晩年を迎えた著名な作家ロビンは、長年連れ添った夫オスカーとの穏やかな生活を送りながらも、子どもを持たなかったことへの後悔を心の奥に抱えていた。そんなある日、かつての恋人ジムが若返りの治療薬“ノービス”を開発し、自らの体で効果を実証。30歳の姿でロビンの前に現れる。戸惑いながらも、失われた若さを取り戻せるという魅力に心を動かされ、ロビンはノービスの摂取を決意する。しかしオスカーは、「一瞬たりとも君との人生に後悔はない」と語り、ノービスを拒否。若さを取り戻せば、妊娠さえも可能になり過去の後悔をやり直せる。だがそれは、愛する夫を老いたまま置き去りにすることでもあった。やがて若返ったロビンは、新たな人生を手に入れたかのように輝きを取り戻していく。一方、自然に年を重ねることを選んだオスカーとの間には、次第に埋めがたい溝が生まれ始めるのだった。
有名ダンス大会での優勝を目指し、田舎から出てきたダンサーのローワンは、公私共にパートナーのノアとスタジオで練習に励む。しかし、大会1週間前でナーバスになったノアと息が合わず、「君とは出場できない」と告げられてしまう。ノアはすぐに新しいダンスパートナーを見つけ、恋人関係も解消した気になっていた。見返したいローワンは、新しい相手を探すも見つからず途方に暮れる中、適格なアドバイスをくれたスポーツジム経営者ウォルトに目をつける。元プロボクサーでダンス未経験の彼に、優勝賞金で経営難のジムを立て直す提案をし、即席ペアとして猛特訓を開始。果たして、わずか1週間で2人はペアダンスを完成させ、優勝を掴むことができるのか?
豪邸に暮らし、親から買い与えられた高級車を乗り回す高校生のエイデン。父親不在の家庭に育ち、母に甘やかされた末にドラッグに溺れた彼はある日、母親の通報で警察に逮捕されてしまう。刑務所に入りたくなければ、大物の麻薬ディーラーLLの逮捕に協力しろと言われたエイデンは、警察の潜入捜査に協力することに。高校のキャンパスで、ちょいワルなプレイクを相棒にドラッグを派手に売りさばくエイデン。周囲からは何不自由ない金持ちのわがまま息子に見えたが、実は走ることが唯一好きで、体を鍛え、走るトレーニングも続けていた。だが、捜査協力を迫られるなかでよりLLに近づくため、エイデンは次第に堕落し、より危険な世界へと足を踏み入れていく。
シアトルのマーケティング会社で働くケイトは、入社3年目を迎え、上司ジーナに昇進を直談判。しかし、遅刻の多さや注意力の散漫さを理由に却下されてしまう。だが、ジーナのいとこトーマスが経営するスポーツジムの立て直しに成功すれば、新たなポストを用意すると持ちかけられる。そのジムがあるのは、祖父の死後疎遠になっていた祖母ローズの暮らす田舎町。ケイトは祖母の家に滞在しながら、再建計画に乗り出すことに。一方、元沿岸警備隊員のトーマスは、軍隊式トレーニング“ブートキャンプ”を行う堅物で、SNSやWEB集客にも否定的。会員はたった1人しかいなかった。価値観の違いから衝突を繰り返す2人だったが、昇進を狙うケイトと、ジム存続の危機に直面するトーマスは、やがて協力して改革に取り組み始める。まずは競合ジムへ通い、人気の秘密を探ろうとするのだが…。
ホルヘは、弟ペラオの元妻ハナとともに、チリ北部アリカ近郊にある故郷カケナへ向かう道中、弟との過去を思い返していた。かつて兄弟は民間軍事会社の傭兵としてイラク戦争に従軍していたが、帰国後、ホルヘは港湾警備員として働きながら、戦争で負傷し車椅子生活となったペラオを支えていた。ペラオには9歳の息子フアンがいるものの、かつて妊娠中だったハナに暴力を振るって戦地へ逃れた過去があり、2人の関係はすでに破綻しており、父子も離れて暮らしていた。それでもホルヘは父子の再会を願い奔走するが、PTSDと後遺症に苦しむペラオは、やがて最悪の事態を招いてしまう。
オーストラリアの山間の町グレンブルック。毎年、オーストラリア・デーを祈念してこの地で開催される全豪ノーム大会には、世界中のノーム愛好家たちが、自分たちの庭に住み着いているノームを連れて集まってくる。そもそもオーストラリアのノームは囚人船や入植船などに乗ってやってきたという。“最初はシドニーに、やがて西の渓谷に移り住み、1850年代には金鉱の発見によってコミュニティも発展…”といった歴史もある。そんなノームたちが一斉に集う大会は6回目を迎える。ノーム・マスターの交代も行われつつ、ノームをこよなく愛する人々がその魅力を語り始める。
