有名なヘアメイクドレッサーだったパット(ウド・キアー)は、老人ホームで静かな余生を送っていた。ある日、弁護士が訪ねて来て、街で一番の金持ちであった、かつてパットの顧客のリタ(リンダ・エヴァンス)が亡くなったという。リタは「死化粧はパットに頼んでほしい」と遺言書に残していた。リタへの複雑な思いと、現役を引退した現実から、一度は申し出を断わるパット。しかし本能に突き動かされるように、老人ホームを抜け出すのだった。パットは街の中心部までの長い距離を歩き続ける。かつての恋人デビッドの墓も訪ね、行く先々の人たちとの出会いを通し、リタの遺言を叶えてあげたい気持ちが芽生えいくが、彼の心は揺れ動いていく―。
オレゴンの山奥で、孤独な男ロブはトリュフ狩りをする忠実なブタと住んでいた。ロブはトリュフバイヤーのアミールと希少で高価なトリュフを売買し、わずかな物資で生活していたが、ある日大切なブタが何者かによって強奪されてしまう。ロブはブタを奪還するためにポートランドの街まで下り、アミールと手がかりを捜す。ロブはブタの行方を辿る中、故郷でもあるポートランドで自身の壮絶な過去と向き合うことになる。
90年代、ニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の女上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。日々の仕事は、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。しかし、心揺さぶられる手紙を読むにつれ、飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナが電話を受けた相手はあのサリンジャーで…。
第2次世界大戦下。連合国空軍の女性パイロット、モード・ギャレットが、フールズ・エランド号と命名されたB-17爆撃機に乗り込んだ。高度2500メートルの上空で、モードは機の右翼にまとわりつく、謎の生物を目撃する―。そして、ある重大な秘密を隠し持つ彼女が、この爆撃機に乗った本当の理由とは……
連続殺人犯が、次の犠牲者となるはずだった女性と予期せず恋に落ち、予測不可能で危険なロマンスへと発展していく。
この映画は、医療過誤で告発されたステファン・ステファノフ医師の物語です。ステファノフ医師は患者の死につながり、大きなメディアスキャンダルが巻き起こります。同時に、医師自身の健康状態も悪化し、入院を余儀なくされます。若く野心的なジャーナリスト、アントニアは、調査を通してステファノフ医師の人生と医療行為の断片をつなぎ合わせようとします。彼女は、医師と患者の娘という二つの視点から真実を探ります。
暗く冷たい雨が降りしきる近未来の港町。心優しい大道芸人で怪力の男ワンは、「一つ目教団」と呼ばれる新興宗教団体に弟をさらわれてしまう。教団は、夢を見ることができない天才クローン人間クランクに夢を見せるため、子どもたちの頭の中から夢を抽出する実験を繰り返しており、その目的で子どもたちを誘拐していた。途方に暮れるワンは、孤児たちの窃盗団を率いる少女ミエットと出会い、彼女はワンと共に弟の行方を追うことになる――。
ファッションモデルのケリー=アンヌは、少女たちを拉致・監禁・拷問し死に至らしめたとされる連続殺人犯ルドヴィク・シュヴァリエの裁判に執着していた。彼女はなぜ彼に惹かれるのか。審判の先に彼女が見たものとは――。殺人鬼を美化する社会へ警鐘を鳴らす社会派スリラー。
1976年、アメリカ建国200周年を記念する撮影でモデルを務めるラケルはガールフレンドと共に撮影現場で向かう途中で車が故障。偶然見つけた廃鉱山に立ち寄るがマスクを被った男たちに襲われる。一方、ラケルの到着に待ちくたびれた撮影クルーたちはメイク担当のサンシャインに代行を頼み撮影を決行。撮影後にサヴェージという名の廃墟を訪れる。そこに現れたのはママ・バーディーを名乗る女性。さびれながらも雰囲気のある町の中をそれぞれ探索する撮影クルーたち。だが、何者かの手にかかり一人、また一人と残虐な死を遂げる。そこは、マスクを被った殺人鬼が巣食う町。血の惨劇が今、幕を開ける!
