監督作品の常連であるショウミットロ・チャタルジが、コルコタの脚本家で主人公のアミを演じている。アミは不運にも乗車したタクシーの故障に見舞われるが、茶園を経営する裕福なビマールの親切で彼の家に泊まることになる。驚いたことに、ビマールの家にいた彼の妻コルナは、何年も前、アミが自身の優柔不断ゆえに失った元恋人であった。家族、結婚、男尊女卑、階層といった旧来の価値観と、個人の自由や愛、自己決定といった新しい価値観のぶつかり合いが描かれる。【日本劇場初公開作品】
1880年頃のカルカッタ(現コルカタ)。美しいチャルラータは、外界から隔絶されたヴィクトリア朝時代の華美な邸宅で当てもなく毎日を過ごしている。理想主義的な知識人の夫ブポティはそんな妻を愛し支えているものの、新しい政治新聞の発行に追われ妻との時間が思うようにとれない。そんな折、ブポティのいとこのアマルが訪ねて来ると、ブポティはチャルラータに眠る文才を開花させてほしいとアマルに頼む。愛、理想主義、失望、そして悲哀への賛歌である本作は、レイ監督が手掛けた中で最も優美な作品であり、監督の創造期と言われる1960年代に撮られた最高傑作。【ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞作品】
平凡な銀行員シュブロトは家族で唯一の働き手。ある時シュブロトの妻アロティは、(主婦は家にいるべきという)慣習と義父の反対を振り切って訪問販売員としての職を得る。アロティは仕事で順調に評価され自信と経済的自立を手にするが、その状況を受け入れることができない夫は妻に離職を迫る。レイ監督が初めてネオリアリズモへの挑戦を試みた作品であり、物語は1955年当時のコルコタの日常を描く。貧しい下層・中流階級を襲う社会経済的な苦悩に焦点を当て、それを主人公女性の自立を通じて表現している。【ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞作品】
20世紀初頭のベンガル地方。地主ビッションボル・ラエは、経済的に困窮しながらも、かつての栄光と誇りにしがみつくように、音楽と舞踊に耽る日々を送っている。隣人である新興の実業家ガングリに対して対抗心を燃やしたロイは、最後の誇りをかけて、自らの音楽サロンで盛大な演奏会を開く。世界中の映画製作者に影響を与えた、レイ監督の芸術性と映像美が際立つ傑作。音楽監督はシタール奏者の巨匠ヴィラーヤト・カーンが務め、演奏会以外の場面でも有名演奏家が多数出演している。【日本劇場初公開作品】
ペルーで、100年前に絶滅したはずのカカオが見つかった。偶然の発見だったけれど、そこには、静かに続けてきた人たちの時間があった。最初はカカオを追っていたはずが、気づけば人間を追いかけていた。出会った声、そこにある現実は、すぐには変わらない。それでも、人はちゃんと見ている。うまくいかない日々の中にも、偶然みたいな奇跡は、確かにある。これは、本当にあった奇跡の物語です。
実在した芸人たちの事故物件のエピソードを基に構成され、絡み合う3つのホラーストーリー。夢を追い、配信で笑いを取ろうとした若者たちが迷い込む、“死者が残した真実”。笑えるはずの“ネタ”が、いつしか取り返しのつかない恐怖へと変貌する――。『劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人』シリーズ最新作。今度の舞台は、母娘が命を絶った曰くつきの一軒家。その扉の先で、あなたも“笑えない現実”を目撃することになる…。
親友たちと夏のクレタ島で過ごす、特別な卒業旅行。絶対に最高の夏になるはずだった。タラ(ミア・マッケンナ=ブルース)、スカイ(ララ・ピーク)、エム(エンヴァ・ルイス)の3人は、卒業旅行の締めくくりに、パーティーが盛んなギリシャ・クレタ島のリゾート地、マリアに降り立つ。自分だけがバージンで、居ても立ってもいられないタラ。初体験というミッションを果たすべく焦る彼女を尻目に、親友たちはお節介な混乱を招いてばかり。タラは、バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、一人酔っぱらい、彷徨っていた。そんな中、ホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くのだが―。
熱くなることがカッコ悪いと思われるようになった1980年代。ビデオの普及によって人々の映画館離れが進む中、若松孝二はそんな時代に逆行するように名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げる。支配人に抜てきされたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞めて地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをしていた木全純治で、木全は若松に振り回されながらも持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。そんなシネマスコーレには、金本法子、井上淳一ら映画に人生をジャックされた若者たちが吸い寄せられてくる。
DVシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生・ジギー。社会奉仕に身を捧げる母親と、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子は、いまやお互いのことが分かり合えない。しかし彼らの日常にちょっとした変化が訪れる。それは、各々ないものねだりの相手に惹かれ、空回りの迷走を続ける“親子そっくり”の姿だった……!親子間のジェネレーションギャップや、理想と現実の食い違い。誰にとっても身近なテーマを描く中で、母と息子、それぞれの失敗を経てたどり着くお互いへの想いとは?見終わったあと、大切な誰かを抱きしめたくなる、ハートフルムービー誕生!
