1982年、メキシコシティの高級地区ラスロマス。実業家の夫との間に3人の子供に恵まれたソフィアは、高級住宅街にある美しい豪邸で満ち足りた生活を送っていた。セレブ妻たちのコミュニティに女王のごとく君臨していた彼女は、証券会社の社長を夫に持つ、垢抜けない“新入り”アナ・パウラの出現が気に入らない。だが、歴史的なメキシコの経済危機が到来し、富裕層を直撃。突如として、ソフィアの完璧な世界は崩壊し始める…。
イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティンは、ブルジョワの娘エレナに恋したことから文学の世界に目覚め、独学で作家を志すようになる。幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが…。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。
さまざまな人びとが行き交い賑わう原宿で、たった一軒残る銭湯・明治湯を継いだ英雄の前に、天使が現れる。天使は英雄を天国へ連れて行くために現れたのだが、カラフルな原宿の街に心を奪われて本来の予定よりも3日遅くなってしまったという。天使が原宿に強い興味を持っていることを知った英雄は、原宿のことをいろいろ教えるかわりに寿命を延ばしてほしいと交渉し、天使はそれをあっさりとOKする。天使は人間として英雄と人間の世界で生活することを決める。天国行きまでの時間に猶予ができ、英雄は安堵するが、その残り時間はわずか7日間だけだった。
「被告人を2年間の保護観察処分とし、150時間の社会奉仕を命じる」。対立する組のチンピラを叩きのめして逮捕されたヨンギは、とある療養施設で、右手以外の四肢がマヒしているジャンスの介助をすることに。法律事務所の代表を務める厳格で気難しいジャンスと、何事もいい加減なヨンギでは気が合うはずもない。だがある日、ジャンスは突然、こう切り出した―「お前を死亡保険金の受取人にする」。余命2か月と宣告された彼は、死ぬ前にやりたいことを実現したいのだと言う。金に目がくらんだヨンギは、ジャンスの望みを叶えてやるため、野球観戦にプールにと、行動を共にすることに…。
中年男パヴカは気難しい父ヴァシルと不仲だ。母は父へ「大事な話がある」とだけ電話で告げたのち亡くなった。父は母の最期のメッセージを知ろうと、霊能者の助言により森で一夜を過ごし、行方不明になる。パヴカは暴走する父を追いかけながら、家に残した妊娠中の妻が食べたがっている「マルメロのジャム」を探し回るが手に入らず、盗みを企てる。愛に突き動かされ奔走する親子のおかしくも愛おしいブルガリア発ヒューマンドラマの傑作。
単線列車の走る長閑な田舎。50歳独身のタカシには、夢も仕事も家もない。認知症の叔父の介護を条件に、本家に居候させてもらっている身だ。叔父が亡くなり、その息子のミツアキが帰ってくる。幼馴染のショウも交え、再会を果たす旧友三人。叔父の釣り堀を営みながら、楽しく過ぎていくタカシたちの生活。そんな頃、東京からある一家が引っ越してくる。田舎でのナチュラルライフに憧れ、古民家カフェ開業を夢見る一家。彼らはタカシの住む美しい茅葺の本家に目を付ける。タカシたちの平穏な日常は、徐々に崩れ始めていく。
雑居ビルの4階に位置したデリヘル。バブルを彷彿とさせるような内装の部屋で、さまざまな女性が肩を寄せ合って客待ちをしている。入店したばかりのカノウはそれを見て、小学生の頃にクラス会でやった『カチカチ山』を思い出す。みんな可愛らしいウサギにばかり夢中になる。嫌われ者のタヌキになんて目もくれないのに。
終戦直後、アメリカ軍の支配下にあった東京。瓦礫となった街で生きるためにアメリカ兵相手に体を売る女性たちがいた。家族や夫の命を奪ったアメリカ軍人を相手にする行為を人びとは蔑み、彼女たちはパンパンガールと呼ばれていた。孤児になった者、夫を失った者など、戦争によって行くあてがなくなった女たちが寄り添いながら、明るく前向きに力強く生きていく姿を描いていく。
映画監督ルイス・ブニュエルがサルバドール・ダリ、ガルシア・ロルカと共に古都トレドの秘宝を探索する
カルロス・サウラの創作の秘密と人生に迫ったドキュメンタリー。カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界3大映画祭で数々の受賞歴を誇り、作品の創作に励んだサウラは、私生活では4人の女性との間に7人の子どもをもうけ、自由奔放な人生を送っていた。自身の過去について語ることを好まず、絵を描くことと写真が好きだというサウラと、彼の家族たちとの語らい。そのシーンの背景に「カラスの飼育」「カルメン」「血の婚礼」などの代表作が投影される演出により、サウラと家族の人生、そして創作の秘密が描かれる
揚げパン屋を営むミヨンとパソコン修理工のソクファン。夫婦は慎ましくも幸せな生活を送っていたが、ある日景品でハワイ旅行に当せん。人生初の海外旅行に浮かれていたが、搭乗した旅客機には北朝鮮からのテロリストが乗り合わせていた―。史上最悪の緊急事態に、これまで隠されていたミヨンの本能が目を覚ます!同時に機内でミヨンを探していたソクファンも、その秘めた能力で旅客機を救おうとする。1万メートル上空の機内で繰り広げられるアクション×アクション!テロリスト達のハイジャックの目的とは?そしてミヨンたちは、乗員・乗客を無事エアポートに着陸させることができるのか!?