ブラックウッド製薬の新薬治験に参加したクレア。参加者は彼女を含め男女7人。不安を抱えながらも、クレアは二重盲式(ダブル・ブラインド)の検査をこなしていく。しかし、薬を飲んだ被験者たちは数日間に渡って眠れなくなり、脳の炎症や免疫系の異常も見つかるが、会社は破格のボーナスを提示して治験を続行。そんな中、眠りに落ちたアリソンが突然もがき苦しみ、大量出血の末に息絶えてしまう。悲惨な死に様に一同驚愕するが、更には安全侵害が発生したと施設が24時間の完全封鎖となる。そして、医学生のアミールが様々なデータを考え合わせ、「眠ったら死ぬ」という事実に辿り着く。眠らずに24時間を乗り越えての脱出を目指すが、不安から疑心暗鬼となった被験者たちには様々な思惑が芽生え始める。
ミーナ姫は、父王の決めた結婚を拒み、自分の意志で青年ロナンを選ぶ。だが結婚式の日、邪悪な魔術師ケザボルが竜を操り、ミーナを連れ去ってしまう。王は「娘を救った者と結婚させる」と告げ、勇敢な戦士たちが挑戦を名乗り出る。一方、剣も武器も持たないロナンは、本で学んだ知識と知恵だけを頼りに、愛するミーナを救うため危険な城へ挑んでいく。囚われたミーナもまたプリンセスの仲間を助けながら、自ら脱出の機会を探し、未来へ向かうための新しいプリンセスファンタジー物語。
舞台はアメリカ南部の田舎町。薬物依存の蔓延と貧困にあえぐ住人たち。そんな住人たちに寄り添う保安官。彼が目をかける若者シェルビーも貧困に苦しむ一人。車の整備工をしながら妻と娘と慎ましく暮らしていたが、義理の兄から、大金になる、と薬剤を扱う診療所への強盗を持ちかけられる。気乗しないものの家族を救うためと加担。なんとか金の強奪には成功するが、その金は都会のマフィアに渡るはずの金で、この事件に関係するあらゆる者を消すため、ヒットマンが町に送り込まれる。一緒に強奪を行った義理の兄も殺され、次々に粛清されていく町の住人。シェルビーも金を奪った代償としてヒットマンの手助けを強要され、罪を重ねていく。たった一度の過ちが彼の運命を大きく変える。そして、保安官は再び、町に平和を取り戻すことが出来るのか!?
新たな世紀を迎え、漠然とした未来への期待に溢れていた2001年。三峡ダム建設により建物が解体され、長江で100万を超える住民たちが移住した2006年。目覚ましい経済発展を遂げ、地方都市も都会化したコロナ禍の2022年......。チャオは山西省・大同(ダートン)を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節(フォンジエ)を訪ね、ビンは仕事を求めて奉節からマカオに隣接する経済特区・珠海(チューハイ)を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同へ――。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。21世紀を22年かけて旅するチャオはどこにたどり着くのか――。仕事もなく、道路は舗装されておらず、北京との格差にあえいでいた街が、22年の時を経て、ビルが立ち並び、グローバル化され、若者たちは世界の都市と変わらぬ娯楽を享受するようになる。二つ折りの携帯電話はスマートフォンに、SF世界だったAIロボットはスーパーマーケットで接客をし、孤独な女性の話し相手に......。壊れゆくもの、消えゆくもの、再び構築されるもの。変貌し続ける街に飲み込まれながら、出会いと別れを繰り返す。時間は戻らない。だから、前へと進む。
ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送(ルビ:とくそう)」。天才的なドライビング・テクニックを持つウナがある日引き受けた依頼。それは海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶ(ルビ:にがす)こと。しかし、思わぬアクシデントにより依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目に。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官(ルビ:ヤクザ)、冷酷非情(ルビ:サイコパス)な殺し屋、さらには「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院までをも巻き込んだ、命がけの追走劇(ルビ:カーチェイス)が始まる――。