テクノロジーを駆使する太陽の王国のクラエと、自然との結びつきを大切にする月の王国ブルーオの二人の秘密エージェントは、巨人によってその存在を脅かされる魔法の森に派遣されている。クラエはオオカミにキツネのしっぽ、ブルーオはクマにライオンのしっぽ、ホタルの目を持つ不思議な姿をしている。二人は正反対の世界からやってきて、全く異なる文化を持ち、一世紀にわたって対立を続けていた。二人が探しているのは、森を救うという「ペルリンプス」だ。光として森に入り込み、様々なエネルギーをもたらした。しかし巨人の支配が始まり、だれもがペルリンプスの存在を忘れてしまっていた。反発しながらもペルリンプスの手がかりを探して、二人は協力し合うことにする。音と光に導かれ、たどり着いた場所にはカマドドリのジョアンという鳥の姿をした老人がいた。老人はかつて巨人だった時のことを二人に語り始める。そしてペルリンプスに呼ばれてこの森に帰ってきたことも…。老人は家へ帰るよう二人を諭し、「出会いの場」へと導く。最初に出会った場所に戻り、ペルリンプスを探し続ける二人に、突然巨人のサイレンが鳴り響く。残された時間はもうない。大きな波が森を破壊し飲み込もうとしていた…。そして物語は思いがけない結末にたどり着く。そこに隠された現代への問いかけとは?
吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション”。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった…。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描く。
エロティシズムだけではない、多彩な表現内容、技巧、その創造性!葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ春画。彫り・摺りの高度な技術も投入され、「美」「技」において超一級の芸術と呼べる作品が数多く生み出されたが、時代が江戸から明治に変わると“わいせつ物”として警察による取り締まりの対象となり、日本文化から姿を消してしまった。性別を問わず楽しめるアートとして再評価の機運が高まったのは、つい最近のこと。春画に描かれる表現は、もはや性愛だけにとどまらず、驚くほど多彩。“笑い絵”と称されユーモアをもって描かれる「生命」そのものの魅力に引き込まれずにはいられない。100点以上に及ぶ春画と、国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる「性」と「生」を発見する驚きのドキュメンタリー。
フードデリバリー配達員、シンガーソングライター、広告クリエイター、カメラマン……東京でもがく13人の若者たちの常を追った群像劇。「スパゲティコード」(解読困難なほど複雑に絡み合ったプログラミングコードの意)のようにこんがらがった彼らのドラマは、リアルタイムに更新され、解きほぐされ、やがて1本の線へと変化していく。倉悠貴、三浦透子、清水尋也、八木莉可子、土村芳、ゆりやんレトリィバァら多彩なキャストを通して映し出されるのは、まるで私たちの鏡像。誰かとつながりたくて、夢を諦められなくて、この街のどこかに居場所を探している――。エモーショナルな映像×リアルな心情が、共感を増幅。飾り立てた “キャラ”とは違う、本当の自分がここにいる。
「あした、授業参観いくから」「えっ…」同じ会話が五つの家庭で繰り返される実験的短編映画。坂口則子(片岡礼子)は実直な中学英語教師。担任のクラスには様々な生徒がいる。両親が共働きで優等生の光。母を亡くしたが明るい性格の亜輝菜。裕福だが怠惰な一馬。母がだらしないので家事を担うゆかり。荒っぽい父におびえる涼太。授業参観の日、教室に親子の想いが交錯する…。
ジョージア。1991年。ソ連からの独立が近づき、希望に満ちた<どんちゃん騒ぎ>で新年を迎える若者たち。しかし、その夢は叶ったものの、喜びは、新たな戦争ですぐに消えてしまう……そして、27年後。画家コスタは、祖父母の代からの古びた家の半地下に暮らしている。そこに集まるのは、かつての芸術家仲間たち。そこに、コスタの昔の恋人ニナが戻ってきて、コスタの絵を買いにきたアメリカ人コレクターが、なんと彼女に一目惚れ!さぁ、どうなる!?