光も差さない暗闇の中で目を覚ました6人の男女。互いに面識のない彼らは、なぜここにいるのかも、直前の記憶も失っていた。その中には妊婦の姿もあった。やがて部屋に設置されたモニターが起動し、博士カスマと名乗る白衣の女性が現れる。そして彼女は、「誰かを殺せばこの部屋から脱出できる」と告げる。さらに制限時間内に殺人を実行しなければ、大切な人の命を奪うと宣言。最初に映し出されたのは、参加者の1人リチャードの妻だった。どこかに監禁された家族を人質に取られた6人の手には、銃や斧、日本刀などの武器が与えられていた。刻々と時間が追る中、リチャードは赤の他人を本当に殺せるのか、それとも別の道を探すのか。生き地獄のような状況が広がっていく。
2020年夏、東京オリンピックには200以上の国と地域から約1万5,000人の選手が集い、長年追い続けてきた夢の実現に挑むはずだった。しかし、新型コロナウイルスの世界的流行により、大会は史上初めて延期となる。1年後、東京オリンピックは開催され、多くの感動と熱狂を生みながら幕を閉じた。だが、その輝かしい舞台の裏で、選手たちは新たな現実と向き合っていた。目標を失った喪失感、社会との隔たり、そして長年背負い続けた重圧から解放された反動。オリンピックを目指すトップアスリートたちが抱える過酷なプレッシャーと、その先にある精神的苦悩を、オリンピック選手たち自身の証言を通して映し出す。
アメリカからアイルランドへ留学し、大学に通うエイミーは、リムリック・ホテルで22時から翌朝6時までの夜勤アルバイトを始めることに。初日の夜、彼女はお調子者の先輩アダムに振り回されながらも、受付業務や客室対応、ごみ捨てなど慣れない仕事をこなしていく。休憩中、エイミーは10年前にこのホテルで起きた惨殺事件について聞かされる。犯人は犠牲者たちの内臓をえぐり取り、自分の体へ塗りつけていたという異常な殺人鬼だった。不気味な話に怯えながらも朝を待つエイミー。しかしその頃、客室フロアで清掃係らしき女の姿を目撃する。しかし今夜、ホテルにいる従業員はアダムと自分だけのはずで…。
ニューヨーク・ブルックリンのアパートで、管理人&雑用係として7年暮らしているトム、30歳。大家のナットに怒鳴られながらも大麻を吸い、地元店のチラシをデザインしながら、その日暮らしの毎日を送っていた。「幸せか?」と聞かれれば、「いや、でも不幸でもない」と答える、そんな男だった。ある日、離婚したばかりの元ウォール街エリートのデイビスや、キャリア志向の女性コレットがアパートに引っ越してきたことをきっかけに、それまでお気楽な生活を満喫していたトムや周囲の友人たちの日常は少しずつ変わり始める。仕事や恋愛、結婚、これまで目を背けてきた現実が迫る中、やがてトムとコレットの間にも特別な感情が芽生え始めていく。
30歳を目前にして仕事も目標もなく、恋人にも浮気されて裏切られたロドニー。住む家さえ失いかけた彼は、あてもなく車を走らせた末にエンストし、身動きが取れなくなってしまう。気づけば携帯の電源も切れていた。仕方なく目の前の家から電気を盗もうとするが、家主の老女ジューンに見つかってしまう。ロドニーは荒れ放題の芝生の手入れや家の雑用を引き受けることを条件に、なんとか許しを得ることに。そんなジューンは夫を亡くして以来、一人暮らしを続けているが、酒に溺れた荒れた生活を送っていた。一方、週60時間も病院で働くジューンの娘オリーは、病を抱える母に薬を飲ませようとするもののうまくいかず、その役目をロドニーに頼むのだが…。
ダイヤ強盗の失敗により、重傷を負った犯罪者エディは病院へ搬送される。彼を監視することになった若き女性警官フランシスは、ベッドに拘束されたエディから事件の真相を聞き出そうとするが、コルデロは巧みに彼女を翻弄していく。だがその頃、奪われたダイヤを取り戻そうとする凶悪なギャングたちが病院へ侵入。閉鎖された病棟は逃げ場のない戦場と化し、敵同士だった2人は、生き延びるため危険な共闘を強いられるのだが…
伝説の短剣タガーを巡り、4人の女たちが闇の儀式を始めようとしていた。その様子を見つめる2人の男。今、聖と闇の戦いの幕が上がろうとしていた。一方その頃、マリクは友人ヒックスとバーで飲んでいる最中、魅力的な女性ドナと出会う。ヒックスにけしかけられ彼女に声をかけるものの、うまく会話を続けられず、自信を失ってしまうマリク。そんな彼の前に、見知らぬバーテンダーが突然現れ、「ドナと親しくなれるよう手助けしてやる」と持ちかけられる。その条件として、彼女の髪の毛1本を要求されるマリク。半信半疑のまま、“蜘蛛がついている”とうそぶいて髪の毛を手に入れたマリク。しかし次の瞬間、男は忽然と姿を消してしまう。すると翌日、突然ドナが彼の家を訪ねてきて…。
