。そんなある日メアリーは、ポーリーとトーリーがベッドで愛を交わしているのを見つけ・・・
子宝に恵まれない夫婦。偶然見つけた切り株が子供の形に見えたことから、夫は妻のためにそれを持ち帰る。妻はそれを我が子と信じ、求められるがまませっせと食べ物を与え続けた。やがて切り株の子“オチーク”は巨大化し<食べ物>を求めて暴走を始める。巨大化し暴走する切り株の子“オチーク”に為す術もない両親、そんな家族を監視し続ける少女...“オチーク”の前に立ちはだかるのは?そしてラストシーンの先に観客が見るものとは。世界の映画祭でも高く評価された、悪夢のような実写長編映画。チェコのグリムと評される19世紀の作家であり、フォークロア研究家でもある、カレル・ヤロミール・エルベンによる作品の中でも、特に親しまれている“オテサーネク”。本作は物語の舞台を現代に置き換え、実写にアニメーションを交えることでシュヴァンクマイエル風味を存分に効かせた異色ダークファンタジー。
19世紀初頭のスペイン。時の王妃マリア・ルイーサが絶大な権力を握っていた頃、スペイン王室を揺るがす大事件が起きる。王妃と対立関係にあったアルバ侯爵夫人が急死を遂げ、発作によるものと思われていた夫人の死が、王妃や宮廷エリートが寵愛する愛人のペピータなど各々の愛憎が複雑に絡み合い、誰もが殺害を企んでもおかしくないという事実が明らかになっていく。一方、王妃が侯爵夫人のお膝元で宮廷画家を務めていたフランシスコ・ゴヤは、後の絵画界の歴史を変える世紀の傑作『裸のマハ』を、今まさに完成させようとしていた。しかし、この一枚の名画がゴヤだけでなく、女たちの運命をも大きく変えることになる・・・
トリッシュと弟のダリーは、帰省のために車でいつもの道を走っていた。とある田舎道で、不気味なトラックが接近してきて警笛を鳴らしながら二人の車を執拗に煽ってきた。だが、トラックは猛スピードで追い越していった。落ち着きを取り戻した二人は、20年以上も前、この道をドライブ中にカップルが行方不明になり、今日に至るまで死体すらも発見されていないという事件を思い出す。
1945年、第二次世界大戦後のドイツ。ドイツ系アメリカ人のレオ・ケスラーは、父の祖国であるドイツの戦後復興の一端の担い手になりたいと、単身でドイツにやって来た。叔父の助力でドイツの大鉄道会社ツェントローパに就職し、寝台列車の見習い車掌として汽車に乗り込むことになる。いつものように汽車に乗り込んだレオは、走る列車の中で、同乗していたフランクフルト市長夫妻の暗殺事件に遭遇する。犯人はレオが乗せたふたりの少年で、ナチス残党が組織する地下組織<人狼>の刺客だった…。
日本返還直前の沖縄で、製糖工場に勤める男、ギルー(小林薫)は、西原親方(平良進)の養女マレー(青山知可子)を誘い出し関係を持つが、そのことが親方に知られてしまう。また、マレーが豚の化身であることを知ってしまったギルーは親方の怒りを買い、妹のチルー(戸川純)の助言で運玉森に身を隠す。ギルーは森の妖怪キジムナー(宮里榮弘)から特殊な手術を受け、超能力を授かり、義賊・ウンタマギルーとなって米軍倉庫や悪徳動物商会から武器や食料を盗んでは、独立派のゲリラや貧しい村人に分け与え、島中の人気者となる。そんなギルーを題材とした芝居に本人役で出演中、西原親方の槍が命中し、ギルーの超能力は失われてしまう。月日が流れ、製糖所ではギルーそっくりなサンラー(小林薫)が働いており、マレーも居る。そこに親方が現れて、沖縄の日本復帰を告げ、マレーを道連れにダイナマイトで自爆する。
ゼファー(ハッシー・ハリソン)は過去の傷を癒すため、オーストラリア・ゴールドコーストに逃れてきた孤独なサーファー。落ち着きを取り戻しつつあるゼファーの生活は地元の不動産業者でサーファー仲間のモーゼズ(ジョシュ・ヒューストン)との出会いによって一変する。彼とのロマンティックな一夜のあと、夜もあけぬうちにサーフィンへと海に向かった彼女は、サメ体験ツアーの船長タッカー(ジェイ・コートニー)に連れ去られてしまう。