24歳のイネスは、これといった生きる目的も未来への展望もなく、毎日が憂鬱でしょうがないデンマーク人女性。そんなイネスが恋人ルーカスの出張に同行して訪れたノルウェーで、マリアという日仏ハーフの美しい女性とめぐり合う。ふたりの容姿はとても似ていたが、大阪からやってきたマリアはどこか謎めいていて、イネスにはない自信に満ちあふれていた。たちまちマリアに心酔したイネスは、雄大な自然のまっただ中で夢のような時間を過ごすが、不慮の事故でマリアが息を引き取ってしまう。ずっと「別の誰かになりたい」と願っていたイネスは、マリアの航空券とパスポートを携えて大阪へ旅立つ。そしてマリアの勤め先のナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、未知なる刺激的な人生を踏み出すのだが……。
1968年、ビートルズは音楽業界に革命を起こすべく新レーベル=アップル・レコードを設立、転換期を迎えていた4人の作品製作と共に新たなるアーティストの発掘に着手した。メリー・ホプキン、バッドフィンガー(アイヴィーズ)、ジェイムス・テイラーなど数多くのスターを輩出したが財政悪化・首脳陣の不仲そしてビートルズの解散等様々なトラブルによって崩壊の危機を迎える… 主な登場曲(全てダイジェスト) 「ターン・ターン・ターン」「悲しき天使」/ メリー・ホプキン 「アイ・ビリーヴ」「メイビー・トゥモロウ」/ アイヴィーズ 「嵐の恋」「ウィズアウト・ユー」「デイ・アフター・デイ」/バッドフィンガー 彼女の言葉のやさしい響き」「思い出のキャロライナ」/ジェイムス・テイラー 「ペニー・レイン」「ヘイ・ジュード」/ ザ・ビートルズ 「ヒア・カムズ・ア・サン」/ジョージ・ハリスン
ロンドン在住のオスカー・コリンズは堅物で独身、初老の科学者。そんな彼が住むアパートの隣に、美しいモデルの娘ペニー・レーンが引っ越してきた。ある夜、偶然にできた壁の穴からペニーのセクシーな姿を見たオスカーは瞬時に魅了され、研究よりもペニーを覗き見ることが日常となった。山積みの資料を放り捨て壁を剥がし、あらゆる箇所に穴を開けてひたすらペニーを追いかけるオスカーは幻想の世界で彼女の恋人となっていた...
同じ日に精神病院に送られた25歳のスミョンとスンミン。スミョンは19歳の時に母が自殺したショックで精神を病み入院。一方、スンミンは世界的なパラグライダーの選手だったが、家族との遺産争いに巻き込まれ強制的に入院させられた。異なる背景を持つ二人の青年が出会い、次第に友情を育んでいく。やがて2人は病院からの脱出を企てて、心の自由を求めて奔走する。果たして彼らが自由になる日は訪れるのか・・・
ある映画の失敗で芸能界を去ったトップスターのヨレは、現実から抜け出そうと南の島へ。その島で運命のように出会った韓国系富豪のジョナサンと恋に落ち、電撃結婚。新たな人生を夢みるヨレであったが、彼は支配欲の強いモラハラ夫だった。年月が過ぎ夫の仕事でソウルに戻ったヨレは芸能界復帰を目指すが、夫の妨害で夢は叶わない。失意に暮れるヨレは、向かいの家に住む熱狂的ファンの青年ボムと出会い、奇妙な共犯関係が始まる…。
新聞の長期連載漫画「マーヴィーラン」の作者であるサティヤ。気弱な彼は、人一倍負けん気の強い母の起こす騒動を収めるのに必死の毎日。そんなある日、住居のある地域一帯が開発対象となり、立ち退きを余儀なくされてしまう。新たな住処として提供された高層マンションに浮かれる一家だったが、そこは悪徳政治家ジェヤコディ一派が仕切る手抜き工事の元に建てられた「欠陥住宅」だった!サティヤは意を決して彼らに立ち向かうが、すげなく返り討ちに遭ってしまう。自らが描き続ける「マーヴィーラン=偉大な勇者」と己のギャップに、絶望の淵を覗き込んだその後―――奇跡的に生還したサティヤの耳元で、勇壮な「声」が鳴り響くようになる。その声はサティヤを「勇者」と呼び、ジェヤコディを「死神」と呼ぶのだった。果たしてサティヤは、真の「マーヴィーラン」として、民衆を苦しめる巨悪に立ち向かうことができるのか!?