ちょっとぽっちゃりな白雪姫。ある日白雪姫は魔法の赤い靴を手に入れます。その靴は、履いた時だけ背が高くスレンダーな姿に、脱ぐと元の姿に戻ってしまうのです。赤い靴を履いた白雪姫のあまりの美しさに目を奪われた7人のこびとたち。実はこのこびとたち、元イケメンの王子たち。呪いよってこびとの姿に変えられてしまったのです。そしてその呪いを解く方法はただひとつ、世界で最も美しい娘のキスを受けること・・・。本当はぽっちゃりだけど魔法の靴でスレンダーになった白雪姫と、本当は元イケメン王子だったけど魔法で姿を変えられた7人のこびとたち。わけありな白雪姫とこびと達が、悪い魔女に戦いを挑み、元の姿を取り戻す冒険へ!
フォトジャーナリストのジェイク(リチャード・ハーモン)は、妻と幸せな生活を送っていたが、とある出来事がきっかけで別れてしまう。自暴自棄になったジェイクは仕事を失い、生活のため働き口を探していた。ある日、新聞でふと目に止まった太平洋の離島にあるロッジの監視員の求人広告に応募し、働くこととなる。島には唯一の住人であるベテラン管理人スパーキー(フィリップ・グレンジャー)がいた。スパーキーに仕事を教わりながら、自然の中で写真を撮ることで徐々に心癒されていくジェイクだったが、まもなく彼の撮った写真に奇妙なものが写り込むようになる。やがてそれは、現実となってジェイクに襲い掛かる。
テイラー・クレインは、森の中でバードウォッチングをしていたところ、車が故障し、立ち往生してしまう。頼るものもない彼女は、助けを求めて森をさまよった末に、1軒の小屋を見つけた。すると住人のリアド・ビシャラと名乗る男が現れた。彼は自身をエドワード・スノーデンになぞらえており、テイラーはリアドをCIAからの逃亡犯では?と疑うようになる。一方のリアドは、テイラーが実は政府のエージェントではないか?と疑い始め、その疑念から彼女を拘束し縛り上げ、尋問する。一瞬の隙をついて逃げ出そうとしたテイラーだったが、別のCIAエージェントもまた、この小屋で囚われていることを知る。しかも囚われの身であるはずのエージェントは、なぜかリアドに同調している。リアドは一体何者なのか?テイラーは、真実を突き止めるために危険に晒されながらも再びリアドに近づいていく…
「ビルとテッドの音楽が将来、世界を救う」と予言されていた伝説のロックバンド“ワイルド・スタリオンズ”。30年待ち続けだが、人気も落ち込み、今や応援してくれるのは家族だけ。そんな2人のもとに未来の使者が伝えにきたことは、残された時間が77分25秒という衝撃の事実。一秒でも早く曲を完成させないと、世界は消滅してしまう。どうなる地球、どうなるビルとテッド!果たして、この世界を<音楽>で救うことはできるのだろうか?!
真須美が紹介されたのは、ダンスで作曲家を鼓舞し令和元年までに曲を完成に導くという奇妙なバイトだった。
男4人が、6畳1間でシェアハウス。呑気な生活。そして、現れる女たち。多分、ファンタジー映画。
《MI6》エージェントのグレイは、長年追い続けて来た麻薬王のラストウをセルビアで逮捕した。ラストウは獄中から、部下を操って犯罪の証拠を消そうとする。ターゲットは、ラストウが捨てた実の息子、ジェイク。そのDNAが、有罪の決め手になるのだ。コードネーム《Z》と呼ばれる、冷徹な殺し屋が動きはじめる。それを知ったグレイは、証人保護のため追跡を開始。その頃、ジェイクは義父のフランクと共に、山奥へ狩猟に出かけていた。そして、恐怖の“猟場”で、プロ対プロの壮絶な戦いがはじまる!