初夏のある日、警察署に90歳を超えた一人の老人が甥っ子の刑事宛に訪れ、「人を殺した」と告白。老人は、太平洋戦争末期の特殊施設の話を始める。そこは、原爆開発を手掛ける博士や戦況を100%予知する男がいる、特殊機密施設。海軍の将校・蓬が、ハワイ生まれの日系人である米国の諜報員・津田を二重スパイとして雇い、施設に連れてくる。蓬は、ソ連に仲介してもらい、和平交渉を進めようと、日系ソ連人のソ連大使と陸軍将校の森本を施設に招こうと画策。方や米国は、津田の存在を怪しみ、同じく日系ハワイ人の田中を送り込む。
3人の美しき女性たちと繰り広げるエロティックな下宿ライフ! 母娘が二人きりで運営する下宿に暮らすことになった新入生のウンギ。 不慣れなソウルでの生活の中で、彼の唯一の楽しみはセクシーな母娘との密かな駆け引きだった。 ところがある日、故郷にいた清純可憐な初恋相手・スニが下宿を訪ねてきて…。
毎日は、ちょっと嬉しかったり、ちょっと悲しかったりの繰り返し。青春はまさに微熱…。女子高生のみずみずしいひと夏の物語を、映画初主演の堀田真由が繊細に演じる。17歳の若菜は、なにかと遠慮がち。家族や友達と平和に過ごしているが、時に微妙な温度差を感じて悩んでしまう。見えない進路、家族の期待、気になる元カレ。悩みを打ち明けられるのは、SNSで知り合ったOL・みずほさんだけで…。ぼくらのレシピ図鑑シリーズ第1弾ひょうご加古川編。
貧しいながらも、兄のジェロと2人でごみ収集の仕事をして生計を立てていたアンゲ。兄は、アンゲを学校に通わせて貧困生活から抜け出させようと、コツコツと貯金をしていた。そんなある日、アンゲはゴミ捨て場で出会ったダリオと恋に落ちる。兄のジェロは、ダリオとの交際に反対。しかし、アンゲは兄の想いを知りながらも、ダリオと秘密の場所で逢瀬を重ねていた。そして、ついにアンゲの妊娠が発覚、絶望したアンゲはある行動に出るのだが…。
1980年5月、韓国・光州で民主化を求める市民が戒厳軍に武力弾圧され、甚大な犠牲者を出した「光州事件」。あれから26年の時が流れたある日、事件の被害者遺族である3人が、とある計画のために集められた。その顔ぶれは、母を亡くし、現在は射撃の韓国代表として活躍するミジン。姉を失った警察官のジョンヒョク。そして、父を失い、その悲しみから統合失調症を患った母を抱えるヤクザのジンベだ。彼らを招集し、計画の首謀者として姿を現したのは、なんと元戒厳軍であったキム・ガプセ。彼の、そして彼らのターゲットは、他ならぬ「あの人」こと、事件当時の前大統領だった。ガプセの秘書であるキム・ジュアンの指揮のもと、前大統領を警護する私服SPや警察官による厳重な警備を突破し、彼に近づくための綿密な作戦が練られ始める。26年間抱え続けてきたそれぞれの思いが、今、復讐という名の計画となって動き出そうとしていた―。
裕福な家の一人息子だった桐木司(豆原一成)は、幼いころから自分を助けてくれた伝説の不良・村越に憧れ、家出。 族の戦国時代において最強チームの「陴威窠斗(BEAST)」に仲間入りを志願するも追い返され、逃げる途中で川中陽二(池﨑理人)に出会う。 陽二は、中村寿雄(山中柔太朗)、岩見エイジ(井上想良)とともに司に不良になるための心構えを教え、いつしか4人は仲間になっていく、 そんな4人に、弱小チーム「極楽蝶」七代目トシは、「廣島Night’s(ナイツ)」との抗争のためメンバーに加わってほしいと頼む。元ナイツの幹部である寿雄は、抗争を避けようと、ナイツのトップ・ヒロに会いに行き、怪我を負ってしまう。憤る司たちは、覚悟を決め、ナイツと極楽蝶の闘いがはじまる。
普通の青春を送るはずだった、女子高生・遠井さん。だけど、入学初日から運命が大きく動き出す―!ひとクセもふたクセもあるハチャメチャ男子・ジェルに気に入られ、謎の「青春ロマンス部」に強制入部!?部の活動内容は、「青春っぽいこと」「ロマンっぽいこと」を探すだけ。……のはずが、なぜか爆笑展開の連続に遠井さんのツッコミが止まらない!そしてまさかの動画配信まで始まってしまい―!?笑ってばかりと思いきや、とある事件が起こる?!?!スマホ片手にカオスで予測不能な学園生活が、今始まる!