アメフトのスター選手ジョシュは、GPSもつながらない人里離れた山道で獣用のワナにかかり、足を負傷。たまたま近くで死んだ小鳥を埋めていた少女ヒラリーに助けられ、狩猟小屋へ連れて行かれて介抱される。しかし、病院へ行きたがるジョシュをヒラリーは拘束し、外へ出そうとしない。彼女は、小鳥の代わりに彼を“飼おう”としていたのだった。恐怖に苛まれたジョシュは、隙を見て小屋からの脱出に成功する。だが、辿り着いた先はヒラリーの家だった。今度は母アンジェラに監禁され、異常な母娘に翻弄されていく。娘はジョシュへの歪んだ愛情を募らせ、母はそんな2人の関係に異様な執着を見せ始める。一方その頃、恋人レクシーや仲間たちは、消息を絶ったジョシュの行方を追っていた。
クリスマスが迫るある日。キルト作家のエイミーは、1年間の助成金と個展開催の権利が与えられる芸術家支援“カサット賞”で、最終候補の4人に選ばれる。そんな中、消防士のリアムから、キルト教室の会場である市民センターが30日以内に消防設備を改善できなければ、施設の利用を停止すると通告される。一方、妹ローレンがクリスマスに結婚式を挙げることになったリアムは、亡き母に代わり、家族伝統のクリスマスキルトを完成させなければならなくなる。エイミーは、リアムが消防設備の修理を手伝うことを条件に、キルト制作の個人指導を引き受けることに。しかし施設に修理費用の余裕はなく、スプリンクラーの交換などに必要な2万ドルを工芸オークションで賄おうと計画するのだが…。
交通事故で両親を亡くし、独りになったオリビア。無職で鬱屈した日々を送る彼女にとって、同居人のオーロラは何でも打ち明けられる親友のような存在だった。しかし今、その固い絆は崩れ去ろうとしていた。“あの約束”を果たすまでは―。ある日、薬を買いに町へ出かけたオリビアは、高校時代の同級生アマンダと偶然再会する。苦手意識を抱いていた相手だったが、その夜開かれるというパーティーに興味を惹かれ、家で帰りを待つオーロラを気にしながらも、アマンダの家へ向かうことに。さらに翌日、オリビアはオーロラに隠れて、パーティーで知り合ったジョーとのデートへ出かけようとするのだが…。
カーラは1人娘メーガンを育てるシングルマザー。クリスマスシーズン、元夫クリスが婚約者スージを伴い、パリからカーラたちのもとに訪れた。そんな中、メーガンは母が独りでいることを案じ、“ママに恋人を見つけて”と、サンタへの願いを手紙に書いた。しかしその手紙が風に飛ばされ、偶然にもSNSで拡散されてしまう。その後、地元テレビ局のキャスター、チェットがこの話題を番組で取り上げたことで、カーラは思わぬ形で“恋人探し”をするハメに。戸惑いながらも様々な出会いを重ねていくカーラ。一方、キー局への昇進を狙うチェットは、カーラと会う機会を重ねるうちに、次第に彼女に惹かれていく自分に気づくのだが…。
クリスマス休暇で両親の別荘を訪れたティファニー。今年こそ、5年前に自分から振ってしまった幼なじみのブレットに愛を告白しようと決意していた。ところが別荘に現れたのは、婚約者マティルダを伴ったブレットの姿。思いがけない再会に、ティファニーは大きなショックを受ける。そんな中、偶然バス停で出会ったピーターもまた、元恋人ロレインを取り戻すためこの地に来たと知る。そこでティファニーは、お互いに恋人のフリをして相手の嫉妬心をあおり、復縁を狙おうと提案。さっそくピーターを“恋人”として別荘に連れて行く。しかしブレットはまったく動じる様子がなく、ピーターの元カノのロレインも新しい恋人とすっかりいい雰囲気。計画は思うように進まず、ティファニーは次第に焦りを募らせていく。
中国・上海在住のコピー・ライター、デヴィッドは作家を目指しながらも現在はアルコール依存症に陥り、自堕落な負け犬人生を送り続けている。そんな日常に焦燥感を覚えて久しい彼が、ある時、見知らぬブロンド女性にタバコを1本おごったことから会話が始まり、気がつくと一晩のガイド役を引き受けることになっていた。ネオンに照らされた美しい夜の上海。2人は道に迷いながらも、自転車に乗って目的地の廃墟にたどり着く。中に入り、かつて住んでいた人たちのことを想像しては思いにふけったあと、さらに地図を頼りに夜の上海を散策し続けては、“想像”という名の創作の翼を広げていく。だが、些細なことから仲違いが生じてしまい…。
第二次世界大戦も佳境を迎えた1944年。北大西洋を航行中のジョン・ナイト号が魚雷攻撃を受け、海に沈む。その船内には、ナチスの極秘情報を握る英国人女スパイ、ラルーが乗っていた。彼女はナチスに拉致され、第4収容所へ移送されるとの情報が、英国HQ第12戦闘機隊にもたらされる。これを受け、連合軍は“フェニックス作戦”を発令。マーフィ少佐率いる混成部隊を派遣し、ラルーと機密情報の奪還を目指すという、およそ成功の見込みの薄いミッションだった。だが作戦は、すでに収容所からの脱走に成功していたランド大尉ら2人の米軍捕虜をあえて再び収容所へ戻し、内部から暴動を起こさせるという大胆な策に出る。さらにジーナ率いるフランス・レジスタンスの協力を得て、作戦は一気に決行されるが…。