イスタンブールに駐留し、家族と離れて暮らす軍人ジャック。休暇で日本を訪れた妻ハンナと二人の息子を、思わぬ事故が襲う。湖で次男カイルが何者かに水中へ引きずり込まれ、溺れかけたのだ。一命は取り留めたものの、帰国後のカイルは水を異様に求め、奇妙な言動を繰り返す。やがて一家の周囲では、説明のつかない現象まで起こり始める。オンライン通話や監視カメラ越しに異変を目撃したジャックは、調査の末、人を水底へ引き込み魂を奪う妖怪「河童」の伝説にたどり着く。息子の内に潜む邪悪な存在が家族をのみ込む前に、遠く離れたジャックは世界を隔てる距離を超え、未知なる恐怖へ立ち向かう決意を固める。
17歳のヨンジェは家を出て、教会の保護施設でほとんどの時間を過ごしてきた。年齢制限が近づき退所を迫られる中、無責任な父のもとへ戻ることだけは避けたいヨンジェは、信仰心がないにもかかわらず「神父になりたい」と嘘をつき、居場所を守ろうとする。しかしその嘘が、唯一の友人ボムテとの関係を悪化させていく。さらに突然現れた父が、弟ミンジェまで施設に預けようとしたことで、ヨンジェの心は強い怒りと絶望に満たされていく。逃げ場のない現実の中で、彼は自分の人生を選び取るため、過去と向き合う決断を迫られる――。
連続して発生する銀行強盗事件への対策として、新しく赴任した警察署長イ・スンウは、官民一体で銀行強盗の模擬訓練を実施することに。その主犯役に任命されたのは、交通課の巡査チョン・ドマン。「異常」がつくほど融通の利かない生真面目なドマンは、緻密な準備のもと偽の銀行強盗を遂行する。しかし、手を抜かない真面目一徹ぶりが思わぬ方向へ転がり、周囲の人々は次第に何が嘘で何が本当なのか分からなくなっていく――。
冴えない三流暴力団のナンバー2のビョンドゥは、何とかして成り上がりたいと機会を狙っていた。そんなある日、組織のファン会長から、ある検事を暗殺すれば将来を約束すると提案される。約束を果たした彼は、初恋の女性ヒョンジュとの愛を育み、映画監督になった幼なじみのミノとも再会でき、満ち足りた毎日を送りはじめる。しかし、ある秘密をミノに告白したことから、運命は思わぬ方向へと転がっていく…。
長年の海外生活を経て、フランスへ帰国したピアニストのマティアスは、かつての師であるエレナの誘いで、リヨンでの一連のピアノコンサートを共同で企画することになる。長らく待ち望んだ帰郷と再会は祝うべき出来事のはずだったが、自分の分身のような不思議な少年との出会いによって、マティアスの人生は奇妙な方向へと転じていく。かつて情熱的に愛した女性クロードへと導かれ、すでに不安定なマティアスの精神状態がさらに揺るがされていく…。
1989年、警官のライアンは、任務中に命を落としてしまった。しかし、目覚めると2067年のディストピア世界にいた。そこで、歴史上の戦士たちが命懸けで戦わされるという娯楽番組に強制参加させられ、ライアンは生き残るために戦い続けていた。やがて、ある女性と出会い、この世界を支配する独裁者フィッシャーの陰謀を知る。そして、ライアンは未来を変えようと再び生死を賭けた戦いに挑む―。
ソフィーは成功を収めたキャリアウーマン。ある夜、パーティで出会った若いウェイターのエリオットと情熱的な一夜を共にする。ソフィーは彼を出張先のパリに呼び寄せ、高級ホテルで共に過ごす。それはエリオットにとって、これまで経験したことのない世界だった。しかし、ソフィーが一時の気晴らしに過ぎなかった関係を終わらせようとすると、エリオットはソフィーに執着し、ストーキングや嫌がらせを始める。やがてそれは、ソフィーの生活やキャリアにまで脅威を及ぼすようになるが・・・
豪邸に暮らし、親から買い与えられた高級車を乗り回す高校生のエイデン。父親不在の家庭に育ち、母に甘やかされた末にドラッグに溺れた彼はある日、母親の通報で警察に逮捕されてしまう。刑務所に入りたくなければ、大物の麻薬ディーラーLLの逮捕に協力しろと言われたエイデンは、警察の潜入捜査に協力することに。高校のキャンパスで、ちょいワルなプレイクを相棒にドラッグを派手に売りさばくエイデン。周囲からは何不自由ない金持ちのわがまま息子に見えたが、実は走ることが唯一好きで、体を鍛え、走るトレーニングも続けていた。だが、捜査協力を迫られるなかでよりLLに近づくため、エイデンは次第に堕落し、より危険な世界へと足を踏み入れていく。