80年代に活躍した伝説のアクション監督サム(森)は、撮影中の事故の責任を取って業界を去り、今は小さな整骨院を営んでいる。ある日、かつての盟友である映画監督から、新作のアクション監督を打診される。最後に一緒にやりたいという友人の願いを受け入れ、最近知り合った若く熱意のあるスタントマン、ロン(龍)を助手にするが、現在の映画撮影では昔のやり方は通用せず、かつてサムの弟子だった主演俳優のワイ(威)や制作陣は、全てを犠牲にしてリアリティを追求するサムのやり方に反発する。さらに忙しさのあまり、結婚式を控える娘チェリーとの関係性も悪くなっていく。果たして、映画は無事に完成するのだろうか…。
北の小さな町の漁師である善次(升毅)は、喧嘩別れをしてから一度も会っていない息子の光雄(和田聰宏)をがんで亡くす。東京で執り行われた葬儀にも出席せず四十九日を迎えようとしていたところに、光雄の妻の透子(田中美里)が娘の美晴(日髙麻鈴)と凛(宮本凜音)を連れて、善次の元を訪ねてくる。大事なことほど言葉にできない善次。かけるべき言葉を見失っている透子。世の中の音を言葉にしていく美晴。言葉にできれば、つながれる。家族の再生の物語。
第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働くカロリーネは、アパートの家賃が支払えずに困窮していた。やがて勤め先の工場長と恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営し、望まれない子どもたちの里親探しを支援する女性ダウマと出会う。他に頼れる場所がないカロリーネは乳母の役割を引き受け、二人の間には強い絆が生まれていくが、やがて彼女は知らず知らずのうちに入り込んでしまった悪夢のような真実に直面することになる…。
主人公のウェン・シャンは大学院まで進学しながら、脚本家として商業デビューが叶わず、不思議な同居人シャオインと暮らしながら、今は葬儀場での〈弔辞の代筆業〉のアルバイトで生計を立てている。丁寧な取材による弔辞は好評だが、本人はミドルエイジへと差し掛かる年齢で、このままで良いのか、時間を見つけては動物園へ行き、自問自答する。同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性など、様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと進みだす。
香港警察の刑事ベニー・チャンは、香港犯罪界のドンと疑うヴィクター・ウォンを捜査中に同僚のヤンを失い、一人娘のサマンサを託され面倒をみることに。9年後。引き続きヴィクターを追っていたベニーは、潜入捜査の失敗から住宅街に甚大な被害を与えたことで停職処分を受ける。その頃、マカオのカジノで働くサマンサのもとに現れたアメリカ人詐欺師コナー・ワッツはサマンサを巻き込んだイカサマにより大金をせしめて姿をくらます。サマンサの上司ウィリーは何としてでもコナーを探し出すようサマンサに命令、彼女はベニーに助けを求める。コナーが既にロシアまで高飛びしているとわかったベニーは、単身ロシアに乗り込んで彼を逮捕した。が、なぜか二人まとめて追われることになってしまう。逃亡先でさらに敵を作るコナー。怒り心頭のベニー。これ以上ないほど相性最悪なコンビは、巨大な犯罪に立ち向かうため、いや目の前の敵からとりあえず逃げるため、ありとあらゆる手段を使って目的地マカオを目指す。果たして、大逃亡の行方は!?
「傷にはいろいろある。見える傷だけじゃない」1938 年フランス、リー・ミラー(ケイト・ウィンスレット)は、芸術家や詩人の親友たち──ソランジュ・ダヤン(マリオン・コティヤール)やヌーシュ・エリュアール(ノエミ・メルラン)らと休暇を過ごしている時に芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズ(アレクサンダー・スカルスガルド)と出会い、瞬く間に恋に落ちる。だが、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活のすべてが一変する。写真家としての仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者のデヴィット・シャーマン(アンディ・サムバーグ)と出会い、チームを組む。そして 1945 年従軍記者兼写真家としてブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所など次々とスクープを掴み、ヒトラーのアパートの浴室でポートレイトを撮り戦争の終わりを伝える。だが、それらの光景は、リー自身の心にも深く焼きつき、戦後も長きに渡り彼女を苦しめることとなる。
CG一切なしの神秘的な自然の中で紡がれる伝承と解放の物語大きな川の上流、山間の集落で暮らす少年ユウチャ。父は林業に従事し、母は病に臥せっていて、老いた祖母と暮らしている。まだ自然豊かな土地ではあるが、森林伐採の影響もあるのか、家族は年々深刻化していく台風による洪水の被害に脅かされている。夏休みの終わり、集落に紙芝居屋がやってきて子どもたちを集める。その演目は、土地にずっと伝わる里の娘・お葉と山の民である木地屋の青年・朔の悲恋。叶わぬ想いに打ちひしがれたお葉は山奥の淵に入水、それからというもの彼女の涙が溢れかえるように数十年に一度、恐ろしい洪水が起きるという。紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも家族を脅かす洪水を防ぎ、さらには哀しみに囚われたままのお葉の魂を解放したいと願い、古くからの言い伝えに従って川をさかのぼり、山奥の淵へ向かう・・・
過去の未解決事件を専門に扱う「特捜部Q」に所属する警部補カール。そのカールの旧友で、同僚だったクレスチャンが自身の退官式中に銃で自殺。クレスチャンの手のひらにはカールの名前が。そしてその場にいた特捜部Qのローセは、自分自身のトラウマとなる過去の記憶と向き合うことになってしまう。カールとローセ、アサドは、長い間封印されていた、7年前の若い女子高生殺害事件に巻き込まれていく。公式には交通事故として棚上げされていたこの殺人事件は、地元警察と、更に若い女性の弟子たちが何年も失踪している謎の集団が関係していることが判明する。自らの命が危険に晒されるカールたち。隠された真実を解明できるのか!?
