「桜木くんにはカヤの外にいてもらおうかな…(高頭監督)」全国大会に向け、ついに神奈川県大会決勝リーグの初戦、海南付属高校VS湘北高校の火蓋が切って落とされた。ベストコンディションの湘北に対し、王者・海南は一年生の信長がダンクを決めるなど、6対0で一気に引き離しにかかる。信長に対して自分が上だと思っていた花道は、あっさりとダンクを決めた信長にナメられていたと気付いて大激怒。リョータ直伝のフェイクで信長をかわし、鮮やかなシュートを決めることでやり返す。海南監督の高頭は、バスケを始めてわずか3ケ月の花道がここまで成長したことに改めて脅威を感じ、リバウンドも絶好調の彼に罠を仕掛ける。
「いつの間にか桜木がうちのムードメーカーになっていたな…(木暮)」前半残り10分、24対20でリードしていた海南は、新たに3年生の宮益を投入した。背も低く痩せており、どう見てもガリ勉タイプの宮益に困惑する湘北。だがそれは海南監督・高頭の巧妙な策略だった。宮益をつけられた花道は、これまでのライバルたちと正反対の弱々しい彼のせいで調子を狂わされてしまう。一転して絶不調に見舞われる花道。しかもフリースローが入らないなど、弱点という弱点を続け様に暴露されてしまう。そこで安西は花道をベンチに引っ込めて木暮を投入。チームの立て直しを図るが、その時にはすでに15点差のピンチに直面していた。
「骨が折れてもいい、歩けなくなってもいい、やっと掴んだチャンスなんだ…(赤木)」前半ですでに15点差をつけられた湘北。弱点を突かれ続けた花道がベンチに下がるなど、早くもピンチを迎えていた。そんな中、ひとり逆転への闘志をたぎらせていた流川は、時には強引とも思えるプレーで瞬く間に2ゴールを決め、アグレッシブに追撃体勢に入る。しかし赤木が足を負傷すると、大黒柱を失った湘北に再び不穏な空気が流れ始めた。赤木不在で不安はあるものの、その代打として再投入された花道が気合の入ったプレーを展開、そして点差を縮めようと淡々とゴールを決める流川の活躍がどうにか状況を支える。
「オレに今、できることをやるよ! やってやる!(花道)」足の捻挫で退場した赤木の穴を埋めようと、花道は張り切っていた。何としてでも全国大会に出たいという赤木の夢に触発され、「ゴリ直伝ハエ叩き」で海南のシュートをことごとく跳ね返す。さらにリバウンドも制した花道の活躍で波に乗る湘北は、流川の連続ゴールで点差を詰めていく。赤木がいないのが嘘のように海南を追い込んだ。そして流川の鬼気迫る活躍で次々とポイントを奪い、前半残り1分30秒の局面で5点差にまで詰め寄る。その頃、別の会場で武里と対戦していた陵南は、117対64で早くも一勝を上げていた。
「流川楓はすでにゲームを支配している!(弥生)」前半残り1分30秒でスコアは45対40と海南がリード。波に乗っていた湘北の中で、特に目覚しい活躍をしていた流川は、中学の後輩たちの声援を受けて闘志を新たにする。もはや会場すべての注目を集めていた流川は、三井やリョータも驚かせる勢いで次々と得点をあげ、ついには3点シュートで同点に追いつく。ここで海南はタイムアウトを取るが、どんな手段を尽くそうと今の流川を止める手立てはなく、前半終了時にはたったひとりで49対49で追いついてしまうのだった。そして後半、コートに戻って来た赤木が加わって湘北の反撃が始まる。だが、彼の足は完全に回復しておらず…
「牧のあれはすなわち勝ちへの執念、勝利への餓えだ!(赤木)」流川の活躍で同点に追いついていた湘北は、負傷で退場していた赤木を復帰させ、海南との後半戦に挑んでいた。入学以来、ずっと全国制覇にこだわり続けていたのに、チャンスに恵まれず緒戦敗退の苦渋をなめ続けて来た赤木。しかし今年は違うと、まだ痛みの残る足を酷使して海南にしがみつく。しかし海南も勝利への執念は変わらなかった。2年のシューター・神が、3点シュートを次々と決めていく。流川が必至になって同点まで持ち込んだスコアも、気が付くと73対63の10点差まで広げられてしまう。湘北は疲労もピークに達してピンチに陥り、危機を感じた安西はタイムアウトをとる。
「神奈川ナンバーワンを越えてやる!(花道)」後半ラスト10分で73対63まで差を広げられた湘北は、安西のタイムアウトによって救われた。体勢を立て直した湘北は、牧を赤木・流川・リョータ・三井の4人でマーク、花道が神につくという思い切った作戦に出る。体力の消耗が激しかったチームの中で唯一驚異的なスタミナを誇る花道は、与えられたフリースローで「変なシュート」と笑われつつも、下から投げるという独自のスタイルで確実に決めるのだった。後半もあと4分30秒を残して食らいつく湘北に対し、海南は宮益を出して再び花道封じにかかる。しかし安西はさらにリョータを宮益につけて粘ろうとした。
「倒せ、赤木! 牧を倒して来い!(魚住)」残り4分30秒で4点を追う湘北は総力戦に出た。すでに赤木も足の痛みすら忘れて、一歩も引かない激闘を展開。激突した意地と意地は4点差と6点差の間を行ったり来たりするシーソーゲームのまま残り2分まで粘りつづける。観客も水を打ったように静まり返り、息を殺してじっと展開を見守っていた。そんな中、意地でボールを追いかけていた流川が、体力の限界によって木暮との交代を余儀なくされてしまう。流川の最後の活躍でシュートが決められていたものの、依然シーソーゲームが続いていたことには変わりはない。残り45秒、流川に続いて三井の体力ももはや限界ギリギリだった。
「泣くな(赤木)」ラスト45秒を残し、スコアは90対86で海南がリード。体力の限界で退場した流川に続き、三井にも同様のピンチが訪れる。最後の気力をふりしぼって激突する両者。その最中、リョータからボールを受けた花道は、フェイクでゴール下に切り込み、牧を弾き飛ばしてダンクを決めた! ついに2点差まで追いつく湘北。逆転に望みをかけ、花道はフリースローから三井にボールを回して3点シュートを狙う。しかし無常にもボールはリングに当たり、リバウンドを制した花道が痛恨のパスミスを犯してしまった。そこで吹かれるホイッスル。この瞬間、湘北は一敗を喫し、花道は嗚咽した。
「昨日の試合は、きっと一生忘れられないよ。…だって、初めてダンクを決めた試合だもの(晴子)」衝撃的な敗北から一夜明け、次の試合に賭けた赤木たちは既に立ち直っていた。彼らは彩子の「がけっぷち」の書を肝に銘じ、これからはひとつも負けられないことを再認識する。ただ花道だけはまだ敗北のショックから立ち直れずにいた。そのせいで学校すら来なかった花道だが、晴子に励まされてどうにか気持ちを持ち直す。そして夜の部室で、やはり自分の体力のなさが敗北につながったのだと自責の念に駈られていた流川と、「オレのせいだ」「いや、オレのせいだ」といつもの殴りあいを展開。それでふっきれたのか、翌日の花道はボーズ頭で学校に現れるのだった。
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