70年代のサイケデリック・ムーブメントの時代にエッシャーからの影響を多大に受けたロックミュージシャンのグラハム・ナッシュへのインタビューや、人々の日常生活の中に見られるエッシャーの影響など、その創造力の源泉をCGアニメーションの手法も取り入れながらさまざまな角度から探っていく。
1950年代にモスクワ国立映画大学に留学した北朝鮮の8人の若者たちのその後を追ったドキュメンタリー。1952年、北朝鮮からモスクワ国立映画大学に留学した8人の若者が、エリートとして約束された北朝鮮での将来を捨て、祖国に帰国しない道を選択する。56年に起こったクーデターの宗派事件をきっかけに当時の金日成体制を批判し、58年にソ連に亡命した彼らは、カザフスタンを始めとするユーラシアの各地で映画監督や作家として活動する。連作ドキュメンタリー「女性史三部作」や劇映画「ビューファインダー」のキム・ソヨン監督
正義感と愛国心に燃えアフガニスタンに渡ったアンドリュー(ナット・ウルフ)。現地では地元住民を取り調べるばかりの退屈な日常が続いていた。だがある日、上官が地雷を踏んで爆死するのを目の当たりにして、自分のいる場所が常に死と隣り合わせであることを思い知る。代わりに上官として赴任してきたのは、歴戦の猛者として名高いディークス軍曹(アレクサンダー・スカルスガルド)だった。誇り高き軍人、力が支配する男たちの世界を体現するような彼に出会い、アンドリューの士気は高まっていく。しかし尊敬すべき軍人であるはずのディークスは、治安を守るためと称して証拠もなく民間人を殺害し続けていた。その事実を知ってしまったアンドリューは、それでもなお捨てきれない軍人ディークスへの畏敬の念と良心の呵責に苛まれてゆく。一方、異変に気づいたディークスはアンドリューの忠誠心を疑い始める。事態が刻一刻と悪化していく中、アンドリューは最後の決断を迫られる。
ルークとタナーは、小さい頃からの幼なじみ。時が過ぎて大人になった今も、その腐れ縁は続いている。そんなふたりは、特に目的もなく、仕事も適当で、何気ない人生を過ごしていた。ある日、ルークは、勤務中に別の副業をしていたことがバレ、仕事をクビになる。さすがのルークも遂に一念発起?親父が「映画制作は儲かるらしい」と話しているのを小耳に挟んだルークは、タナーを説得して、一緒に映画制作を始めることに。何のノウハウもない二人は、ネットで調べた制作会社を訪れて、どんな映画を作ればヒットするのか聞き出したりしていると、その会社から、「もし良い映画を作れたら2,000万円で買い取るわ」と言われ、より一層、その気になる。とはいえ、制作資金も無く、キャストのあてもないふたりは、親父が大好きな俳優が我らの映画に出演してくれることになった!とウソをつき、親父をそそのかして、映画の制作費を出してもらうことに成功。しかし、そのウソはあっという間にバレて、親父は激怒り!いよいよルークとタナーの仲も崩壊寸前。しかし、それでもあきらめないルークは、もはや金儲けのためじゃない!タナーのため・親父のため・みんなのために何としても映画を作る!そう意気込んで、再びみんなを巻き込んで走り出す!起死回生・一発逆転はあるのか?ルークとタナーは、夢描いた人生を手に入れられるのか!?
仲間たちと楽しい学校生活を送っていたフェリックス。ある日、大昔にオットーの代わりに学校を支配しようとしていたフルダ・シュテッヒバルトの骸骨に誤って魔法の薬品がかかってしまい、彼女が生き返ってしまう。フルダは再び学校の支配を企みシュミットとフェリックスの両親を小さくしてしまった。彼女の企みを知ったフェリックスはエラやマリオたちと、学校を守るための作戦を決行!フェリックスは両親を元のサイズに戻し、学校をフルダから守り抜くことが出来るのか?!