「疑いは絶対に晴らすから」そう言って立ち去った親友は、一週間後に変死体で発見された――愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに――。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
杭州市。最高峰の中国茶・龍井茶の生産地としても有名な西湖(せいこ)。そのほとりに暮らす母・タイホア(苔花)と息子・ムーリエン(目蓮)。父のホー・シャン(何山)は家を出て行方がわからず、10年になる。タイホアは山の美しい茶畑で、茶摘みの仕事をしながら、ひとり息子を育て上げた。ムーリエンはもう大学卒業の年だが、仕事がなかなか見つからない。ようやく見つけた仕事は詐欺まがいで、仕事は続かず、無職になってしまう。一方、タイホアも、茶畑の主人チェンと懇意になったことで、その母親の逆鱗に触れ、茶畑を追い出される。そんな時、タイホアは怪しげな「足裏シート」を販売するバタフライ社に出会う。その実態は違法なマルチ商法だった……。彼らに洗脳され、別人のようになってしまうタイホア。ムーリエンは、母をなんとか違法ビジネスの地獄から救い出そうと一線を超える決断をする……。この物語は、仏教の故事で、釈迦の十大弟子のひとりである目連が地獄に堕ちた母親を救う「目連救母」にヒントを得ている。
デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。ある時、屋上で偶然出逢った樂(らく)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第に惹かれていくが・・・。野良猫系女子の予測不能な恋の顛末とは!?酒井麻衣監督が贈る、ビザール(=風変わりな)ラブストーリーが誕生!
私ってズレてる?完璧のようにみえていた映画監督ジョヴァンニの人生。順調なキャリア、傍にはプロデューサーの妻、溢れんばかりの新作のアイディア。でも、そう思っていたのはジョヴァンニだけだった!チネチッタ撮影所で新作の撮影が始まると、畳みかけるようにジョヴァンニを災難が襲う。女優は大嫌いなミュールを履いてきた上に演出に口を出し、プロデューサーは詐欺師だったと判明、妻には突然別れを告げられる!映画は完成するのか?家族の愛をとり戻せるのか?変化の激しい時代に、ちょっと取り残されて、戸惑うジョヴァンニが見つけた人生で本当に大切なこととは?チネチッタ:ヴィスコンティ「ベリッシマ」フェリーニ「甘い生活」ウィリアム・ワイラー「ベン・ハー」「ローマの休日」など数々の名作が生まれたローマの映画撮影所。現在までに3000作以上が撮影され90以上の作品がアカデミー賞にノミネートされている。
いじわるで、嘘つきで、暴力的。そんな彼女に誰もが夢中になる!世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?
ザ・ビートルズのファンには周知の事実である、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれるプライベートな日々。ジョンとヨーコの個人秘書であり、プロダクション・アシスタントを勤めていた中国系アメリカ人、メイ・パンは、その時期、ヨーコの強い希望でジョンと過ごすことになった。50年の時を経て明かされる、18カ月間の真実の物語とは――。ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、写真を織り交ぜながら、メイ本人が若き日の自分とジョンとの忘れ難い日々を回想し、彼女の目で見た素顔のジョン・レノンが生き生きと蘇る。
銀行の差し押さえに遭い実家の農場を閉鎖したリサは、不本意ながらも町に進出した新興大手企業アグリテック社で働き始める。しかし、アグリテック社重役のダリアと従業員待遇についての話し合いでこじれてしまい解雇されてしまう。がんで闘病中の父親を抱え日々の支払いが嵩む状況のなかで、リサは生きていくためにダリアに謝罪して再びアグリテックで働き始める。一方、幼馴染みとの結婚を控えながらも仕事に勤しむダリアは、結婚して子どもを生み育てることが女性の幸せだと考える家族の価値観を押し付けられる憂鬱な毎日を過ごしていた。結婚しても仕事を続けたいという自分の気持ちを家族に伝えられず苦悩するダリアは、歌詞に心を込めて唄うリサの姿に次第に惹かれていく。