ホルヘは、弟ペラオの元妻ハナとともに、チリ北部アリカ近郊にある故郷カケナへ向かう道中、弟との過去を思い返していた。かつて兄弟は民間軍事会社の傭兵としてイラク戦争に従軍していたが、帰国後、ホルヘは港湾警備員として働きながら、戦争で負傷し車椅子生活となったペラオを支えていた。ペラオには9歳の息子フアンがいるものの、かつて妊娠中だったハナに暴力を振るって戦地へ逃れた過去があり、2人の関係はすでに破綻しており、父子も離れて暮らしていた。それでもホルヘは父子の再会を願い奔走するが、PTSDと後遺症に苦しむペラオは、やがて最悪の事態を招いてしまう。
光も差さない暗闇の中で目を覚ました6人の男女。互いに面識のない彼らは、なぜここにいるのかも、直前の記憶も失っていた。その中には妊婦の姿もあった。やがて部屋に設置されたモニターが起動し、博士カスマと名乗る白衣の女性が現れる。そして彼女は、「誰かを殺せばこの部屋から脱出できる」と告げる。さらに制限時間内に殺人を実行しなければ、大切な人の命を奪うと宣言。最初に映し出されたのは、参加者の1人リチャードの妻だった。どこかに監禁された家族を人質に取られた6人の手には、銃や斧、日本刀などの武器が与えられていた。刻々と時間が追る中、リチャードは赤の他人を本当に殺せるのか、それとも別の道を探すのか。生き地獄のような状況が広がっていく。
アメリカからアイルランドへ留学し、大学に通うエイミーは、リムリック・ホテルで22時から翌朝6時までの夜勤アルバイトを始めることに。初日の夜、彼女はお調子者の先輩アダムに振り回されながらも、受付業務や客室対応、ごみ捨てなど慣れない仕事をこなしていく。休憩中、エイミーは10年前にこのホテルで起きた惨殺事件について聞かされる。犯人は犠牲者たちの内臓をえぐり取り、自分の体へ塗りつけていたという異常な殺人鬼だった。不気味な話に怯えながらも朝を待つエイミー。しかしその頃、客室フロアで清掃係らしき女の姿を目撃する。しかし今夜、ホテルにいる従業員はアダムと自分だけのはずで…。
ニューヨーク・ブルックリンのアパートで、管理人&雑用係として7年暮らしているトム、30歳。大家のナットに怒鳴られながらも大麻を吸い、地元店のチラシをデザインしながら、その日暮らしの毎日を送っていた。「幸せか?」と聞かれれば、「いや、でも不幸でもない」と答える、そんな男だった。ある日、離婚したばかりの元ウォール街エリートのデイビスや、キャリア志向の女性コレットがアパートに引っ越してきたことをきっかけに、それまでお気楽な生活を満喫していたトムや周囲の友人たちの日常は少しずつ変わり始める。仕事や恋愛、結婚、これまで目を背けてきた現実が迫る中、やがてトムとコレットの間にも特別な感情が芽生え始めていく。
30歳を目前にして仕事も目標もなく、恋人にも浮気されて裏切られたロドニー。住む家さえ失いかけた彼は、あてもなく車を走らせた末にエンストし、身動きが取れなくなってしまう。気づけば携帯の電源も切れていた。仕方なく目の前の家から電気を盗もうとするが、家主の老女ジューンに見つかってしまう。ロドニーは荒れ放題の芝生の手入れや家の雑用を引き受けることを条件に、なんとか許しを得ることに。そんなジューンは夫を亡くして以来、一人暮らしを続けているが、酒に溺れた荒れた生活を送っていた。一方、週60時間も病院で働くジューンの娘オリーは、病を抱える母に薬を飲ませようとするもののうまくいかず、その役目をロドニーに頼むのだが…。
ダイヤ強盗の失敗により、重傷を負った犯罪者エディは病院へ搬送される。彼を監視することになった若き女性警官フランシスは、ベッドに拘束されたエディから事件の真相を聞き出そうとするが、コルデロは巧みに彼女を翻弄していく。だがその頃、奪われたダイヤを取り戻そうとする凶悪なギャングたちが病院へ侵入。閉鎖された病棟は逃げ場のない戦場と化し、敵同士だった2人は、生き延びるため危険な共闘を強いられるのだが…
東京でシェフとして働くフランス人のジェイ(ロマン・デュリス)は、日本人女性と結婚するも離婚。共同親権をめぐる制度の違いにより、最愛の娘リリーと引き離される。望みを捨てきれないままタクシー運転手に転身した彼は、孤独に街を彷徨いながら、いつも娘の面影を追いかけている。やがて帰国を決意しかけた矢先、思いがけない再会が訪れる。成長した少女が、偶然ジェイのタクシーに乗り込んでくるのだ。しかし、リリーは目の前の男性が実の父親とは気づかない。ジェイもまた名乗ることができないまま、束の間の時間を共にする。それは偶然か、あるいは運命か。再び父として娘と向き合うことができるのか。名乗れない父と、父を知らない娘。交差した時間が、止まっていた父の人生を再び動かしはじめる。