2歳の愛娘エミリーの子育てに忙殺される主婦カーニーは、かつての会社の上司から復職を勧められているが、なかなか時間が取れない。かつて情緒不安定に陥っていたことがある彼女は、夫ニックの不倫を疑って以来、夫婦仲もどこかぎこちなくなっていた。そんな折、大学を退学したという知り合いの青年マットがベビーシッターを買って出てくれたことで、カーニーはようやく復職を果たすことができた。しかし、ある時、マットの家を訪れたカーニーは、彼の机の引き出しの中から彼女の下着や写真などが出てきたことに驚愕する。糾弾されたマットは逆にニックの不倫を示唆し、カーニーもまたその証拠となる携帯を発見、再び情緒不安定に陥っていく。
2018年12月、登山家のアリはカーステンを誘い、現地の登山家カーンと共に、インド・ヒマラヤで最も人里から離れた谷にある未踏の氷瀑を探すために旅立つ。アメリカからインド・ニューデリーまで飛行機で22時間、そして危険極まりない切り立った崖沿いの悪路を車で65時間かけてスピティ渓谷へ。彼らの目的は地元に暮らす先住民とアイスクライミング運動を支援することだった。だが、現地に着いたものの、氷瀑どころか、氷すらなく、彼らの当ては外れてしまう。予想外のことが次から次へと起こる凄まじい旅。果たして登山家たちの思いは叶うのか?目指す氷瀑はあるのか?その様子をカメラは追っていく。
もともと役者を夢見ていたマックスは、今やハリウッドで敏腕タレント・エージェントとして多忙な日々を送っていた。そんなある日、亡き叔母から、カナダ・ブリティッシュコロンビア州オカナガンバレーにある、桃の果樹園を相続したという知らせが届く。両親からも好きにすればいいと言われた彼は、売却する気満々で現地へ向かう。しかし到着早々、近所に暮らす自由奔放な娘オリーヴが、果樹園の木に全裸で自らを縛りつける騒動に遭遇。早々に片づけてロサンゼルスへ戻りたかったマックスだったが、叔母が地元の人々に深く愛されていたことを知り、オリーヴやその兄と交流を重ねるうち、仕事に追われ続けてきた自分の人生を見つめ直し始める。
ブラジルの小さな田舎町。サッカー少年だったルーカスは、事故によって車イス生活を送っていた。1年ぶりに復学した学校でも、歳下ばかりのクラスに馴染めず孤独を抱える中、気さくに話しかけてきた少女ライースと仲良くなる。トラック停車場で朝食を売る母と祖母と暮らす彼女は、一度も会ったことのない父親の存在に複雑な思いを抱えていた。そんな中、父親の唯一の手がかりである写真のトラックを、16キロ先の旧道で見かけたという話を耳にしたライースは、ルーカスに父親探しを持ちかける。折しも父から電動三輪車を贈られたばかりだったルーカスは、彼女とともに小さな旅へ出ることに。書き置きだけを残して姿を消した2人に、家族たちは大騒ぎとなるが…。
セラピーを受けながらも盗癖を止められず、日常的にスリを繰り返しているベッキー。ある日、観光でアテネを訪れていた英国人刑事の財布とパスポートを盗んだことから、彼女は追われる身となる。逃げ込んだ電車の中で、ベッキーは一人の女性に強く惹かれる。彼女の名はミランダ。気まぐれで自制心に欠け、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れようとするベッキーは、その日からミランダを執拗に追い始める。セラピストから“ストーカー行為”だと警告されても、その衝動を抑えられない。一方、突然見知らぬ女に付きまとわれることになったミランダは、戸惑いながら街をさまよう。そして財布を盗まれた英国人刑事も、“英国の沽券に関わる”と意地になってベッキーを追跡していた。
5ヵ月前に母親が亡くなって以来、アンジェラは父親と幼い妹クロエ、反抗期の姉ベッカと共に暮らしていた。しかし、母親の死を引きずり精神が不安定だったアンジェラは、同級生と揉めて暴力を振るった動画が拡散されたことで自宅学習を余儀なくされていた。ある日、アンジェラは姉の様子が急激に変わり始めたことに気づく。最初は奇妙な言動だったものが、次第に異常な行動へとエスカレートしていく様子を見て、これはただの反抗ではなく何か得体の知れない力に取りつかれているのではないかと感じ始める。自分の軽率な行動で家族に迷惑をかけていることを気に病んでいたアンジェラは、家族との平穏な生活を取り戻すために奔走する。