盲目の青年モハメド・アリはある夜、姉と一緒に歩いているところをチンピラたちに絡まれる。その時、アリが強烈なパンチを彼らにお見舞いした瞬間をボクシング・トレーナーのアカシュは見逃さなかった。彼は有望視していた弟子に見限られたばかりで、次の逸材を探す必要に迫られていた。インドに盲目のボクサーはいない。しかしウガンダやタイなどには性別を問わず視覚障害を持つボクサーが存在する。さらにはインドにもそういったハンデを背負いながらも活躍するアスリートがいることを知ったアカシュは、アリをボクシングに誘う。父は乗り気だったが母は猛反対。実は昨年、サッカー界がアリを誘ったが、まったく上手くいかなかった痛恨の過去があった。
アシュトンはある使命のため2300年から2023年の過去へと命がけでやってきた。孤立無援の彼は目的のため、ネット上で謎の預言者として活動を開始。これから起こる出来事を次々と的中させる預言者に人々は注目、マスコミも騒ぎ始める。当初は単なる配信者と考えていた警察も、預言された犯罪が実際に発生したことで重い腰を上げる。ベテランのマルコム刑事と新人のウェスリー刑事のコンビが謎の預言者の正体を突き止めるべく捜査を開始、預言された出来事が起こっていた場所の近くでは侵入事件が起きており、そのすべてをオリンスキー上院議員が所有していたことを突き止める。そんな折、新たな預言が配信され近くに待機していた警察によってアシュトンは拘束されてしまう。
造園家のケイレブには愛する妻のセリーヌがいるが、新進気鋭のデザイナーのフィオナとも情事を楽しんでいた。しかし、フィオナから「セフレのような関係のままなら別れる」と言われたケイレブは、2ヵ月で妻と別れると約束し、セリーヌの出張中にラブラブなデートをして過ごしていた。その後、出張から戻ったセリーヌが、産婦人科検診で妊娠の可能性が低いと告げられて悲観に暮れるなか、ケイレブの浮気とフィオナの妊娠が発覚。家を出たケイレブはフィオナと暮らし始める。2人は出産に向けて幸せな日々を過ごすも、離婚調停中のセリーヌはケイレブへの執着と、夫を奪っただけでなく自身が叶わない子どもを授かったフィオナへの嫉妬や憎悪で、放火など過激な行動を起こす。
週末を過ごすため、何も知らずに孤島へ渡った5人の男女。しかし彼らの休暇は、無残にも傷ついた死体を発見したことから悪夢へと変わってしまう。その島には、凶暴化した軍用犬が潜んでいた!恐怖を増幅させる血に飢えた獣の遠吠え。人を殺すために訓練された獣たちが今、襲いかかる!襲撃を受け、飛行機を失い、仲間に死傷者が出る中、彼らは決死の脱出に挑むのだが…。
SNS界のカリスマ、ビンス。彼が所有する孤島“ビンスの楽園”に、人気トップ5のインフルエンサーたちが招待される。浮かれ気分で集まった彼らに、翌朝ビンスが突きつけたのは衝撃の真実だった。15年前、この島では凶暴な犬の群れを題材にした映画が撮影されていたが、調教師が行方不明となり制作は中断。大量の犬は見捨てられ、今なお野犬となって島を徘徊しているという。そして始まる、悪夢のゲーム。島に潜む野犬を最も多く捕まえた者が勝者となり、島の所有権を得られるという前代未聞のコンペティションだった。弟コリンズとコンビを組むバイオレット
1976年。12歳の少年ジェームズは、父とともにネス湖で“それ”が目を覚ます瞬間を目撃する。次の瞬間、父は命を奪われ、ジェームズは顔に深い傷を負った。それから30年後。五大湖のひとつ、スペリオル湖で謎の死体が次々と発見される。未確認生命体を追い求め、動物学者となっていたジェームズは、あの日の怪物を探し続けていた。そして行き着いた場所こそが、この湖だった。父を殺した“ネッシー”は地底トンネルを通じて移動し、今なお生き延びていた。ジェームズは地元ガイドのジョシュと手を組み、ついに怪物と対峙する。湖畔の静寂を破る、恐るべき捕食者との戦いが始まる!
