計画どおりに朱絹をおびき出し、討ち取った左衛門。しかしそこへ阿福の家来衆がやって来て、左衛門を取り囲む。その中には、復活した不死の忍者、天膳も潜んでおり、罠にかけられた左衛門は家来衆に刺され、絶命する。そうとは知らない陽炎は天膳達の待つ旅籠へやって来る。その美しさに魅了される男たち。そして欲望をかきたてられた天膳は、家来衆の疑いをはらうためにと陽炎を犯そうとする。自分の能力を知る左衛門であるならば、こんなことはするはずがない、この男は本物の天膳だということに気づいた陽炎は、自分を強引に組み伏せるこの男を必ず討つべしと決意する・・・。
操を奪われてまで確かに討ち倒したはずの天膳が生き返り、阿福の家来衆により受けた負傷により身動きとれずに捕らえられた陽炎。陽炎を捕らえたということと、挑発する内容の立て札を使い弦之介をおびき出そうとする天膳。そして荒寺にて、半裸の陽炎を柱にくくりつけ、“伊賀責め”なる非道な拷問を続ける。陽炎の壮絶な悲鳴に耐えかね、「もうやめておくれ」と嘆願する朧だが、それを聞き入れるどころか、またも陽炎に見せ付けるべく、朧を手篭めにしようとする天膳。そこへ弦之介が現れる。対峙する弦之介と天膳・・・・。
荒れ寺の境内にて、天膳を討ち倒し、朧と向き合う弦之介。甲賀の頭領として、死んでいった仲間たちのため、「わしはそなたを討たねばならぬ。そなたも剣をとれ。」と言い放つ弦之介に対し、自らの目を塞いだこと、「あなたとは闘えない、わたしを斬ってほしい」と告白する朧。そんな朧の想いを知り、やはり斬ることはできないと、苦悩葛藤に苛まれる弦之介。そこへ、意識を取り戻した陽炎が涙ながらに恨みをこめた言葉をぶつけ、甲賀のために、わたしのために朧を討ってくれとすがりつく。しかし朧を討てないと確信した弦之介は、陽炎を抱き上げ、朧に別れを告げ、その場を去ろうとする。
陽炎が哀しい最後を遂げ、天膳は朧の破幻の瞳の力により、遂にその長くも壮絶な人生に幕を閉じた。そしてお互いを強く想い合いながらも、ついに対峙する弦之介と朧。見守るのは服部半蔵、響八郎、阿福とその配下の者たち。朧はすでにその目を開き、天膳に受けた傷が痛々しい弦之介を、哀しくも、決意を秘めた瞳で見つめる。この非情な争忍の決着は、果たして!?
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