1988年、テキサス州ロンド。町はジェレマイア一族と買収された保安官に支配され、住民は醸造所でコカイン密売に加担させられていた。車椅子の父オーウェンと娘レーナも逃げ場を失うなか、元特殊部隊で流れ者の“名もなき男”が現れる。修理仕事をきっかけに親子と関わった男は、横暴なジェレマイアの息子クライドの暴力を止め、町に巣食う悪の実態を知る。祈りに導かれたように現れた男は、一味の報復が迫るなか、過去の傷を抱え、レーナを守るため腐敗した町を揺るがす孤独な戦いに身を投じるが…。
チンギス・ハン没後、モンゴル帝国は崩壊し、衰退の一途を辿っていた。シルクロード周辺は、無数の勢力によって戦乱の時代へと突入していた。そんな中、ひとりの若き戦士・ティムールが立ち上がる。裏切りや敗北を味わい一旦は流民にまで落ちぶれたティムールであったが、男は仲間と敵を見極めながら勢力を拡大、やがて分断された世界を再び統一へと導いていく―。
とある小さな田舎町の父子家庭で育った女子高生の優子。彼女は、何か決断をする事が大の苦手。派手な出来事が起こる事も大の苦手。何も起こらない時間、つまり「普通」が彼女にとって一番心地良いのだった。父親は男手ひとつで、一般家庭と同じように優子の事を大事に育ててきた。しかし、父親は「普通」の親とは違う顔があった。それは、ヤクザを生業にしているという事。そして父親の取り巻きの組員たち。娘を溺愛していたり、いい歳して大学受験に挑んだり、親の介護に苦しんでいたりと、どこか憎めないヤクザばかり。彼らも優子に対して常に優しかった。やがてヤクザ稼業は、時代と需要が遠のいてしまった事で、シノギが大幅に減少してしまい、組は存続の危機に陥っていた。クラスメイトや世間に対して、若干後ろめたい気持ちがありつつも、それなりに楽しく毎日を過ごしていた優子だったが、ほんの些細な出来事の連鎖によって、少しずつ彼女の「普通」が崩れはじめる。
若者グループが泊まった山荘で、深夜に「碟仙」を試したことから、怪異が連鎖的に始まる。死者、気絶者、失踪者が続出し、不気味な人形が密室に出現。森では風に揺れるブランコ、響き渡る狂気の笑い声。友情は崩れ、愛が憎しみに変わる中、20年前の事件と“死霊の赤ちゃん”の存在が浮かび上がる。恐怖が頂点に達した時、山村の小診療所で明かされる最後の秘密。それは、想像を絶する心理的恐怖だった。
民国初年、山中で鉱石を掘っていた村人たちは、誤って百年の眠りから蛇王を目覚めさせてしまう。襲撃から逃げ延びたのは劉風ただ一人。村は恐怖に包まれ、鎮魂の祭祀を行い、放浪の道士・成州を招く。成州は偶然の一撃で蛇を仕留めるが、村ではなおも人が次々と姿を消していく。再び現れる巨大な蛇、深まる呪いの真相。村の命運をかけた、壮絶な戦いが始まる――。
天才高校生ミンフン、シウ、イヒョンの3人は、自作のホラーゲーム『リアル・ホラーゲーム』を完成させようとしていた。しかしある日、ゲーム内に登場する幽霊キャラクターたちが、突如として現実世界に姿を現すという異常事態が発生する。原因も対処法も分からないまま、3人はゲームと同じ“ステージ”が現実に再現されていく状況に巻き込まれていく。逃げ場のない恐怖の中、彼らは幽霊たちを捕らえるため、ゲームさながらにステージを一つずつクリアしていくしかない。バーチャルヒューマンやXRステージ、リアルタイムモーションキャプチャーなど最新技術によって構築された“ゲームの世界”が現実と交錯し、3人は命を懸けた戦いへと踏み込んでいく。
大学教授で作家としても活動するアジンは、大学院生のヒョナ、ウスと共に“呪われた存在”とされる「米びつ」の展示プロジェクトを任される。正教授への昇進と、離れて暮らす娘との再会を願い、誰よりも熱心に準備を進めるアジン。しかしその裏で、彼女は盗作疑惑に巻き込まれ、立場を揺るがされていく。一方、展示の開始とともに三人が胸の奥に隠してきた欲望や過去が次々と露わになり、不可解な現象が現実となって迫りくる。理性が崩れ、関係が歪みゆく中、アジン、ヒョナ、ウスは米びつの呪いと共に破滅へと引きずり込まれていく――