ある夏の午後、廃墟となった採石場でバーベキューを楽しんでいた4人の男女。地元出身で今は都会で暮らすアリシアとその恋人のブルーノ、彼女の幼馴染みのティンチョとトラという顔ぶれだった。採石場のあとには水がたまって大きな池のようになっていて、泳ぐのにもちょうどいい場所に。そこで4人はビールを飲みながら和やかに過ごしていた。だが、実はティンチョはかつて恋人だったアリシアへの思いを断ち切れずにいた。そんな彼女を見るティンチョの目つきで2人の仲を勘ぐったブルーノは嫉妬し、わざとアリシアとの仲を見せつける。一方のティンチョはトラと、都会者ぶるブルーノを苛立たせ、次第に場の空気は不穏なものになっていく。
28歳のピョートルは結婚目前。新居で暮らし始めるために禁煙して欲しいと、タバコを嫌う婚約者のバーシアに言われたことから、禁煙セラピーに通うつもりで、とある講座に参加する。だが、ちょっとした手違いから怪しげな自己啓発セミナーに入ることに。そこにいたカリスマ的リーダーからいきなり「ピョトレックと呼んでいいか」と言われたピョートルは、「禁煙しろというのは、タバコの楽しみを奪うことだ。それは快楽の制限だ」と妙な理屈をこねられ、戸惑いを隠せないでいた。しかも、参加していた男たちの話を聞いていると、そのリーダーは女性たちに蔑ろにされていることに憤り、彼らに「自分を変えろ」と煽っていたのだった。
トレーダーのキャサリンは面接で即採用され、CEOであるポールのビジネスパートナーとして働くことに。彼女の仕事ぶりは期待以上で、早くもポールのビジネスになくてはならない存在となるが、同時に2人はプライベートでも惹かれ合うようになっていく。しかし、ポールの元妻ジュリアが現れ、キャサリンを恫喝しながら牽制。以前、ポールのビジネスパートナーを務めていたジャッキーもキャサリンを逆恨みしている。さらには秘書のパムも、厚遇のキャサリンにどこか嫉妬しているよう。そんな中、パーティーで眠気に襲われ意識をなくしたキャサリンが翌朝目覚めたポールの邸宅で、ジュリアの死体が発見される。殺人の疑いをかけられたキャサリンは真相解明のため、独自に動き始めるが…。
かつては注目されていた小説家の荒木は知り合いの女性と飲みに行ったり、日々題材を探して街を歩いていた。ある日帰宅すると、別れた筈の恋人が現れて、うんざりした荒木は部屋を出て行く。そんな荒木を他所に地球はいつも通りに回っている。妹の就職祝いのため、久方ぶりに帰省するつくしとその彼氏。母とは喧嘩別れして以来の再会であったが、思わぬ来訪者が現れる。仲睦まじい夫婦の真二と陽子は妊活を始めると、ある事実が発覚する。真二は真相を確かめようと、故郷である宇和島へ旅立とうとする。その頃、決意を新たにした荒木は執筆を続けていくが、自身の現状を反映したかのように小説もまたこんがらがり、停滞していくのであった・・・
1627年、陰謀と宗教対立が渦巻くフランス。王妃アンヌをめぐる密事が火種となるなか、三銃士と行動を共にする若きダルタニアンの前に、仮面のような微笑を携えた女ミレディーが現れる。任務と私情を胸に秘める彼女は、宮廷と戦場を往還し、鍵と封蝋に隠された真相へ迫る。友情と忠誠、愛と裏切りが交錯する中、誰を信じ何を守るのか―。選択は刃のように鋭く、物語は第二章でさらに深まり、第三章へ向けて運命の歯車が大きく回り始める。
加山睦郎はかつてピンク映画を撮っていたが、今は妻の千恵と幼い娘を養うため小さなAV製作会社を経営している。刺激ばかりを求められるAV業界に肌が合わなくなってきていた矢先、睦郎は学生時代に撮影した未完の8mm映画を偶然発見する。そして「また自分で映画を撮りたい。あの頃の自分に戻ってみたい。」という衝動に駆られる。
マニラから離れた田舎町に住む従姉妹のクラウディアとディヨーサは、それぞれの夢を抱きながら、つつましくも明るい日々を送っていた。クラウディアは、マニラの大学への合格通知を手にしていたものの、貧しい家計では奨学金なしには進学は叶わない。一方、幼い頃の事故で言葉が不自由になったディヨーサは、洋裁の仕事で家計を支えながらも、どこか満たされない思いを抱えていた。そんなある日、町に移動遊園地がやってきた。早速遊びに出かけた二人だったが、そこでディヨーサは、アトラクションの運営を手伝う青年、ディエゴと出会う。彼の優しさに、ディヨーサはたちまち惹かれ、二人はやがて恋人となる。クラウディアもまた、遊園地のオーナー、ラファエルから声をかけられる。ラファエルは、クラウディアの美貌に目を奪われ、彼女にたくさんの贈り物をした。彼の言葉巧みな誘いと、初めての甘い誘惑に、クラウディアは満更でもない感情を抱き、勢いと、どこか抗えない引力に導かれるようにラファエルと関係を持ってしまう。その後、ラファエルはクラウディアに遊園地でのアルバイトを提案する。大学進学のためにお金が必要だったクラウディアは、その申し出を喜んで受け入れるのだが…。
国境近くの渓谷で行われた麻薬取引――実はFBIとDEA、二人の潜入捜査官によるおとり捜査だった。グリフ(FBI)とアボット(DEA)は互いの正体を知らぬまま敵として対峙するが、突如現れた謎のスナイパーが取引相手を次々と撃ち倒し、現場は一瞬で戦場に変わる。援軍ゼロ、信頼ゼロの極限状況で、極秘データを守りながら、銃弾の雨降る渓谷を突破しようとする。反発する二人が生き残るためだけに手を組む、命懸けの脱出劇――銃弾と心理戦が交錯する激アツ・バディアクション!