黒人、ユダヤ人、ネイティブアメリカン、白人など、複数のルーツを持ち、ろう者でもある映像作家イーライ・スティール。彼は長年、“人種の違いは、それほど重要なのか?”という問いを抱えながら生きてきた。そんな彼には、メキシコ系の妻との間に、息子ジャックと娘ジューンがいる。複数のルーツを感じさせる外見のジューンに対し、ジャックは黒人として見られる容姿をしていた。そして、彼らが暮らすロサンゼルス第一学区では、学校入学の際、「第一人種」と「第二人種」の記入が義務づけられていた。さまざまな血を受け継いできたイーライは、“空欄”のまま提出できないか模索するのだが…。
救急救命士のヘイリーは、銃創を負った少女アシュリーを搬送中に亡くして以来、幻覚や悪夢に悩まされていた。救急車の後部で患者と向き合うことに恐怖を覚えるようになった彼女は、ある通報現場でドラッグに酩酊した男に刃物で切りつけられ、腕を負傷。本部から内勤と精神鑑定を命じられるも、上司の取り計らいによって現場へ復帰する。そんな中、自殺を図った末期の前立腺がん患者のドラッグクイーンから、「独りぼっちで生きるのはつらいだけ。終わらせてほしい」と懇願されたヘイリーは、ためらいながらも安楽死の注射を打ってしまう。到着時にはすでに死亡していたと報告し、一線を越えた彼女は、やがてドラッグの売人から安楽死薬を入手し、危険な世界へと足を踏み入れていく。
妻に去られ、カウンセラーの職も失ったデイブ。故郷へ戻った彼は、叔母パティの家で暮らしながら、保守的なキリスト教系大学の非常勤講師として再出発する。ある日デイブは、地元のLGBTQサポートグループが、ホームレスの若者向けシェルター開設のため資金集めを行っていることを学長から聞かされ、その実態を探るためグループへの潜入を命じられる。大学ではキリスト教の教義に基づき、同性愛を否定する教えを説く一方、グループ内ではゲイを装って潜り込むデイブ。しかし、そこで出会った人々、とりわけ亡き兄の遺志を継いで活動するリーダーのアリッサと交流を重ねるうちに、彼の中で長年抱いてきた偏見や価値観が、少しずつ揺らぎ始めていく。
幼い頃から不運に見舞われ続けてきた初老の男ウーゴが、“敗者のたまり場”と呼ばれるバーで、彼の上司でもあったオットの死と、その後の騒動をめぐって雇われた探偵を相手に、自らが巻き込まれた事件について語り始める。かつてウーゴは、一人の女デリアを愛していた。彼女がオットの妻とは知らぬまま誘惑され、次第にその魅力に溺れていく。一方、オットの右腕的存在だったミネッティは、やがて彼を押しのけて出世。さらにオットの三姉妹と手を組み、オットの家の財産を狙っていた。そんな中、デリアから助けを求められたウーゴだったが、実は彼女とミネッティが裏でつながっていたことを知り…。
アリソンは“甘辛”のペンネームで、シカゴ・トゥデイ紙に人気のグルメコラムを連載中。好評を受け、ハドソン出版から本名での出版を条件に書籍化の打診を受けていた。そんな中、三ツ星を狙う有名シェフのセブがシカゴにオープンしたフュージョン料理店“イスラ・ドゥルセ”を訪れる。そこで注文した、思い入れのある“ヒバリート”というサンドイッチが口に合わず、彼女は同店を酷評する記事を書いてしまう。人気店だけに反響が大きくネットで炎上し、連載は一時休載に。そこでアリソンはイスラ・ドゥルセの厨房で働き、それを生かした記事を書こうと決意。その頃、同店は酷評されたことで客足が落ち、不安を感じた副料理長が退店するなど、ピンチに陥っていた。
高級ブランド“サットン”のトップデザイナー、ジェスは上質なアルパカ毛糸を使った同社初のクリスマスセーターをデザイン。しかし完成品が上司の方針に沿わず、数百着もの商品廃棄を指示され、アルパカ牧場フラナリーファームとの契約も一方的に解約される。SDGs時代と逆行するやり方に納得できないジェスは辞職し、優勝すればブランド設立の資金を得て最高級デパートチェーンに出店できるファッションコンテスト“ランウェイ・トゥ・クリスマス”への応募を決意。締切まで6週間もない中、新作6着を制作するためフラナリーファームの経営者アンドリューにアルパカ毛糸の調達を依頼する。しかし、サットンから契約を切られたことで身売り寸前の苦境に陥っていて…。
恐竜が跋扈する廃ホテルを舞台に、恐竜vs人間、そして人間同士が命を懸けて争う闇のテレビ番組“ダイナソーホテル”。今回も優勝者には賞金1000万ドルが用意されるが、視聴率低下に危機感を抱いた制作側は、過去の優勝者たちを集めた“再会スペシャル”の開催を決断する。その招待メールは、第1回大会を生き延び、今は子どもたちと静かに暮らすシエナのもとにも届く。参加を拒む彼女だったが、子どもたちを拉致され、強制的にデスゲームへ引き戻されてしまう。8人の参加者の中で生き残れるのはただ1人。極限のサバイバルの末、勝利を掴むのは誰なのか?