静かなイタリアの田舎町で父親と実験を行っていた科学者のリッキー。エテール理論に取り組んでいるうちに、彼らはタイムマシーンを発明してしまった。タイムマシーンで過去にタイムスリップしてしまったリッキーは過去の自分と出会わないように、閉じ込められたタイムループから脱出することはできるのか。
とある雑居ビルの2階。カトウがギターを弾こうとしていると、テレビの中から声がする。見ると、画面には自分の顔。しかもこちらに向かって話しかけている。「オレは、未来のオレ。2分後のオレ」。どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差で繋がっているらしい。“タイムテレビ”の存在を知り、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるカフェの常連たち。さらに隣人の理容師メグミや5階に事務所を構えるヤミ金業者、カフェに訪れた謎の2人組も巻き込み、「時間的ハウリング」は加速度的に事態をややこしくしていく......。襲いかかる未来、抗えない整合性。ドロステのはてで僕らは。
1994年、ソウル。家族と集合団地で暮らす14歳のウニは、学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごしていた。両親は小さな店を必死に切り盛りし、子供達の心の動きと向き合う余裕がない。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、通っていた漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。ウニは、自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに次第に心を開いていく。ヨンジは、ウニにとって初めて自分の人生を気にかけてくれる大人だった。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く-。
米軍諜報部から記憶喪失の男(アラン・ムーシ)が連れ去られた。犯人のケウン(トニー・ジャー)は、銃撃をものともせず米兵を鮮やかに倒し消え去っていった。仲間たちの下へと導かれる男。そこには、カルメン(ジュージュー・チャン)、ハリガン(フランク・グリロ)、そしてワイリー(ニコラス・ケイジ)たちが集っていた。ワイリーは、彗星とともに超好戦型のエイリアンが現れ、人類に闘いを挑んできたと語る。受けて立つのは、人類最強の9名。逃亡すれば、人類は滅亡するという…。男たちは、諜報部からの激しい追跡を交わしながら、エイリアンとの決戦に挑む――。
エールで世界は変えられるか!?振り向けば奴らがいる、人々を“応援すること”を生業とする者たち〈応援屋〉が。〈応援屋〉として日々の依頼をこなしながらも、ただの便利屋となってしまっていることに嘆くメンバーたち。「応援って、何なんだろう」と悩み始める彼らに一件の依頼が舞い込んでくる。それは、とある島に勤める高校教師からの「卒業する生徒たちのために、伝統行事である〈〈雷神祭り〉〉を復活させるのを手伝って欲しい」というものだった。しかし、祭りの復活には、人々が恐れる”呪い”の存在や反対派の生徒などの壁が立ちはだかる。果たして〈応援屋〉は祭りを復活させることができるのか!そして“応援”の先にあるものとは?5人の応援大作戦がいま、始まる!!
カンボジアの田舎の決して裕福ではない家族。14歳のチャクラは、将来を期待されている兄とは違い、労働の担い手としか扱われない自分の境遇に納得がいかない。お金を稼ぎたいチャクラは、友人から“有給の仕事”を斡旋するというブローカーを紹介してもらい、誰にも相談することなく、単身、家を出る。チャクラは同じ境遇の数人たちとともに密かに国境を越え、タイに入国する。しかしそこで待ち受けていたのは、ブローカーによる“身売り”だった。他のカンボジア人やビルマ人とともに“奴隷”として漁船に放り込まれ、劣悪な環境下で労働を強制される。1日22時間魚を漁り、与えられる食料は、冷めた米飯のみ。陸から遠く離れた船の上で絶対的な権力を持つ船長は、歯向かう者や衰弱した者を見せしめのごとく拷問し、殺し、海に放り捨てていく。脱出することも、陸に上がって逃げ出すこともできぬまま、非人間的な環境と拷問の恐怖に怯え、チャクラの心は摩耗し、人間性は失われ、破壊的な人格が芽生え始める。唯一の希望である“自由”を取り戻すためには、この船で行われていることと同じ“暴力”で抗うしか方法がなく、自らの手で、残虐的な暴力によって、この船を乗っ取ろうと決意する。
16才のリーズは、親友のフローラを殺した罪に問われ、裁判が始まる。リーズは無罪を主張し、両親も当然ながら、我が娘の無実を信じて何度も法廷に立つ。裁判が進むにつれ、友人の証言などからリーズの交友や私生活が明らかになり、リーズと親友のフローラとの間にも確執が生じていたのでは?殺害の動機があるのでは?と疑われるようになる。リーズの両親は、自分たちの知らない娘の交遊を目の当たりにし、自分の娘がまるで他人であるかのように思えるほど、思い悩んでいる。裁判が続く中、弟のジュールが、ガレージでナイフを見つけた。両親はそのナイフが、フローラを殺害した凶器なのでは?と思い始め、リーズ本人に問いかけるも、リーズはもちろん、「そんなナイフなど知らないし、誰が持ち込んだのかも、誰のものかもわからない」という。果たして、言い渡される判決の内容とは?そして、ラストカットに描かれる《ブレスレットをはずし、自らの足に結びなおす》というリーズの行為が意味するものとは?