この貸部屋は、昔住んでいた夫婦が亡くなったあとも留まり、入居者に取り憑いて命を奪うという曰くつきの物件だ。ある日、友人サンの紹介で何も知らずに入居したチュム・ノアとリン夫婦は、足を踏み入れたその日から災難に見舞われ始める。常に悪霊が彼らを追い詰め、この状況から抜け出そうとしても簡単には逃げられない。この窮地から脱出する方法を今すぐ見つけなければ命を落とすことになるが…。
3人の息子を不可解な死で失ったテアンは、残された家族を守るべく風水師に助けを求める。悲劇の原因は、富を求めて父アゴンを間違った方法で埋葬したことによる報いだった。父による呪いを解く唯一の手段は、墓を掘り返し正しく葬り直すこと。だが、さらなる不幸が起こり儀式は100日間延期となる。末息子トリーの命が脅かされるなか、テアンは家族を守り抜けるのか。実在の風水師の体験に基づく、カンボジア発の衝撃ホラー。
伝説の短剣タガーを巡り、4人の女たちが闇の儀式を始めようとしていた。その様子を見つめる2人の男。今、聖と闇の戦いの幕が上がろうとしていた。一方その頃、マリクは友人ヒックスとバーで飲んでいる最中、魅力的な女性ドナと出会う。ヒックスにけしかけられ彼女に声をかけるものの、うまく会話を続けられず、自信を失ってしまうマリク。そんな彼の前に、見知らぬバーテンダーが突然現れ、「ドナと親しくなれるよう手助けしてやる」と持ちかけられる。その条件として、彼女の髪の毛1本を要求されるマリク。半信半疑のまま、“蜘蛛がついている”とうそぶいて髪の毛を手に入れたマリク。しかし次の瞬間、男は忽然と姿を消してしまう。すると翌日、突然ドナが彼の家を訪ねてきて…。
アメフトのスター選手ジョシュは、GPSもつながらない人里離れた山道で獣用のワナにかかり、足を負傷。たまたま近くで死んだ小鳥を埋めていた少女ヒラリーに助けられ、狩猟小屋へ連れて行かれて介抱される。しかし、病院へ行きたがるジョシュをヒラリーは拘束し、外へ出そうとしない。彼女は、小鳥の代わりに彼を“飼おう”としていたのだった。恐怖に苛まれたジョシュは、隙を見て小屋からの脱出に成功する。だが、辿り着いた先はヒラリーの家だった。今度は母アンジェラに監禁され、異常な母娘に翻弄されていく。娘はジョシュへの歪んだ愛情を募らせ、母はそんな2人の関係に異様な執着を見せ始める。一方その頃、恋人レクシーや仲間たちは、消息を絶ったジョシュの行方を追っていた。
交通事故で両親を亡くし、独りになったオリビア。無職で鬱屈した日々を送る彼女にとって、同居人のオーロラは何でも打ち明けられる親友のような存在だった。しかし今、その固い絆は崩れ去ろうとしていた。“あの約束”を果たすまでは―。ある日、薬を買いに町へ出かけたオリビアは、高校時代の同級生アマンダと偶然再会する。苦手意識を抱いていた相手だったが、その夜開かれるというパーティーに興味を惹かれ、家で帰りを待つオーロラを気にしながらも、アマンダの家へ向かうことに。さらに翌日、オリビアはオーロラに隠れて、パーティーで知り合ったジョーとのデートへ出かけようとするのだが…。
中国・上海在住のコピー・ライター、デヴィッドは作家を目指しながらも現在はアルコール依存症に陥り、自堕落な負け犬人生を送り続けている。そんな日常に焦燥感を覚えて久しい彼が、ある時、見知らぬブロンド女性にタバコを1本おごったことから会話が始まり、気がつくと一晩のガイド役を引き受けることになっていた。ネオンに照らされた美しい夜の上海。2人は道に迷いながらも、自転車に乗って目的地の廃墟にたどり着く。中に入り、かつて住んでいた人たちのことを想像しては思いにふけったあと、さらに地図を頼りに夜の上海を散策し続けては、“想像”という名の創作の翼を広げていく。だが、些細なことから仲違いが生じてしまい…。
第二次世界大戦も佳境を迎えた1944年。北大西洋を航行中のジョン・ナイト号が魚雷攻撃を受け、海に沈む。その船内には、ナチスの極秘情報を握る英国人女スパイ、ラルーが乗っていた。彼女はナチスに拉致され、第4収容所へ移送されるとの情報が、英国HQ第12戦闘機隊にもたらされる。これを受け、連合軍は“フェニックス作戦”を発令。マーフィ少佐率いる混成部隊を派遣し、ラルーと機密情報の奪還を目指すという、およそ成功の見込みの薄いミッションだった。だが作戦は、すでに収容所からの脱走に成功していたランド大尉ら2人の米軍捕虜をあえて再び収容所へ戻し、内部から暴動を起こさせるという大胆な策に出る。さらにジーナ率いるフランス・レジスタンスの協力を得て、作戦は一気に決行されるが…。