NYで広告業に携わっていたステフは、10年連れ添った同僚で恋人のジェームズと別れ、人生を立て直すため友人ミアの住むマイアミへ移り住む。ミアの家に居候しながら職探しを始めたステフは、広告会社の面接に向かったはずが、階を間違え会社経営者ハリーが愛娘のために行っていた“家庭教師の面接”を受けてしまう。誤りに気づいて本来の広告会社の面接を受け直すも結果は不採用。だが、教師から広告会社へと転身したステフの経歴がハリーの目に留まり、“型破りな家庭教師”を求めていた彼から声がかかる。最初は気が進まなかったステフだが、ミアに背中を押されハリーの家を訪ねると、そこは高級住宅街に構える豪邸。出迎えたのは、愛らしい10歳のローザと9歳のベラ。何事にも前向きなステフは、思い切って住み込み家庭教師として働く決意をするのだが…。
高校生のジェーンは、幼馴染みのメリットと最近疎遠になっていることを気にしていた。関係を取り戻そうと、メリットが属する少し反抗的で成績の悪いグループに溶け込もうとするジェーンは、自分の頭の良さをひけらかすのを避け、健気に彼女たちに接し続けていた。そんなある日、風変りな教師アウンスパックからパワハラを受けたジェーン。彼女はメリットとともに学校側へ訴え出て、彼を解雇に追い込む。その後、グループの仲間たちと、別の教師が校内に隠しているウイスキーをいただこうと金曜の夜に学校へ潜入。誰もいない校内で楽しい時間を過ごすが、そこへ学校の伝承マスコット“金床のアル”に扮した何者かが現れ、巨大なハンマーを手に一同へ襲いかかる。
全財産をはたいて夢のマイホームを購入した婚約中のジュールスとライアン。幸せな2人は新生活に胸を躍らせていたものの、突然押しかけてきたジュールスの弟マックスが来たことで、なし崩しに3人での共同生活が始まってしまう。おせっかいな隣人ペギーの存在もあり、当初は楽しく暮らしていた3人だったが、次第に家の中で不可解な出来事や奇妙な気配を感じるようになる。ある日、ペギーが隣人ではなく、この家に囚われている幽霊の1人だったことが判明し、事態は一変。恐怖に耐えかねたジュールスたちは、霊媒師を招いてペギーたちを追い出そうとする。しかしこの行動がきっかけとなり、ジュールスたちも家から出られない状況に陥ってしまう。
パティシエのキャロルはクリスマスシーズン中に提供する新スイーツの開発に励んでいた。だが、シェフのイアンからはクリスマスらしさが足りないとダメだし。そんな折、偶然の出会いからキャロルはマックスという男性と恋に落ちた。すぐにでも家族に紹介したいと、マックスから実家で過ごすことを提案されるが、過去のトラウマからクリスマスが苦手なキャロルは、別の機会がいいと渋っていた。だが2人の関係を進めるため、さらには彼の母親が得意とするデザートのレシピを直接聞こうと、彼の実家へ。しかし、キャロルの前に現れたのは、クリスマスカラーに彩られたマックスの家族とクリスマスに命を燃やす彼の母親だった。歓迎ムードで過ごすはずの甘いクリスマスに、早くも暗雲が立ち込める。
セレブのライアナの個人秘書として馬車馬のように働いていたルーシー。有能で機転の利くルーシーは、新たな職探しのため、仮面舞踏会のためNYを訪れていたポメラシア王国のルパート王子の面接を受けることに。要人専用秘書の育成会社設立を目指す彼女は、試用期間中に舞踏会を成功させれば正式採用となることから、王子の課すテストや相次ぐトラブルに対処し、王子と側近ジェームズの信頼を得ていく。やがてルーシーは、気さくで優しい王子の素顔と、義務と伝統に縛られた立場を知る。舞踏会では、親の選んだ3人の候補から王子は花嫁を選ばねばならず、本人は乗り気ではなかった。互いに惹かれ合いながらも距離を縮められないルーシーと王子。そんな中、花嫁候補の1人によって、ルーシーは窃盗の濡れ衣を着せられてしまう。
ある朝、サンダース家に、前夜から連絡の取れなくなっていた息子ジェイクの訃報が届く。動揺する両親の前で、妹ペニーは、SNS上にアップされていた若者3人に暴行されるジェイクらしき人物が映った動画を発見。すぐさま父ジェットは校長や教育長、警察署長に映像を見せるが、すでに削除されていた。やがて発信者不明の使い捨て携帯から、ジェットのもとに暴行動画が送られてくる。映像の中の加害者は、同校のアメフト部員によく似ていたが、当局は彼らにアリバイがあるとして動こうとしない。納得できないジェットは犯人捜しにのめり込み、立ち直ろうとする妻との溝も深まっていく。そんな中、アメフト部員の1人が惨殺された遺体で発見された。それは、ジェットが疑っていた人物だった。