人気若手アナウンサーの国江田計は極端に裏表の激しい性格。王子と称される完璧な外面とはうらはらに「愚民め」が心の口癖の強烈すぎるもうひとつの顔を持っている。そんなある日、取材で知り合った映像作家の都築潮と再会するが、幸い都築はくたびれたジャージにマスクの男があのアナウンサーの国江田計とは気づかない。とっさに「オワリ」と名乗った計は、行きがかり上怪我をした都築の仕事をしばらく手伝うことに。いやいやながらはじまった協力関係だったが、計は唯一自分を偽らずにいられる潮との空間を好ましく感じ始める。一方で潮は取材で顔を合わせるアナウンサー・国江田計の立ち振る舞いに惹かれ……物語は計・オワリ・潮の奇妙な三角関係へと発展していく。
2020年5月公開予定の映画『女たち』のメイキングドキュメンタリー。2020年7月、コロナ禍の真っ只中何度も中止が噂された映画「女たち」の撮影が強行された。予算は足りず記録的長梅雨にも悩まされ、運に見放されたが如くの最悪の条件の中、主演女優たちは奇跡の名演技を見せる。そしてその圧倒的演技はこの映画を傑作へと押し上げた。何故その最高の演技が生まれたのか…その秘密に迫る。
ドアがあるなら、開けてもいい。でもどこまで開けるのかは、少し考えた方がいい。昨日、私は拳銃を拾った。こんなに奇麗で、不機嫌そうなものを、私は他に知らない。深夜、東子(日南響子)は自分の後をつけてくる不穏なストーカー・富田(加藤雅也)から逃れるため、薄暗い雑居ビルに入る。流れ続ける水の音が気になり、トイレに入ると辺りは血に染まり、洗面台の水の中に拳銃が落ちていた。拳銃を拾った東子は、電気が止められ、ゴミに溢れた部屋に一人戻る。拳銃を確認すると、中には弾丸が四つ入っていた。自分を毛嫌いし、死んだ弟を溺愛し続ける母・瑞穂(友近)を精神科に見舞った後、東子はこの銃が誰のものだったのかが気になり、再び雑居ビルに行く。そこで見かけた不審な男・和成(佐藤浩市)の後をつけるが、逆に東子は和成に捕まってしまう。事件が不意に起きる。隣の住人の親子がある男を殺害する。「早く撃ちたいよね。……これでいい?」東子は埋めるのを手伝った後、その死体に向かって拳銃を撃つ。だが拳銃の行方を探す刑事(吹越満)に、東子は追い詰められることになる。「また来る」刑事は去っていくが、何かがおかしい。銃そのものに魅了された東子はさらに事件の真相に巻き込まれ、自らもその渦の中に入っていこうとする。東子の「過去」が暴発する。そして――。
最愛の娘よ、お前の仇は必ずとる・・・モンスターのはびこる中世暗黒時代。とある山中に近隣の王国より依頼を受け、モンスターを狩る一人のハンターがいた。その男の家には戦利品として数々のモンスター達の首や身体の一部が飾られている。狩りに出かけ傷だらけで家に戻り、また狩りへと出かける日々を繰り返す男。男の願いは最愛の娘の命を奪ったモンスターを自分の手で狩る、その一心のみ。ある日、彼の元に新たなモンスターが現れた知らせが。そのモンスターこそ娘の仇であると確信した男は娘の墓に復讐を誓い、北へと旅立つ。戦いを制し、モンスターの首を持ち帰るハンター。だが、それは新たな戦いの幕開けに過ぎなかった・・・
人になった人魚は、人間の本当の恐ろしさを知る。そこは人魚の存在する世界。ある日、2人の漁師が人魚を捕らえ、身体の部位を高額で売買するために下半身を切断してしまう。偶然そこに居合わせた医師・バイヤーはその人魚を漁師から奪い取り、彼女を地下倉庫に隔離する。観察を続けるバイヤーは、切断された箇所から人間の足のようなものが生えていることに気がつく。それから100日後。その足はまるで人間のものと同じように成長し、人魚は人間と見分けがつかない姿になっていた。バイヤーは自らが経営する女性専用の精神病院に人魚を移し、そこで人魚を生活させるが……。施設で働くナース、監視員、心に病を持つ少女たち、そしてバイヤー医師。次第に本性を現していく人間たちの中で、人魚に訪れた結末とは…。
人里離れたお城のような修道院に一人の少女がやってきた。父親に自分以外の家族全員を惨殺され、孤児となった少女ローズ。彼女はシスターとして平穏な日々を過ごしていたが、10年後のある日から、恐ろしい悪魔祓いの儀式の夢を見るようになる。ローズのカラダに何が起こっているのか?そして修道院が隠していた秘密とは?呪われた修道院の恐怖の始まりを描くホラー・エンタテインメント!
