「幻妖斎とか悪いやつ、おいらがやっつけてやるよ」(青影)ある日、飛騨の山奥でサルと遊ぶ少年・小太郎は、何者かに追われていた一人の忍者を助ける。その忍者は小太郎の祖父である飛騨忍者頭領の命令で、最近怪しい活動を始めた金目教を探っていた。事情を聞いて興味を持った小太郎は、持ち前の正義感から手伝いを申し出る。祖父は小太郎に忍者「青影」としての使命と武具を託し、栄の町にある明世寺を訪ねるように命じる。旅立った青影は、道の途中である村に立ち寄る…。
「しょせん貴様の腕では赤影をくい止めることはできん」(ガマ法師)青影はあかねと正太を連れて、栄にある明世寺までやって来た。そこには親のない子供の面倒を見る無元和尚や赤垣源之介、かえでなどがいた。青影はあかねと正太を和尚に預けると、栄の町に向かう。その頃、金目教を信じない村が次々と大ガマに襲われるという事件が起きていた。教主の幻妖斎は抵抗する村人を抹殺するよう、ガマ法師と一剣に命令を下す。一剣の娘・やまぶきは、父が無事に帰ることを祈って送り出すのだが…。
「このまま奴等をのさばらせておくわけにはいかぬ、天誅をくわえるのじゃ」(幻妖斎)仲間であるガマ法師こそ犯人とも知らず、やまぶきは赤影を父の仇と思い込んで復讐を誓う。その復讐心を利用しようと企む幻妖斎は、南蛮船を襲うための下調べをするようやまぶきに命じる。一方、奇妙な手紙を受け取った青影は唐国屋へと向かう。ここは影たちの集合場所なのだ。店の主カラクリ富蔵は、近々出航する南蛮船が狙われているという情報を赤影たちに伝える。その船には黄金五十万両が積まれているというのだ…。
「赤影、父の仇!!」(やまぶき)南蛮船警護の配置を知った幻妖斎は、鬼念坊とやまぶきに襲撃の仕度をさせ、客人である霞丸にも仕事を依頼する。南蛮船は足が速く、強力な大砲を装備しているので襲撃は出航前と考えられる。役人たちは大勢の警護で港を固めるが、襲撃は意外にも出航後だった。金目党忍者は鬼念坊の発する霧によって南蛮船を足止めして襲撃。駆けつけた赤影も霞丸に行く手を阻まれて苦戦を強いられる。この危機に現れたのは、第三の影・白影だった!
「神様ってお金かかるんですねぇ」(源之介)幻妖斎は上州屋の娘・ゆりを誘拐し、それを神隠しだと偽って金目教に金を献上させようと企む。一方、やまぶきはガマ法師が霞丸に殺されたと聞いたことから、父の死について疑念を抱くようになる。鬼面山へゆり救出へと向かった赤影は、洞くつの奥深くで倒れている娘を発見して近付くが、それは変装したやまぶきだった。赤影を父の仇と信じて戦うやまぶき。しかし幻妖斎は、彼女ごと赤影を抹殺するため、洞窟に爆薬を仕掛けていた!
「やつの剣は憎しみの妖剣、あれほどの使い手はめったにおるまい」(幻妖斎)栄の町では織田信長配下の侍が次々に辻斬りにあっていた。霞丸の仕業だ。彼はかつて信長に父母妹を皆殺しにされた香月家のたった一人の生き残り。霞丸と対決した赤影は、不思議な技に刀を折られて敗北してしまう。一方の幻妖斎は、警護が手薄になった隙を突いて、信長に献上するための栄銃を奪い取ろうと企む。今、栄銃を守っているのはただ一人、柳生新陰流の使い手・柳生宗厳という男だけだ…。
「しょせん一度は捨てた命!」(やまぶき)働き盛りの男たちが行方不明になる事件が、各地で多発していた。この事件の真相を解明すべく、変装した白影が囮となって罠を仕掛ける。一方、抜け忍となって逃亡するやまぶきは、道の途中で玄太という少年と出会う。聞けば玄太の父は、数日前から行方不明だという。やまぶきは父と二人きりで暮らしている玄太に自分の境遇を重ねて同情する。どうやら玄太の父は、金目教の隠し金山で無理やり働かされているらしいのだが…。
「飛騨の忍者、赤影参上ってか」(ニセ赤影)但馬屋が赤影に襲われ、拉致されたらしい。栄の町の会合衆に衝撃が走るが、実はこの事件、赤影たち影の忍者と会合衆の仲を引き裂こうとする幻妖斎の罠だった。赤影は山中で但馬屋を見つけるが、それはニセ赤影に化けていたくぐつの甚内だった。油断したところを甚内に斬りつけられ、谷底へと落ちてゆく赤影。幻妖斎は本物がいなくなった機会を利用して、ニセ赤影に栄の町を荒らさせる。その頃、本物の赤影はやまぶきによって助けられていた…。
「おまえたちにはさんざん痛いめに遭わされたからな…青影には死んでもらう」(邪鬼)信長の使者が栄の町を訪れ、会合衆に軍資金を差し出すよう恫喝をかけてきた。その使者が帰還途中、影一族を名乗る者によって殺されてしまう。怒りに任せて栄の町を焼こうとする信長に対し、明智光秀はまず犯人の影一族を始末するよう進言する。しかし今回の事件は、栄の町を支配するために影一族を抹殺しようと考えた、光秀と幻妖斎の企みだった。青影が幻妖斎配下の邪鬼に捕らえられ、これを救おうとした赤影にも危機に陥る!
「飛騨の赤影、ゆえあって信長公に会わねばならぬ」(赤影)光秀は軍資金を要求するため、栄の町へと進軍を始める。人びとは戦になるのではと怯え、町は混乱に陥ってしまう。赤影は事態を収拾するため、信長と直接会って誤解を解こうと決意する。しかし信長の居城安土城は、多くの侍と忍者が守護する鉄壁の要塞。さすがの赤影でも、警備の目をすり抜けるのは至難の業だ。果たして赤影は、無事に信長のもとへとたどり着くことが出来るのだろうか?
ご購入時から視聴有効期限内、視聴いただけます。 日本国内でのみ視聴可能です。日本国外からはご利用いただけませんのでご注意ください。