シットコム「ザ・メアリー・タイラー・ムーア・ショー」のルー・グラント役でブレイク。そのスピンオフドラマ『事件記者ルー・グラント』で人気を博したエドワード・アズナーは、映画『エル・ドラド』『JFK』、TVドラマ『ルーツ』、舞台、『カールじいさんの空飛ぶ家』などのアニメ声優として活躍し、5度のゴールデン・グローブ賞と7度のエミー賞を獲得。1981年からは映画俳優組合の会長を2期務めた。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにもその名が刻まれたエドの出演作や『アパッチ砦・ブロンクス』で共演したポール・ニューマンら名優たちとの思い出、ユーモアあふれるお茶目な人柄などの知られざるエピソードが、本人へのインタビューと関係者たちの証言から明かされる。
新進作家のリサは、パートナーのデイブが祖母から相続したという屋敷を訪れた。ネットもスマホもつながらない環境のなか、しばらくそこに滞在することになるが、初日の夜からリサの周りで不穏な出来事が起き始める。まもなくして、彼女は100年ほど前にニーブという女性が記した本を見つけ、それに触発された内容の小説を書き始めていく。だが、不穏な出来事も悪夢もエスカレート。やがて教会を追放されたという不気味な元司祭ジョージも現れる。ニーブの本の中には“森の中の洞窟に妖精が棲んでいる”と記されてあったが、そこでリサたちはかつての家の持ち主ブライアンの妻メアリーの墓らしきものを発見。そこには生き返りを願う儀式のための鐘が吊るされていて…。
父親殺しの罪で青少年保護施設から刑務所に移送されてきた18歳の受刑者アンドレ・ヴォルコフ。彼は父親が母親を殺した際に虐待を受け失明、さらに母親の遺体を埋葬する手伝いをさせられるという壮絶な過去を持っていた。そんな彼を、人間の心理を探る研究をしている精神科医パーキンス博士が被験者として選出する。当初は固く口を閉ざしていたアンドレだったが、パーキンス博士の努力によって、暴力とトラウマに満ちた過去を語り始める。研究開始から20余年、40歳となり抑えきれない激情に駆られたアンドレはついに行動に移す。脱獄した彼は裏社会へと潜り、犯罪者ネットワークの中で頭角を現していく。FRA捜査官の追跡を受けながら、アンドレは自らの運命と過去に向き合っていく。
未来から来たタイムトラベラーのノーマンは、予期せぬ事故により過去の世界へ取り残されてしまう。正体を隠しながら生き延びる術を模索するものの、技術の乏しい時代でのタイムマシン開発は難航し、絶望が徐々に彼の心を蝕んでいく。些細な行動が歴史を変えてしまう恐怖から、人々との接触を避けていたノーマン。だがある日、食料の配達に訪れた新人配達員ジェニファーと出会ってしまう。その瞬間、激しい眩暈に襲われた彼は意識を失い、幻覚を見る。時間移動が未来と過去の双方に深刻な歪みを生じさせていることを悟ったノーマンは、自力での開発を断念。2年半にわたり封印していたAIアシスタント、アニーを起動させるが…。
森で女性の遺体が発見される。彼女はサマンサだった。発見したのはジョキング中に通りかかったメーガン。彼女が部屋に戻ると、いたずら電話かそれとも本物か、サマンサと名乗る女性から不気味な電話がかかり、メーガンは震える。一方、女優の卵のミラはオーディション中にサマンサが死んだというメールを受信。親友の死にショックを受けていたが、そんなことにはお構いなしの監督がミラを侮辱する。その頃、サマンサがボランティアで訪れていた老女シャーリーは、毎週火曜日と木曜日に来るはずのサマンサが来ないと嘆いていた。彼女の息子トビーは「サマンサは死んだ」というがシャーリーは信じない様子で…。
目を覚ますと、身ぐるみを剥がされ、ゴミ置き場のような場所に放置されていた男。カネもパスポートも失った彼は、地元の男にテキサスまでの同行を頼む。ラフな格好の若い女は、宇宙人に出会いたいと願い、ヒッチハイクでロズウェルを目指す。脚本家志望の青年は、小銭稼ぎのためロサンゼルスのストリップクラブから女を乗せて走り出すが、行き先もわからぬままハンドルを握ることに。さらに詩人の男は、ユタ州で風変わりな2人の女が運転する車に乗せられ、ソルトレイクへと向かう。こうして、アメリカ各地を舞台に、さまざまな目的を抱え、あるいは行き先すら定まらぬままさまよう人々の姿が描かれていく。