「全米で最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく――。
1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立 たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。
かつては演劇界の寵児だった演出家・彩乃。ここ数年は観客動員が伸び悩み、とことん追い込む演出が俳優から敬遠されている。舞台「完全なる飼育」の公演を2日後に控え、主演俳優が降板。代役も決まらず、彩乃が公演を諦め劇場を後にしようとした時、一人の青年・蒼が駆け込んでくる。オーディションを受けさせてほしいと懇願する蒼に、彩乃は“飼育”するように過酷な稽古を始めるが、やがて、その立場は逆転していく。
美しい自然に囲まれた、格式高いカトリックの私立高校。その学校で、スクールカーストのトップに君臨する7人の少女たち。表面上では仲良さそうにしてるが、思春期ならではのマウンティングやいじめは日常茶飯事。グループのリーダーで性的魅力を放つグレース、グレースの側近で実はレズビアン関係にあるトーリ。欲求にいつも忠実なケイティ。嫉妬深いステイシーに、さぼり癖のあるロビン。そして、すこしぽっちゃりなモリーに、誇り高きクリスチャンのオーブリー。ある日、オーブリーの秘密の日記をグレースたちは盗み読みすると、そこにはグレースたちを監視し、罪をあげつらう悪口が書かれていた。優等生ぶったオーブリーを懲らしめるため、グレースたちはオーブリーを拉致してリンチし、湖畔のふもとに置き去りにしてしまう。刑事たちがオーブリーの失踪を捜査するさなか、6人のうちのひとりが不審な死を遂げた・・・口には薔薇の花が押し込められていた・・・
タリーブという若者が嫌疑不十分のまま警察に拘束され、デンマークのゲットーの不満をくすぶらせていた。巡回にあたった警官のイェンスとマイクは、反抗的な態度を取ったアモスという少年を連行するが、道中でタリーブが死亡したとのニュースを耳にする。途端に抑制不能な怒りに火が付いたゲットーの住人たちに囲まれ、迷路のような建物に逃げ込む。銃弾と罵声が飛び交い、動画撮影によって行動が筒抜けのゲットーで、追い追われる2人。出口を見つけるためには、あらゆる手段を取らなければならない。たとえそれが、法に背く事であっても。衝撃のクライムアクション!
1940年代・京城(日本統治時代の韓国・ソウルの呼称)―盗みなどで生計をたてていたお調子者のパンス(ユ・へジン)は、ある日、息子の授業料を払うためにジョンファン(ユン・ゲサン)のバッグを盗む。ジョンファンは親日派の父親を持つ裕福な家庭の息子でしたが、彼は父に秘密で、失われていく朝鮮語(韓国語)を守るために朝鮮語の辞書を作ろうと各地の方言などあらゆることばを集めていました。日本統治下の朝鮮半島では、自分たちの言語から日本語を話すことへ、名前すらも日本式となっていく時代だったのです。その一方で、パンスはそもそも学校に通ったことがなく、母国語である朝鮮語の読み方や書き方すら知らない。パンスは盗んだバッグをめぐってジョンファンと出会い、そしてジョンファンの辞書作りを通して、自分の話す母国の言葉の大切さを知り・・・・。
大学生の奈央は学校での人間関係や恋愛に嫌気が差し、中退を考えていた。そんな折、父・博一の提案で、彼の3度目の結婚相手である綾と台湾旅行をすることに。父の再婚相手というだけで良く知らない女性との旅行に不満を抱えながらも、せっかくだから思い切り楽しもうとする綾。そんな彼女の台湾旅行には、思いがけない出会いが待っていた。
事故により妻を失いトラウマに苦しむサンウォンは、心を閉ざしてしまった一人娘イナとの関係を修復すべく郊外の新居へと引っ越す。新居を気に入ったイナは徐々に明るさを取り戻すが、サンウォンは夜な夜なクローゼットの中から聞こえる奇妙な声に悩まされるようになる。そんなある日、イナが忽然と姿を消した。手がかりすら見つからず憔悴しきるサンウォンであったが、彼のもとにイナの行方を知るという謎の男ギョンフンが現れる。
結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」と夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず…少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとはー
居心地良いこの場所で・・・居場所はここで良いのか身体で感じていた高志、梨奈、ケンタ。中目黒Bar「HYDRA」での出来事。そして「東京生活機構」とは?若いバーテンダーの梨奈が切り盛りしている店内はやや明るい。客同士を繋げて盛り上げているのは、ケンタ。その奥、無表情で調理に励んでいるのは高志。レシピを正確に暗記し、手捌きも正確で無駄のない動き。それが料理の旨さに表れていて店の評判にも繋がっている。大人の避難所というべき空間。そこへ訪れる事件から「東京生活機構」との繋がりが発覚する。「HYDRA」を守るためか?自分の居場所を作るためか?戦いに立ち向かい殺人職人へ回帰していく高志。帰ることはできるのか?衝撃のアクションシーンがその答えを持っている。