地方のある高校で知り合ったイギョンとスイ。2人の運命的な出会いはグラウンドで始まる。運動場を歩いていたイギョンは、スイが蹴ったボールに当たって、うっかりメガネを壊してしまう。そんな偶然の出会いから、惹かれあうようになっていく2人。高校卒業後、彼女たちはソウルに移住し、イギョンは大学に進学し、スイは社会に出る。それぞれに異なる道を進み、新たな喜びが生まれるとともに、想像も出来なかった葛藤や、目をそらせない違いが生まれていく―。
シルバーレイクキャンプ場には、1978年の大火災でスタッフのウォーレン・コッパーが火を止めようと燃えながらも木を切り続けたことから、火を放置しているとドクロ頭の彼が斧を持って襲ってくるという都市伝説があった。1986年、同キャンプ場でそんな噂話をしていた若者たちが謎の殺人鬼に襲われる。それから5年後の1991年夏。スタッフのレクシーが目を離した隙にハイキング中の少年が死亡、オーナーのクルグが家族経営してきたこのキャンプ場は経営難も重なり、開発業者への売却が決定する。クルグが残務処理のために町に出た夜、スタッフの若者たちは最終日の夜をプールなどで過ごしていると停電が起き、斧を持ったドクロの覆面男が若者たちを次々と襲い出す。
手錠をかけられた男が、国防総省の職員たちに取り調べを受けている。すると「名前はサーバーグ?それともウォレスか?」と問われる。男は弁護士を呼ぶことすら認められず、“サーバーグ”だと名乗る。その後、2枚の写真を見せられ「彼らを知っているか?」と問われたサーバーグは、「彼らに誘拐された」と主張。男は仕事を得るために退役軍人のフリをしていたところ、実際の退役軍人ネイトとアルトゥーロに誘拐されたのだった。その後、男は2人に経歴詐称を咎められブートキャンプと称した拷問を受けていたところ気を失い、気付くと手錠をかけられていたと語るのだった。その時、男は国防総省の職員から、「我々が動くのは、国の安全に関わる時だ」と告げられ…。
アグスティーナは車椅子で生活しながら病床の父と暮らす画家で、彼女の家には若い使用人のガブリエルがいた。ガブリエルはアグスティーナに心を寄せており、彼女もまんざらではなかった。まもなく彼女の父が亡くなると、ガブリエルはアグスティーナを甲斐甲斐しく世話をし、彼女にささやかな幸せが訪れるが、次第にガブリエルはアグスティーナを束縛し始める。そんなある日、ラジオからの情報で地元出身の彫刻家が街で展覧会を開くことを知ったアグスティーナは「出かけたい」と話すが、ガブリエルは決して許そうとしなかった。仕方なく、アグスティーナは自分の描いた絵をガブリエルに持たせ、売り物になるか、彫刻家の彼女に判断してもらいたいと頼む。
薄暗い倉庫で目覚めたジョンは、奇妙なヘッドセットを装着した大男プロトと鎖で繋がれていた。周囲にはカイラと名乗る女性のほか、個々に鎖で繋がれた人々もいた。プロトはヘッドセットの光の色で制御され、色が変わると突如動き出して近くの女性を殺害。ジョンとカイラはなぜここにいるのかわからず、暴走したプロトにジョンは殺され意識を失ってしまう。一方、カイラが次に目覚めたのは暗い坑道だった。そこには“ジョンを覚えてる”と刻まれた岩とアンバーという女性の姿が。2人が揉めると謎の監視員に取り押さえられ意識を失う。目覚めると、今度はジョンとカイラがスポットライトの中にいて…。実は彼らは死刑囚で、何度も記憶をリセットされながらある実験に利用され、その一部始終を監視されていた。