世界がコロナ・パンデミックで混乱する中、昏睡状態から目覚めたスーザン。医療機器につながれていた彼女は、自身の置かれている状況が分からず、戸惑っていた。住んでいるマンションに人の気配はなく、愛する夫デヴィッドの姿も見当たらない。夫の行方を求めてマンションの探索を始めるスーザンだったが、食料品を漁るホームレスの姿を見た恐怖で部屋に引き返してしまう。その直後、上の階に住むウォルターという男性がスーザンの部屋を訪ねてくる。親切に振る舞う彼と言葉を交わしながらも、見知らぬ隣人に警戒するスーザン。不安定な病状による記憶の混乱とコロナ・パンデミックの不安に苛まれて何度も意識を失うスーザンは、病院に向かうため意を決して部屋を出るが…。
2014年、中南米ボリビアのラパス近郊に隕石が落下したことを機に、世界中にウイルスが蔓延し、人類は壊滅寸前に。4年後の2018年、オーストラリア・シドニーの感染症センターに何者かが侵入し、ウイルスを持ち出す。犯人は科学者のアダム。実は同じく科学者で恋人のビリーがワクチンを完成させたものの、人体による治験が許されなかったことから、アダムは自分の体にウイルスを打ち、ワクチンの効果を実験しようと考えたのだった。森の奥深くにキャンピングカーを使い、簡易的に作った実験室でスタートさせたアダムとビリー。だが、1日1日とアダムの体調が悪化したことからワクチンに効果がないと知ったビリーは、アダムに黙って偽薬を使い始める。
霊媒師のクレメンタイン。彼女はその能力を隠し、電話占い師として相談者の悩みを聞く仕事をしていた。ある日の深夜、“ジェームス・スミス”と表示された男の電話を受けた瞬間、彼女の頭の中に女性が殺されるビジョンが浮かび上がる。ジェームスから、殺人をほのめかす言葉を残され電話は切れるが、彼女はその電話が単なるほのめかしではなく、霊的なつながりを介して殺人犯と結びついているのではないかと考え始める。再びジェームスの電話を受けたクレメンタインだったが、今度は彼が死ぬビジョンを見てしまい、その運命を変えるべく協力してしまう。
3000年前の古代ギリシャ。アテネの姫ダフネは、哲学者ペリクレスと恋に落ちる。しかしその想いとは裏腹に冷酷だったダフネは、平民との身分の差の恋愛を拒絶。絶望したペリクレスは戦地へと旅立ち命を落とした。そんな息子の悲劇に激怒したペリクレスの母で魔術師のテオドラによって、ダフネは呪いをかけられ人魚になってしまう。ただし100年に一度、10日間だけ陸に戻り、ペリクレスの生まれ変わりを捜す機会を与えていた。時は現在、海沿いの町に暮らすトラビスは借金のカタで、クリスマスを前に大切なバーを奪われようとしていた。一方のダフネは、今度こそ人間の姿に戻ろうと願っていた。海から陸に上がった彼女はトラビス見るなりペリクレスの魂を感じ、彼のバーを訪ねるのだが…。
5世紀、ブリタニア。ピクト人を撃退するためブリトン人の王ヴォーティガンはサクソン人の兄弟を国に招き、ピクト人との戦いに勝利。やがてサクソン人は勢力を拡大、王の息子カティガンと王妃ロウィーナはサクソン人たちの兵を挙げ、自国の民と戦うヴォーティガン王に反旗を翻す。お互いの血を流しながらも和平に歩み寄ったかに見えたが、ロウィーナの策略によってブリトン人は壊滅的な打撃を受け、ヴォーティガンも生き延びたものの重傷を負ってしまう。その後、ヴォーティガンは、ロウィーナの弟ヘンギストによるブリトン人への迫害を知り、前王妃セヴィラたちブリトン人とかつての敵ピクト人たちの力を借り、奪われた自由と国を取り戻すため再び立ち上がる。
LAの犯罪組織のボス、ピネロの部下マックスはある日、ボスの右腕で殺し屋のセスに呼び出される。告げられたのは、ボスの妻ローレルを寝取ったうえに殺害したマックスの実弟ヴィンスを始末せよという命令だった。猶予は2日間。マックスは、身を潜めるヴィンスのいるモーテルへ向かう。血まみれで怯える弟は、バーでローレルに誘惑され、2ヵ月前から不倫関係にあったと告白。別れ話を切り出された末、衝動的に銃で撃ってしまったのだという。着替えや食事を用意し、弟とともに逃亡を決意したマックス。だが彼自身も過去に、ローレルの運転手をしていた際、彼女と男女の関係にあった。しかしセスに疑われ始めことを機に、マックスは、別れを告げたのだが…。
彼女にフラれ、不況のあおりで保険会社も解雇されたダグは、これを機に風景写真家になる夢に懸けようと決意する。森で静かに写真を撮ろうと、マサチューセッツ州セイラム北部で人気の宿“ブラック・スワン・イン”を予約。道に迷いながらも夕暮れ時に到着する。宿主は不在で電波も弱いが、歴史ある大邸宅と豊かな自然を気に入ったダグは、写真を撮り、本を読み、静かな時間を満喫する。しかしある朝、ジョギング中に石塔と鍵のかかった箱を発見。街で見かけた魔除けの五芒星と合わせ、この土地が1600年代の魔女狩りで悪名高く、宿でも1692年に残虐な殺人事件が起きていたことを知る。好奇心に駆られ箱を開けようとした時、奇妙な出来事が起こり始める。