1963年、パリ。6人兄弟の末っ子として誕生したロランは、生まれつき内反足だと診断される。医師からは一人で歩くことができないと宣告されるも、母エステルだけは決して希望を捨てなかった。「みんなと同じように歩き、素晴らしい人生を送らせてあげる」――。そう誓った母は、家族を巻き込み、神に祈りを捧げ、息子が歩けるようになる日を信じて奔走するが…。
長年の海外生活を経て、フランスへ帰国したピアニストのマティアスは、かつての師であるエレナの誘いで、リヨンでの一連のピアノコンサートを共同で企画することになる。長らく待ち望んだ帰郷と再会は祝うべき出来事のはずだったが、自分の分身のような不思議な少年との出会いによって、マティアスの人生は奇妙な方向へと転じていく。かつて情熱的に愛した女性クロードへと導かれ、すでに不安定なマティアスの精神状態がさらに揺るがされていく…。
韓国の片田舎ポクスンア村に嫁いだ由美。不器用ながらも優しい夫テスンと、慎ましくも幸せな日々を送っていた。一方、日本人の若くて美しい嫁をもらったテスンは、村の男たちから妬まれていたが、自治会長を務める彼の目下の悩みは、村の貧しい経済状態だった。そんな中、テスンは映画の撮影を村に誘致し、収益を上げようと思いつく。早速国内外問わず募集を掛け、日本から撮影隊が村に訪れることになる。テスンや村人たちは手厚くもてなすが、実は彼らの目的は映画ではなく官能映画の撮影だった。しかも、彼らは由美の日本での過去を知っており…。
宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に代わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある 江永雅(えなが・みやび)(24)のひょんな噂を耳にする。威圧的な金髪、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていく―。
ニューヨーク、夏のある暑い日の午後。テリーはいつものようにバージンの女の子をモノにして、親友のキャスパーに自慢しながら、街をブラつき、仲間がたむろしているポールの家へ向かう。くすねたビールを飲み、ドラッグを決め、SEXの話で盛り上がる。一方、ルビーの家ではジェニーたち女の子5人もSEXの話ばかり。経験豊富で無防備なSEXを楽しむルビーは自分の体験談をネタに盛り上げる。ジェニーはバージンを奪い、その後は連絡もしてこないテリーを許せない。HIV感染を心配するルビーはジェニーと検査結果を聞きにいく。テリーとのSEXしか経験のないジェニーはルビーについてきて検査を受けただけだった。しかし検査結果はルビーはネガティブだが、ジェニーはポジティブだった。たった1回、1人の男とのSEXのために突然の死の宣告をされてしまったジェニー。とにかくテリーを見つけなければいけない。会って、このことを伝えなければ。しかし、テリーは新たなバージンの子を誘い出し、仲間たちと夜のプールではしゃいでいる。自分自身がHIVキャリアとも知らずに。
ソフィーは成功を収めたキャリアウーマン。ある夜、パーティで出会った若いウェイターのエリオットと情熱的な一夜を共にする。ソフィーは彼を出張先のパリに呼び寄せ、高級ホテルで共に過ごす。それはエリオットにとって、これまで経験したことのない世界だった。しかし、ソフィーが一時の気晴らしに過ぎなかった関係を終わらせようとすると、エリオットはソフィーに執着し、ストーキングや嫌がらせを始める。やがてそれは、ソフィーの生活やキャリアにまで脅威を及ぼすようになるが・・・
2011年3月11日。東日本大震災による大津波は、東北沿岸部に壊滅的な被害をもたらした。多くの命が失われ、人々は深い悲しみの中にあった。そんな中、「被災地で花火を打ち上げたい」と考えた男がいた。震災からわずか5か月後の2011年8月11日、岩手・宮城・福島の沿岸10市町村で同時に花火を打ち上げる――。それは前例のない挑戦だった。「今それどころじゃない」「不謹慎だ」被災地からの反対の声、資金集めの困難、行政や地域との調整。数々の壁に直面しながらも、プロジェクトに関わる人々は花火を打ち上げる意味を問い続ける。喪失と悲しみの中で、人は何を支えに前を向くのか。震災から5か月後の東北を舞台に、鎮魂と復興への願いを込めた花火大会「LIGHT UP NIPPON」の実現までの道のりを追う。
アメフトのスター選手ジョシュは、GPSもつながらない人里離れた山道で獣用のワナにかかり、足を負傷。たまたま近くで死んだ小鳥を埋めていた少女ヒラリーに助けられ、狩猟小屋へ連れて行かれて介抱される。しかし、病院へ行きたがるジョシュをヒラリーは拘束し、外へ出そうとしない。彼女は、小鳥の代わりに彼を“飼おう”としていたのだった。恐怖に苛まれたジョシュは、隙を見て小屋からの脱出に成功する。だが、辿り着いた先はヒラリーの家だった。今度は母アンジェラに監禁され、異常な母娘に翻弄されていく。娘はジョシュへの歪んだ愛情を募らせ、母はそんな2人の関係に異様な執着を見せ始める。一方その頃、恋人レクシーや仲間たちは、消息を絶ったジョシュの行方を追っていた。