2歳の愛娘エミリーの子育てに忙殺される主婦カーニーは、かつての会社の上司から復職を勧められているが、なかなか時間が取れない。かつて情緒不安定に陥っていたことがある彼女は、夫ニックの不倫を疑って以来、夫婦仲もどこかぎこちなくなっていた。そんな折、大学を退学したという知り合いの青年マットがベビーシッターを買って出てくれたことで、カーニーはようやく復職を果たすことができた。しかし、ある時、マットの家を訪れたカーニーは、彼の机の引き出しの中から彼女の下着や写真などが出てきたことに驚愕する。糾弾されたマットは逆にニックの不倫を示唆し、カーニーもまたその証拠となる携帯を発見、再び情緒不安定に陥っていく。
ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(南沙良)。陸上部のエースで社交的、かつスクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅(出口夏希)。未来が見えない町で暮らすどん詰まりの日々の中、朴秀美が地元のラッパー佐藤(金子大地)の家で〇〇〇〇を手に入れる。その出来事をきっかけに、同級生で漫画に詳しい毒舌キャラ岩隈真子(吉田美月喜)、岩隈の後輩で漫画オタクの藤木漢(羽村仁成)らを仲間に引き入れ、同好会「オール・グリーンズ」を結成、〇〇〇〇の栽培に乗り出す。人生を諦めるのはまだ早い!自分たちの夢をかなえるために、この町を出ていくには、一攫千金を狙うしかない!そして、学校の屋上で、禁断の課外活動がはじまる――
もともと役者を夢見ていたマックスは、今やハリウッドで敏腕タレント・エージェントとして多忙な日々を送っていた。そんなある日、亡き叔母から、カナダ・ブリティッシュコロンビア州オカナガンバレーにある、桃の果樹園を相続したという知らせが届く。両親からも好きにすればいいと言われた彼は、売却する気満々で現地へ向かう。しかし到着早々、近所に暮らす自由奔放な娘オリーヴが、果樹園の木に全裸で自らを縛りつける騒動に遭遇。早々に片づけてロサンゼルスへ戻りたかったマックスだったが、叔母が地元の人々に深く愛されていたことを知り、オリーヴやその兄と交流を重ねるうち、仕事に追われ続けてきた自分の人生を見つめ直し始める。
セラピーを受けながらも盗癖を止められず、日常的にスリを繰り返しているベッキー。ある日、観光でアテネを訪れていた英国人刑事の財布とパスポートを盗んだことから、彼女は追われる身となる。逃げ込んだ電車の中で、ベッキーは一人の女性に強く惹かれる。彼女の名はミランダ。気まぐれで自制心に欠け、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れようとするベッキーは、その日からミランダを執拗に追い始める。セラピストから“ストーカー行為”だと警告されても、その衝動を抑えられない。一方、突然見知らぬ女に付きまとわれることになったミランダは、戸惑いながら街をさまよう。そして財布を盗まれた英国人刑事も、“英国の沽券に関わる”と意地になってベッキーを追跡していた。
5ヵ月前に母親が亡くなって以来、アンジェラは父親と幼い妹クロエ、反抗期の姉ベッカと共に暮らしていた。しかし、母親の死を引きずり精神が不安定だったアンジェラは、同級生と揉めて暴力を振るった動画が拡散されたことで自宅学習を余儀なくされていた。ある日、アンジェラは姉の様子が急激に変わり始めたことに気づく。最初は奇妙な言動だったものが、次第に異常な行動へとエスカレートしていく様子を見て、これはただの反抗ではなく何か得体の知れない力に取りつかれているのではないかと感じ始める。自分の軽率な行動で家族に迷惑をかけていることを気に病んでいたアンジェラは、家族との平穏な生活を取り戻すために奔走する。
救急救命士のヘイリーは、銃創を負った少女アシュリーを搬送中に亡くして以来、幻覚や悪夢に悩まされていた。救急車の後部で患者と向き合うことに恐怖を覚えるようになった彼女は、ある通報現場でドラッグに酩酊した男に刃物で切りつけられ、腕を負傷。本部から内勤と精神鑑定を命じられるも、上司の取り計らいによって現場へ復帰する。そんな中、自殺を図った末期の前立腺がん患者のドラッグクイーンから、「独りぼっちで生きるのはつらいだけ。終わらせてほしい」と懇願されたヘイリーは、ためらいながらも安楽死の注射を打ってしまう。到着時にはすでに死亡していたと報告し、一線を越えた彼女は、やがてドラッグの売人から安楽死薬を入手し、危険な世界へと足を踏み入れていく。