バレエが大好きなマリーは母親と二人暮らし。かつては裕福な暮らしをしていたが、亡き父の借金の代わりに質屋のラッターと結婚させられそうになる。その夜、マリーは不思議な魔法によって小さな体に変身。ラッターが残していったくるみ割り人形には命が宿り、マリーの古いおもちゃたちも動き出す。実はくるみ割り人形のジョージはある国の王子で、その王国はネズミに支配されていた。彼らは力を合わせてネズミを倒し、王国を取り戻そうとする。
大規模な太陽フレアにより、すべての電子機器が制御不能となり文明が崩壊した世界。とある山間の小さな村では、大地の実りの恩恵を受け、人々は自給自足で自然と調和して暮らしていた。豊潤な資源を守るため、唯一村の外と通じるトンネルを塞ぎ、ならず者の侵入を遮断している。そこに住むニーナは12年前、あの大災害の日に生まれた少女。しかし、幼い頃から彼女の周囲では奇妙なことが起こり、村人たちは彼女を“魔女”と見なしていた。ある日、フォスコと名乗る一人の男が山を越えて流れ着いて来る。予期せぬ訪問者に困惑する村人たちであったが、食に飢え疲れ果てたこの旅人を受け入れることに。そして、この村の生活に男が馴染み始めたと思われたある晩、突如、封鎖されたトンネルが爆破され、押し寄せたならず者たちの集団が略奪や殺戮と悪の限りを尽くし始めるのだった。
第二次世界大戦の激戦が続く1944年。戦地フランスで脚を負傷し、帰国した米軍兵士ジーン(ジェイク・アベル)は、婚約者であるOSS(戦略情報局)の工作員ペニー(ブリアナ・ヒルデブランド)とともに、ペニーの伯父ボブ(ジョン・キューザック)と伯母モード(ミラ・ソルヴィノ)が暮らすマサチューセッツ州の人里離れた屋敷に赴く。実はペニーが知らないところで、ジーンはOSSから極秘任務を与えられていた。ノルマンディー上陸作戦に関する機密文書が盗まれ、それをナチスへ渡そうとするスパイが屋敷の周辺に潜伏している可能性があるというのだ。霧が立ち込める森深くにたたずむ屋敷で、ジーンは独特の雰囲気を持つボブとモードに出会う。ペニーの父親がアメリカでのファシズム推進活動により国外追放されて以来、2人は彼女の唯一の肉親だった。屋敷にはもう1人、謎めいたベルギー人移民ヴィクター(ルーリグ・ゲーザ)が暮らしており、彼の過去と態度には不審な点があった。ジーンは独自に調査を進め、ヴィクターの部屋で怪しい無線機を発見する。ジーンはヴィクターへ疑いの目を向けるが、そんなジーンの態度をペニーはよく思わない。そして、ボブとモードが数日間、屋敷を留守にしている間に、真実に近づいた使用人のジョックとジョスリンが遺体で発見される…。機密文書の受け渡しの時は刻々と迫っていた。誰を信じるべきか分からない状況の中で、ジーンとペニーは戦争の行方を左右するスパイの正体を突き止めねばならない。次第に明らかになる真実と、最後に2人が選ぶ道とは――?
新米記者「シギョン」は偽宗教団体に潜入取材を行い、特別な儀式に招待される。教徒たちは次々と願い事をし、捧げ物を差し出す。やがて「シギョン」は、その捧げ物が人間の身体の一部であることに気づき衝撃を受ける──目、鼻、口…身体の一部にまつわる6つの物語!すべての身体が揃うと、原始的な恐怖が目覚める!
新人消防士のチョルンは、ソウル市の西部消防署に配属される。初出勤の日、隊員たちへの挨拶もそこそこに火災現場へと出動するが、訓練とは違う実際の現場に戸惑い、隊員たちの足を引っ張ってしまう。落胆するチョルンだったが、厳しくも優しい隊員たちの助けもあり、日々の経験を経て消防士として成長していく。そんな中、3階建てのアパートで火災が発生し、チョルンらは現場へと向かう。しかし、火の手は瞬く間に広がり、懸命な消火活動も追いつかず建物は崩壊寸前だった。隊長からは撤収の命令が下されるが、班長のジンソプらは要救助者の捜索を続けていた―。