カーラは1人娘メーガンを育てるシングルマザー。クリスマスシーズン、元夫クリスが婚約者スージを伴い、パリからカーラたちのもとに訪れた。そんな中、メーガンは母が独りでいることを案じ、“ママに恋人を見つけて”と、サンタへの願いを手紙に書いた。しかしその手紙が風に飛ばされ、偶然にもSNSで拡散されてしまう。その後、地元テレビ局のキャスター、チェットがこの話題を番組で取り上げたことで、カーラは思わぬ形で“恋人探し”をするハメに。戸惑いながらも様々な出会いを重ねていくカーラ。一方、キー局への昇進を狙うチェットは、カーラと会う機会を重ねるうちに、次第に彼女に惹かれていく自分に気づくのだが…。
第二次世界大戦も佳境を迎えた1944年。北大西洋を航行中のジョン・ナイト号が魚雷攻撃を受け、海に沈む。その船内には、ナチスの極秘情報を握る英国人女スパイ、ラルーが乗っていた。彼女はナチスに拉致され、第4収容所へ移送されるとの情報が、英国HQ第12戦闘機隊にもたらされる。これを受け、連合軍は“フェニックス作戦”を発令。マーフィ少佐率いる混成部隊を派遣し、ラルーと機密情報の奪還を目指すという、およそ成功の見込みの薄いミッションだった。だが作戦は、すでに収容所からの脱走に成功していたランド大尉ら2人の米軍捕虜をあえて再び収容所へ戻し、内部から暴動を起こさせるという大胆な策に出る。さらにジーナ率いるフランス・レジスタンスの協力を得て、作戦は一気に決行されるが…。
退役軍人デリックは、日雇い仕事のため国境近くの農地へ向かう。 しかしそれは、不法移民を標的にした“人間狩り”の罠だった。 私有地に連れ込まれた労働者たちは首輪を装着され、22時間以内に国境へ逃げなければ殺されるゲームに強制参加させられる。 武装したファミリーによる執拗な追跡の中、仲間は次々と命を落としていく。 極限状態に追い込まれたデリックは、軍人としての経験を武器に反撃を決意。 逃げるだけの獲物から、狩る側へ――。 だが、待ち受けるのは逃げ場のない国境ライン。 タイムリミットが迫る中、壮絶なサバイバルの果てに、生き残るのは誰か!?反撃が始まる――。
SF映画が大好きな高校生・颯は、エイリアン映画を撮りたいと思いながらも前作の不評を引きずり一歩踏み出せずにいた。そんな夏休み前日、清瀬の森に“何か”が落ちてくる。正体を確かめに向かったSF映画部の仲間たちが見つけたのは、けがをした“本物”のエイリアンだった――。思いがけない出会いをきっかけに、少年たちのひと夏の映画づくりが動き出す青春SFストーリー。
文化大革命の混乱の中で青春時代を過ごしたミン・ワンは、アメリカへ移住し、あらゆる困難を乗り越えて世界的に知られる眼科医となる。そんなある日、継母によって視力を奪われた盲目の孤児が彼の前に現れる。少女を救うため奮闘する彼は、封じ込めてきた祖国での辛い記憶と向き合い、若き日に培った不屈の精神を再び呼び起こしていく。過去の傷と現在の使命が交差する中、彼は少女の“光”を取り戻すための挑戦へと踏み出す。
かつて“歌舞伎町の顔役”として名を馳せた舘川竜士は、古の暗殺集団「時幻一族」の末裔・時幻葵との死闘を経て、『五代目龍帝』の名を継いだ。だが、それは終わりではなかった。闘いの果てに姿を消した葵――彼女の影を追う舘川の胸に、静かな炎が灯る。向かう先は、一族の本拠地。待ち構えるは、葵の実妹・蘭、そして「時幻死天王」と呼ばれる最強の刺客たち。すべての因縁が交差するその地で、舘川竜士は『龍帝』としての覚悟を試される。
大学教授で作家としても活動するアジンは、大学院生のヒョナ、ウスと共に“呪われた存在”とされる「米びつ」の展示プロジェクトを任される。正教授への昇進と、離れて暮らす娘との再会を願い、誰よりも熱心に準備を進めるアジン。しかしその裏で、彼女は盗作疑惑に巻き込まれ、立場を揺るがされていく。一方、展示の開始とともに三人が胸の奥に隠してきた欲望や過去が次々と露わになり、不可解な現象が現実となって迫りくる。理性が崩れ、関係が歪みゆく中、アジン、ヒョナ、ウスは米びつの呪いと共に破滅へと引きずり込まれていく――
【《沖縄ことば対応字幕付き》版:うちなーぐち(沖縄の方言)などの一部のセリフに字幕対応しています】 1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
舞台は1985年、アイルランドの小さな町。炭鉱商人として生計を立て、家族と慎ましく暮らすビル・ファーロング(キリアン・マーフィー)は、クリスマスが近づくある日、石炭を届けに訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃する。そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願され、若い女性たちが行き場もなく苦しんでいる現実と向き合うことに。見て見ぬふりをすることが賢明だと理解しながらも、良心の呵責に悩むビル。そんな彼が、ついに下す決断とは――。
30歳間際の自称・映画監督の太郎。大分県で行われる映画祭に入選を果たし意気揚々と現地に向かうも、作品を厳しく批判されてしまい意気消沈。映画祭のパーティーをすっぽかしてフラフラと隣町の豊後大野へ向かうと、そこで太郎の映画を観ていた未希という不思議な女性と出会い、一泊二日だけの小さな旅をすることに。正体不明ではあるが、明け透けな性格の未希に映画づくりに自信を持てない自分をさらけだし、ほのかな恋心も抱き始める太郎だったが…ふたりがたどり着く、旅の結末は?