幼い頃から不運に見舞われ続けてきた初老の男ウーゴが、“敗者のたまり場”と呼ばれるバーで、彼の上司でもあったオットの死と、その後の騒動をめぐって雇われた探偵を相手に、自らが巻き込まれた事件について語り始める。かつてウーゴは、一人の女デリアを愛していた。彼女がオットの妻とは知らぬまま誘惑され、次第にその魅力に溺れていく。一方、オットの右腕的存在だったミネッティは、やがて彼を押しのけて出世。さらにオットの三姉妹と手を組み、オットの家の財産を狙っていた。そんな中、デリアから助けを求められたウーゴだったが、実は彼女とミネッティが裏でつながっていたことを知り…。
過去に罪を犯し刑務所から出所したコナーは、静かな生活を取り戻そうと慎ましく日々を送っていた。 孤独だが更生を望む彼の前に、ある日、海辺にマリリンという美しい既婚女性が現れる。 偶然の出会いから始まった二人の関係は、急速に親密なものへと変わっていく。 マリリンは裕福だが冷酷な夫との結婚生活に苦しんでいると語り、コナーは彼女に同情し、強く惹かれていく。 しかし、関係が深まるにつれ、マリリンの言動にはどこか不自然な影が差し始める。 彼女の語る「被害」は本当なのか、それとも巧妙に演出されたものなのか。 コナーは次第に、愛情と疑念、欲望と恐怖の間で揺れ動きながら、取り返しのつかない選択へと導かれていく。
約170年前、パンジュルリ神のお告げにより先住民に与えられた広大な森。カードゥベットゥ村は、長きにわたって伝承されてきた神降ろしの儀式ブータ・コーラを執り行い、土地を奪い返そうとする地主が現れてもなお、神の加護により平穏を築いていた。しかし、新しく森林局へ赴任したムラーリ保安官は、村人が占有する地を保護林に組み入れようとし、村が存亡の危機に晒される。ブータ・コーラの演者だった父を持つ村一番の放蕩者で猛々しい水牛レースの絶対王者として君臨するシヴァは、村の平穏な暮らしを守るべく傲慢な森林局と対立。やがて事件が起きる――。
彼女いない歴23年。スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送る辰樹。ある日、彼はカフェで働く美しい女性・エリカと出会う。一目で心を奪われた辰樹は、足しげく店に通い、エリカと距離を縮めていく。しかしエリカは、恋人・亮からの暴力に苦しんでいた。ある夜、エリカの自宅を訪れた辰樹は、家の中から聞こえる悲鳴に導かれるように扉を開ける。その夜を境に、二人の関係は大きく変わり、辰樹の人生もまた静かに形を変えていく。やがて恋人となった二人。辰樹にとって、それは生まれて初めて手にした幸福だった。愛する人のためなら、どんなことでも受け入れられる――そう信じていた。しかしその頃から、辰樹の周囲で不可解な出来事が起こり始める。少しずつ歪んでいく日常。拭いきれない違和感。そして、エリカの微笑みの奥に、ふと垣間見える“何か”。その愛は、救いなのか――。愛してしまった瞬間、もう逃げることはできない。
内気で貧しい高校生カンジンは、親の借金のせいで闇金業者ランに目をつけられ、学校では模範生を装うナムヨンから執拗ないじめを受けていた。ある日、ランが落とした金の入った封筒を拾ったことで、カンジンの運命は大きく動き出す。偶然その場にいたナムヨンの恋人ダヨンを助けたことで、ナムヨンの怒りを買い、脅迫を受ける。追い詰められたカンジンはランに相談し、借金回収の手口を学ぶ。金の力に魅せられた彼は、同級生を相手に危険な民間ローンビジネスを始め、学校と裏社会の境界が静かに崩れ始めていく。
カンボジアの首都プノンペンで、ノンフィクション作家として成功を夢見るバツイチ・シングルマザーのナナ。娘ニニと古い安アパートに移り住み、執筆テーマの古典舞踊家殺害事件の真相を追うが、幻視や幻聴に悩まされる。首のない女性幽霊が「私の頭はどこ?」と絶えず迫り、ナナの友人たちも次々と不審な事故に巻き込まれていく。ついに娘まで幽霊の手に落ち、恐怖と絶望に半狂乱となるナナ。はたして愛する娘を救い出せるのか?