学校も嫌いで家も嫌い、ましてや勉強なんか大っ嫌いだと反抗し、母親に1日1発強烈ビンタを食らう少年テギル。親友サンピルが早くお金を稼ぎたい一心で社会に飛び込んだ時、あてもなく家を飛び出したテギルは偶然入ったチャンプン飯店でただならぬオーラを放つ厨房長コソクに出会う。怖いもの知らずだったテギルはチャンプン飯店で奇想天外な人間たちと出会い、世の中を学んでいくのだが…。
思い通りにならない君だけど、君と言う存在が僕の期待を裏切ったことは一度もない。会うと些細なことで笑い合ってる。バカなことをしてツッコんだりするけど、本当はエルボーとかキックとかじゃなくて君に触れてみたい。友人たちにはキミの魅力も、この煮え切らない関係も全く理解されないけど、それでも一歩踏み出してこの関係が壊れてしまうなら、今のままの君との関係で十分幸せだ。きっと僕が好きな人は永遠に僕のことを好きにならないから―「好き」と伝えるだけで、どうしてこんなに難しいのだろう。
視聴者の課金に応じて私生活やストリップをライブ配信するという、過激なチャットルームで小遣い稼ぎをする女子高生たち。ある日その中の1人ニコルが配信中に何者かに襲われ、翌日友人のスマホにニコルの死体写真が送られてくる。しかし仲間たちが「フェイク画像だ」と取り合わず配信を続けていると、1人、また1人と謎の死を遂げていき…。
幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波(清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。しかし、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)と出会い、次第に心を通わしていく。高校最後の思い出に、三人はヒッチハイクで北を目指す旅に出て、忘れがたい時を過ごす。そんな中、波が忽然と姿を消してしまい、歯車が大きく狂い出す。あれから4年の月日が経とうとしていた……。波は何故、そして一体どこへ?それぞれがもがき苦しんだ果てに、掴んだ景色とは……?
『トゥルーライズ』『ワイルド・スピード』『マトリックスリローデッド』をはじめとした映画史に残るアクションシーンを演じてきたスタントウーマンたちの証言で紡ぎだすドキュメンタリー。息を呑むような名シーンの数々を彼女たちはいかに作りあげてきたのか。彼女たちスタントウーマンたちの日々の鍛錬の様子やスタントウーマンの歴史を通して、ハリウッド映画の最前線で活躍するプロフェッショナル達の姿を映し出す。製作総指揮を務めるのは、「ワイルド・スピード」シリーズなど、数々のアクション映画に出演してきたミシェル・ロドリゲス。作品のナビゲーターとしても出演し、スタントウーマンたちの素顔に迫っている。
ニューヨークに支店を構えるオーガニック飲料の大企業で働くエマに、昇進のチャンスが訪れる。ところが、出張先でクライアントとの会議に大失敗、さらに帰路の飛行機で乱気流に巻き込まれる。“退屈な仕事にパッとしない恋人。私の人生、これで終わるなんて!”と、パニックと悔しさから自分を見失ったエマは、隣の席の見知らぬ男に誰にも言えない秘密をすべてぶちまけてしまう。気が付いたら飛行機は無事に着陸。何事もなかったかのように出社すると、オフィスはカリスマオーナー、ジャックの登場に沸いていた。ところが、そのオーナーこそが“隣の席の男”だった──!
明1554年。中国各地で、悪魔の集団と呼ばれる侍姿の海賊が、暴虐の限りを尽くし侵略を続けていた。そこで朝廷は、少林寺から僧侶を派遣し、明軍に拳術を教授するよう命ずる。選ばれたのは、20年以上寺で修行に励んできたウージュエを筆頭とした18人の僧兵たち。意気揚々と出発した彼らが目にしたのは、海賊に襲われ、川に流された大量の死体と、逃げ惑う村人たちの姿。極悪非道な虐殺を繰り返す海賊と対峙し、図らずも戦いを強いられる。例え人を救うためであっても、殺生は許されぬのが仏の教え。敵を生かしながら、修行で培った少林拳の圧倒的な強さで海賊たちを制圧するウージュエたち。しかし、海賊に父を殺され、母と妹を連れ去られた過去を持つウージョンだけは、怒りを抑えきれず、敵軍の総長である小西と呼ばれる双子の弟を撲殺してしまう。弟の死を知った兄は、僧兵たちへの燃え盛る増悪に駆られ弟の敵討ちを誓う。やがて、明軍の校尉と合流を果たした18人の僧兵たちは、復讐の鬼と化した小西率いる一団から村人や仲間を守るため立ち上がる。かくして、正義を賭けた少林拳VS侍軍団の死闘が始まった。
とある戦争の英雄と、一匹の犬の真実の物語1919年、夏の盛り―――。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックがひとけのない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けている。この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり…。名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか?判事の登場は真実を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか?