マディと親友トリッシュは南国リゾートで無人のラグーンを訪れるが、突如現れた殺人シャチ“セト”がガイドをのみ込み、楽園は一転して恐怖の海へ。逃げ場を失った二人は小島を目指すが、セトの執拗な追跡は止まらず、同行者ジョシュも犠牲となる。極限状態の中で支え合う二人だったが、過去の秘密が明かされ、心の均衡は崩れていく。やがてトリッシュはマディを守るために身を投げ出し、残されたマディは、水面を揺らして迫りくる黒影に全身をこわばらせる――その黒影は、まだ彼女を狙っていた…
精神的外傷を負った陳教授が突如失踪。シャーリー楊は胡八一と王胖子と共に、雲南奥地へ教授の行方を追う。旅の途中、一行は人喰い魚や呪術、巨大蜘蛛など“虫”にまつわる怪異に次々と遭遇。さらに盗墓団との対決を経て、ついに伝説の「献王墓」へ――。そこには、想像を超える危機と、隠された真実が待っていた。
中蒙国境に下放された胡八一は、家に残された風水秘術書を読み耽る。やがて軍に入り、チベットで雪崩に遭うも秘術で生還。復員後、旧友・王凱旋と新疆の考古遠征隊に参加し、伝説の精絶古城を目指す。砂漠の奥地に眠る“鬼洞”には、数々の罠と謎が仕掛けられ、迷宮を操る何者かの存在も――。信念と欲望、科学と信仰が交錯する中、彼らは埋もれた真実に迫っていく。
恐竜が跋扈する廃ホテルを舞台に、恐竜vs人間、そして人間同士が命を懸けて争う闇のテレビ番組“ダイナソーホテル”。今回も優勝者には賞金1000万ドルが用意されるが、視聴率低下に危機感を抱いた制作側は、過去の優勝者たちを集めた“再会スペシャル”の開催を決断する。その招待メールは、第1回大会を生き延び、今は子どもたちと静かに暮らすシエナのもとにも届く。参加を拒む彼女だったが、子どもたちを拉致され、強制的にデスゲームへ引き戻されてしまう。8人の参加者の中で生き残れるのはただ1人。極限のサバイバルの末、勝利を掴むのは誰なのか?
高校生のジェーンは、幼馴染みのメリットと最近疎遠になっていることを気にしていた。関係を取り戻そうと、メリットが属する少し反抗的で成績の悪いグループに溶け込もうとするジェーンは、自分の頭の良さをひけらかすのを避け、健気に彼女たちに接し続けていた。そんなある日、風変りな教師アウンスパックからパワハラを受けたジェーン。彼女はメリットとともに学校側へ訴え出て、彼を解雇に追い込む。その後、グループの仲間たちと、別の教師が校内に隠しているウイスキーをいただこうと金曜の夜に学校へ潜入。誰もいない校内で楽しい時間を過ごすが、そこへ学校の伝承マスコット“金床のアル”に扮した何者かが現れ、巨大なハンマーを手に一同へ襲いかかる。
全財産をはたいて夢のマイホームを購入した婚約中のジュールスとライアン。幸せな2人は新生活に胸を躍らせていたものの、突然押しかけてきたジュールスの弟マックスが来たことで、なし崩しに3人での共同生活が始まってしまう。おせっかいな隣人ペギーの存在もあり、当初は楽しく暮らしていた3人だったが、次第に家の中で不可解な出来事や奇妙な気配を感じるようになる。ある日、ペギーが隣人ではなく、この家に囚われている幽霊の1人だったことが判明し、事態は一変。恐怖に耐えかねたジュールスたちは、霊媒師を招いてペギーたちを追い出そうとする。しかしこの行動がきっかけとなり、ジュールスたちも家から出られない状況に陥ってしまう。
ニューヨークに暮らす青年エドは、誕生日に贈られたDNAキットをきっかけに、かつて失われたはずの「家族」、そして“もうひとりの自分”──双子の弟マヌエルの存在を知る。 真相を求めて恋人ライリーと共に辿り着いたのは、ポルトガルの森の奥深くに佇む古びた大邸宅。そこには封印されたままの幼少期の記憶、誘拐の痕跡、そして血にまつわる不吉な因習が静かに息づいていた。 屋敷でふたりを迎えたのは、妖しき支配者として君臨する母アメリアと、母のことを心から愛し服従する息子マヌエル。 常軌を逸した“家族の儀式”。血は絆であると同時に、“呪い”でもある──逃れられぬ運命の鎖が今、音を立てて軋みはじめる。 闇と狂気が絡み合う91分。あなたの“血脈”が扉を開く時、そこに帰るべき家など、もう存在しない。