ジョシュはヒッチハイクを繰り返しながら、離れて暮らす姉クリスタルを訪ねる。突然の来訪に驚きながらも、快くもてなすクリスタルと娘のパール。しかし夫のハービーだけは、薄汚れた格好で訪ねてきたジョシュに顔をしかめてしまう。弟が何か問題を抱えているのではないかと心配するクリスタルは、再三ジョシュを問いただすものの、その話題に触れるとはぐらかす弟に困惑していた。一方、起業したもののうまく経営を回せていない状況や、自らのテリトリーに現れた“乱入者=ジョシュ”を受け入れることができないハービーは、定期的に参加しているコミュニティーミーティングで、家族には言えない心情を吐露することで平静を保とうとしていた。
妻ヘレナを自殺で失い、甲状腺機能亢進症を患うパパラッチのデヴィッドは、今夜もセレブのゴシップネタを求め街を彷徨っていた。あるホテルの前で集まる同業者たちを見つけたデヴィッドは、囮に群がる彼らを尻目に俳優ロバート・バーカーのデートを撮影することに成功。すぐに写真を新聞社へと送り、上司のオリーは英国の名優のスキャンダルに色めき立つ。一方、寂しさを身体で埋めてくれるスージーに会いに行くも、体調不調を理由にすぐ立ち去ったデヴィッドは心も身体も癒されないまま、カメラを置くことを考えていた。そんな彼にロバート・バーカーへの追撃記事を画策するオリーは、さらなるスクープをデヴィッドに求めるのだが…。
情緒不安定な息子ケインがのびのびと学校に通うために、田舎町へと引っ越してきた妻エヴェリンと夫レッドのイーデン一家。平穏な生活を期待するエヴェリンだったが、ケインは校内で暴力事件を起こし停学処分を受けてしまう。落ちこむケインを元気づけるためハイキングに出かけるエヴェリンたち。森の中を散策していると、ケインが見当たらない。慌てるエヴェリンたちは、森の中に不自然に設置された一枚の扉の前で茫然と立ち尽くすケインを見つける。一目見て扉を気に入り持ち帰ろうと提案するエヴェリンに対し、レッドは何か不気味なものを感じていた。扉をリメイクしてクローゼットに取りつけ満足なエヴェリンだったが、その直後から家の中で不可解な出来事が起き始める。
ウィスコンシン州の田舎町アップルトンは、ミッチェルという男に支配されていた。だが、彼は突如として人々の前から姿を隠す。それから5年。ある冬の朝、マディは自分の車が盗まれていることに気づき盗難届を出そうと、疎遠だった警官の兄ステュアートのもとを訪ねた。すると偶然にも、「奴のカネを奪うなんて、お前は事態をわかってない!」と、兄とジョージの会話を耳にしてしまう。一方、ミラーは雪に埋もれた車の中で目覚めた。彼は復讐のため、隠れ続けるミッチェルを探し出そうと、彼の部下たちに裏切りを持ちかけるも失敗しており、銃撃戦の末に逃亡していた男だった。
幼馴染のマティアスとマキシムは、友達の妹が撮る短編映画で、男性同士のキスシーンをお願いされる。その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始めるが、婚約者のいるマティアスは、思いもよらぬ相手へ芽生えた感情と衝動に戸惑いを隠せない。一方、マキシムはこれまでの友情が壊れてしまうことを恐れ、オーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は本当の想いを確かめようとするのだがー。
1年前に愛するルーシーを失った悲しみに耐えきれず、森の奥に住み着いたマヤ。彼女の目的は儀式によってルーシーを蘇らせることだった。顔を綺麗に洗った直後に泥を擦りつけ、ルーシーの名を呼びながら家中を巡る。さらに自らの血を混入させたスープを飲み干し、夜には再びルーシーの名を呼び祈る。そんな荒唐無稽の行動に見えるルーティーンをひたすら繰り返す。蘇りの儀式を始めてから32日目。いつものように儀式を終えたマヤは、夢の中で在りし日のルーシーと邂逅する。何かを伝えようと絶叫するルーシーの姿で目を覚ましたマヤは、閉ざされた扉に手をかける。その直後、頭の中で何者かの声が強く響く。「開けてはならない」と…。